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医学部「C判定」の合格可能性とは? 判定のとらえ方から時期別学習法まで徹底解説

医学部「C判定」の合格可能性とは? 判定のとらえ方から時期別学習法まで徹底解説

模試受験後、多くの受験生が一番に確認するのが「判定」の欄です。

A~Eまでの判定のうち、自分はどの層に属しているかを確認することで、現状を大まかに把握できるため、多くの受験生にとって重要事項としてとらえられています。

今回の記事では、5段階の判定のちょうど中心「C判定」の示す意味について解説します。

C判定からの医学部合格は可能なのか、C判定の受験生にとって有効な学習とはどのようなものなのかなど、詳しくお伝えします。

医学部「C判定」の示す意味とは?

まず、模試における「C判定」とはどのような位置づけなのか、C判定が持つ意味から解説します。

「C判定」の合格可能性は?

多くの予備校実施の模試において、C判定は合格ボーダーライン(当落線上)、すなわち、合格/不合格のどちらに転んでもおかしくない可能性として位置づけています。

以下は、各予備校のC判定に対する見解をまとめた表です。

模試名C判定の合格可能性
進研模試/ベネッセ総合学力テスト40%以上60%未満
全統模試50%
東進模試50%以上65%未満
駿台模試40%以上60%未満

この表からもわかる通り、合格可能性がちょうど半分の50%前後を指す判定こそが、「C判定」と言えます。

模試ごとに異なる「C判定」のとらえ方

一言で「模試」と言っても、その種類はさまざまです。

そのため、模試の種類によって、「C判定」がどのような意味をもっているかも、また異なると言えます。

以下では、共通テスト系模試・記述系模試・●●大オープン/医系模試の3種類の模試において、C判定がどのような意味をもつのかを解説します。

共通テスト系模試

まず、共通テスト系模試で測る力は、当然「共通テスト」において何割程度の得点が見込めるか、という点が中心になります。

すなわち、国公立大学医学部受験における「共通テスト」の目標達成率をどれぐらい満たしているか、という点で判定が出ます。

例えば、千葉大学医学部は共通テストの得点率の目標がおよそ85%~89%となります。

この場合、平均点にもよりますが、およそ8割前後の得点を対象の模試で獲得していれば、C判定程度となることと考えられます。

ただし、共通テスト系模試の判定は、あくまでも「共通テストの得点率」のみで判定を出している点に注意が必要です。

すなわち、例え共通テスト系模試でA判定を獲得したとしても、さらに難度の高い個別学力試験における合格可能性とは別物であるため、油断できない状態であると言えます。

記述系模試

記述系模試は、共通テスト系の模試よりも難度が高く、加えて記述問題での点数の取り方(文章力・途中式)も問われます。

そのため、国公立大学医学部の個別学力試験で求められる、記述力がどの程度のレベルにあるのかを判定する一助となります。

ただし、一般的な記述模試は医学部志望者以外の受験生も多いため、医系受験者のみを対象とした模試よりも偏差値や判定が高く出る傾向にあります。

そのため、一般的な記述模試での「C判定」の場合、医学部受験生に絞った際にはやや低い位置に居る可能性があります。

ハイレベルな受験者が受験母体となっている「駿台模試」であれば、より実際の医学部受験層に近い内容で判定を取得することが可能です。

駿台模試での「C判定」であれば、合格可能性50%程度は非常に現実的と言えるでしょう。

●●大オープン/医系模試

オープン模試、医系模試とは、大学別(学部別)、医系学部志望者を対象にした模試です。

受験者層が本番に限りなく近くなるため、判定の信頼度が先述の2つと比較して圧倒的に高まります。

模試自体の出題難度も高く、ハイレベルな受験者層×ハイレベルな問題によって、自分の位置を信頼度高く確認することが可能です。

そのため、これらのオープン模試、学部別(医系)模試でC判定以上を取得できていれば、その段階での合格可能性が十分にあると判断可能です。

時期&模試別・「医学部C判定」の受験生がやるべきこと

では、実際に「C判定」を取得した場合、受験生はどのような学習が求められるのでしょうか。

以下では、模試受験時期別、模試の種類別の切り口で、「医学部C判定」の受験生がやるべきことをまとめて解説します。

4月~6月

4月から6月の受験前半期は、大学別オープン模試や難関/医系模試の実施はなく、共通テスト系の模試や、記述系模試の第1回の実施のみとなります。

C判定に限らず、どのような判定が出ても動じる必要はなく、志望校再選定も不要な時期です。

共通テスト系模試

共通テスト系模試の結果については、あくまでも参考程度と考えて問題ありません。

共通テスト模試を始めて受験する場合には、試験の練習経験と割り切ってしまって問題ありません

範囲が限られている中での出題となるので、各科目の共通テストの出題方式を知り、長い試験時間に慣れる機会として活用しましょう。

この時期C判定だからといって、共通テスト対策をおろそかにしていいという内容ではありませんので、基礎をしっかり押さえた学習をこころがけましょう。

記述系模試

記述系模試も同様に、試験範囲がかなり狭いことから、試験慣れの機会としてとらえる必要があります。

どのような高得点/低得点であっても、この時点で合否が決まることはありません。

記述系模試は、返却後の分析を大切にしましょう。

特に、知識の不足以外の、記述の仕方で「どのような点で減点されているか」に注目し、注意点を日々の学習に即座に反映しましょう。

7月~9月

「天王山の夏」である夏は、共通テスト系模試・記述系模試が多く実施されます。

また、夏下旬~秋口(9月)にはオープン模試も実施されるため、夏の時点での実力を的確に図ることができます。

この時点でも、判定結果のみで志望校を再考する必要はありませんが、これまでの学習で足りないものが詳らかになる機会ではあります。

共通テスト系模試

この時期の共通テスト系模試は、「基礎学力の定着確認」「共通テスト系問題の実践演習」と考えましょう。

夏の時期では、個別学力試験に使用する科目以外の共通テスト対策は手つかず…という受験生も少なくないかと思います。

そのため、個別学力試験で使用する科目や、得意科目でどれだけ点数がとれているか、学習時間を抑えている科目がどれだけ健闘できているかを見極める模試となります。

共通テスト模試の分析にあたっては、判定よりも各科目の得点率をよく分析する必要があります。

模試全体の得点で算出される判定に対して、本番に向けて求められるのは「どの科目で何割獲得しているか」という得点率の分析・改善のためです。

明らかに学習が不足している科目がないかどうか、また、傾向対策が不十分で実力よりも低い得点率になっていないかなど、今後の学習計画を見直すデータとして活用しましょう。

記述系模試

記述系模試に関しては、結果以上に中身の分析が重要な時期です。

「C判定」だけをよりどころとするのではなく、以下の観点で模試の中身を確認しましょう。

・正解率の低い問題を取れているか

・記述の答え方で減点されている箇所はないか

・得点源教科とそうでない教科に大きな偏りがないか

共通テストよりも個別学力試験のほうが圧倒的に難度が高いため、正答率の高い問題だけを安定して得点にしている場合には、本番の試験で得点を取り切れない可能性が高いと言えます。

そのため、受験勉強後半に向けて、より発展的な内容を得点できるだけの実力を培う必要があります。

また、教科によって結果に大きな偏りがある場合には、弱点の早急な補強が必要です。

大学別/医系オープン模試

大学別や医系オープン模試の実施がある場合、この判定結果はよく分析する必要があります。

共通テスト系や記述系模試でA判定を取得していたとしても、これらのオープン系模試でE判定である場合には注意が必要です。

高難度・高レベル受験層となったとたんに判定が落ちる場合には、個別学力試験の対策が不足していると考えられるからです。

反対に、共通テスト系模試や記述系模試の判定が振るわない場合でも、オープン模試でC判定以上が取得できていれば、そこまでの学習としてはまず及第点と判断が可能です。

オープン模試は、結果の分析とともに、模試の問題の振り返りが重要です。

大学・学部の最新の出題傾向に合わせた内容となっているため、志望校対策の教材として非常に優秀です。

判定や偏差値の確認のみに留めるのではなく、志望校対策としての活用を行いましょう。

10月~12月

模試の多くは、11月末に最終回を迎えます。「判定」を多少意識する時期ではありますが、本番までの期間はまだありますので、これまで同様に焦らずに分析と対策を行いましょう。

共通テスト系模試

共通テストは毎年1月中旬に実施されるため、この時期の共通テスト模試は本番の得点率に近しいものと考えて臨みましょう。

ただし、これまでと変わらず、判定よりも各科目の「得点率」が目標に達しているかどうかを重点的に確認しましょう。

1月実施の本番に向けて、一番効率よく学習するべき内容が何かを即座に学習計画に反映させることが重要です。

共通テスト系模試終了から共通テスト本番までの期間は、市販の共通テスト予想問題などを試験形式で実施し、得点率アップ&対策に努めましょう。

記述系模試

記述系模試の多くは、採点に時間を要することから10月末までに終了となります。

そのため、この時期には判定としても「C判定」以上が欲しいところです。

ただし、判定はあくまでも「その模試における」判定の域を出ませんので、C判定以下の場合にも落ち込みすぎる必要はありません

夏の振り返りと同じく、正答率の低い問題の正解状況や、教科間の明らかな偏りなどがないかどうかを中心に分析し、学習計画に反映しましょう。

試験本番は2月~3月となりますので、その間の記述問題は予備校などでの質問対応や添削依頼を利用しましょう。

独学での採点はなかなか難しいうえに、合否を分ける重要なポイントを見逃してしまう可能性が高いため、プロに判断を委ねることをおすすめします。

大学別/医系オープン模試

オープン系模試は、基本的に年1回の実施のため、前項に記載した内容と同じく、判定の分析とともに問題自体の復習を念入りに行うことをおすすめします。

9月までにすでにオープン模試を終えてしまっている場合には、この時期に再度模試の問題に挑戦し、定着度を確認することも効果的です。

「模試」は重要な指標である一方、あくまでも「模擬試験」

ここまでお伝えしてきました通り、模試は現在の学力と志望校とのギャップを判定するのに必要不可欠な機会です。

一方で、模試でどれだけいい点数/判定を取得したとしても、模試の結果で志望校に合格できるわけではありません。

すなわち、模試の結果に一喜一憂しても、その結果ではまだ合格も不合格も決まっていないということです。

模試は重要な指標ではありますが、あくまでも「模擬試験」です。

「何が足りないのか」「どう学習するか」を判断するための材料として活用できるかどうかが重要です。

その分析を基に、入試を突破するための学習計画を立案し、遂行する力に変えられるかどうかで、模試や判定の持つ価値は大きく変容します。

細やかな学力把握&状況に合ったサポートが充実! 医学部合格を目指すなら京都医塾

ここまでお伝えしました通り、模試は判定以上に、結果の分析とそこから導き出される対策が重要です。

模試後の振り返りと復習、学習計画の更新を適宜行いましょう。

ただ、受験生の皆さんからはしばしば、「模試を分析する時間がない」「模試を分析しても、学習計画にも反映まではできない」などの声を耳にします。

そんな受験生におすすめの予備校が、医学部専門予備校「京都医塾」です。

京都医塾は、模試結果や授業での様子を基に生徒、一人ひとりに個別カリキュラムを作成しています。

この個別カリキュラムに則って学習した受験生が、数多く国公立大学医学部に合格をしています。

以下では、医学部専門予備校・京都医塾の指導メソッドの一部をご紹介します。”

外部模試+学内テスト+授業で学習能力到達度を徹底把握

京都医塾では、外部模試はもちろん、学内テストや授業内での一人ひとりの理解度も細かく記録しています。

主に、学内で行われる「週次テスト」や、年5回実施される「実力テスト」、定期的に実施される外部模試の結果を分析しています。

これらの分析結果は、即座に個別カリキュラムに反映され、教科別・単元別にどのような学習が必要かをカリキュラム化して明確化します。

模試やテスト結果の分析に基づいているため、必要な学習に絞った、納得感の高いカリキュラムで学習を進めることが可能です。

カリキュラムの見直しは、週1回の担任との個別カウンセリングや個別授業内で行われます。

そのため、生徒自身も、常に自分の課題を認識しながら、授業や自学に取り組めます。

模試結果を徹底分析&1人1人のカリキュラムに即時反映

京都医塾では、入塾時の学力から医学部合格までのギャップをどう埋めるか、を具体化した個別カリキュラムを作成しています。

記事内でもお伝えした通り、模試後には学習計画を適宜見直すことが重要です。

そのため、京都医塾では週に一度、生徒と担任の1対1でカウンセリングを行っています。

カウンセリングでは、先述の個別カリキュラムの進捗状況や模試の結果、学内テストの結果を確認したうえで、合格から逆算して、やるべき学習目標を長期・中期・短期的な目標やTodoに落とし込んで伝達します。

カウンセリングでは、担任と忌憚なくコミュニケーションを取ることができるため、モチベーションアップも図れます。

学習計画は立てられるけど、実行できない」方や、「計画を進めることが目的になってしまって、思うように成績が上がらない」という受験生には、特に効果的な時間となります。

苦手科目はレベル別集団授業で効率的+効果的に克服

京都医塾では、実力と学習状況など、生徒一人ひとりの特性に合わせ、科目ごとに授業形態が選択できます。

京都医塾には、マンツーマンで苦手科目に対して徹底指導を行う「個別指導」と、レベル別の少人数グループで受講する「レベル別集団授業」の2種類の授業形態があります。

レベル別集団授業は、自分と学力の近い他の生徒と、少人数でグループが構成されます。

クラスがレベル分けされているため、授業内は実力に合った解説レベルで展開されます。

個別指導では意識しづらい、ライバルや友人の存在を感じながら、「医学部合格」という目標に向かってともに努力できる環境を提供しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

模試の判定はあくまでも「模試受験時」の学力です。

模試受験から結果が出るまでの間にも、学力は常に変化しています。

そのため、判定結果そのものよりも、結果をどう学習に活かせるかが重要です。適切な時期に、適切な形で学習計画へ反映させましょう。

また、本記事をお読みくださった方々の中には、模試の判定結果から医学部の受験を迷っている方も少なくないかと思います。

そういった方におすすめしたいのが、京都医塾の『一泊二日医学部合格診断』です。

再受験を迷われる主な理由は、「本当に今からでも医学部に合格できるのか」という点にあるかと思います。

『一泊二日医学部合格診断』では、現状をおうかがいしたうえで、医学部合格を目指せるかどうか、またはどのような学習をすることで合格を勝ち取ることができるか、をプロの目線からお伝えします。

さらに、京都医塾の授業体験や、学力診断テストの受験など、医学部受験を考える方にとって充実した内容となっています。

ご参加にあたっての交通費、宿泊費は全て京都医塾が負担させていただきますので、ご興味を持たれた方はぜひ、ご参加ください。

コース紹介 京都医塾の提供する学習コース一覧