大学受験の出願準備において、多くの受験生が証明写真について悩みます。
願書やWEB出願で提出する顔写真は、本人確認や面接時の第一印象にも関わる大切な要素です。
この記事では、大学受験用証明写真の基本ルールから、好印象を与える服装・身だしなみ、撮影方法ごとのポイント、WEB出願時の注意点までを詳しく解説します。
医学部志望者に向けたアドバイスも交えていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
大学受験で証明写真が重要な理由
大学受験の証明写真は、単なる本人確認用の画像ではなく、受験生の印象を左右する大切な要素です。
ここでは、写真が果たす役割や、1枚の写真から受ける印象の重要性について解説します。
願書・WEB出願に使われる証明写真の役割
大学受験の出願にはほぼ必ず証明写真が求められ、これは受験生本人であることを確認するために使用されます。
提出された顔写真は願書や受験票に表示され、試験当日に試験会場で本人確認を行う際や、不正受験を防止するために大学側で照合されます。
大学によっては出願時の写真がそのまま入学後の学生証に印刷され、卒業まで使用されるケースもあります。
万が一写真に不備があると再提出が必要になり、出願手続きが滞ったり受験票が発行できなくなる恐れもあるため注意が必要です。
写真1枚で印象が変わる理由
証明写真1枚から受ける印象は侮れません。
筆記試験の採点そのものに写真の写りが影響することはありませんが、面接の場面や試験当日の本人照合時において、写真から伝わる清潔感や真面目さが受験生の印象を左右し得ます。
総合型選抜(旧AO入試)では提出書類の写真も含めた受験生の雰囲気が評価に影響する場合もあり、写真から明るく意欲的な印象を与えることが大切です。
医学部志望者の場合、清潔感や誠実さといった印象が特に重視されるため、証明写真でもそれらを意識した身だしなみを心がけましょう。
大学受験用証明写真の基本ルール
証明写真には、サイズや背景、撮影時期など、大学ごとに細かな基準があります。
ここでは、共通の規定と入試方式ごとの違いを整理し、誤提出を防ぐための基本ルールをまとめます。
サイズ・背景・データ形式の基本基準
入試方式や大学によって細部は異なりますが、主な条件を共通テストと主要大学例でまとめます。
| 項目 | 共通テスト | 例:慶應義塾大学 | 例:早稲田大学 |
| ファイル形式 | .jpg/.jpeg/.jpe/.png/.heic/.heif | JPEGのみ(拡張子jpg) | JPEG |
| 容量上限 | 5MB以下 | 100KB以上~5MB以下 | (容量明記なし/推奨640×480px) |
| 撮影日 | 前年7/1以降に撮影(例:2026年実施→2025/7/1以降) | 2025/6/1以降に撮影(※2026年度要項) | 出願時から6ヵ月以内 |
| 姿勢・範囲 | 上半身・正面・無帽・無背景/カラー・白黒どちらでも可 | 肩から上・正面・無帽・背景は白/青/グレーの無地 | 上半身・正面・無帽・無背景/縦横比4:3 |
| スマホ撮影 | 可(加工・修正・複写は不可) | 可(加工不可/高校制服での撮影は不可) | 不可(証明写真機または写真館で撮影したデータを使用) |
| 備考 | 当日眼鏡着用者は眼鏡ありで撮影 | 学生証写真として卒業まで使用(差替え不可) | 学生証写真としても使用(差替え不可) |
※詳細は必ず各大学の最新要項で確認してください。
※出典:大学入試センター受験案内、慶應義塾大学、早稲田大学
共通テスト・一般入試・総合型選抜(旧AO)での違い
共通テストではWEB出願時に顔写真データを登録し、運営側が規定を満たしているかチェックします。
不適切な場合はメール等で再提出を求められ、適切な写真が登録されて初めて出願完了となります。
一方、各大学の一般入試では、紙の願書に写真を貼って郵送する方式と、WEB出願で写真データをアップロードする方式があります。
方式によって締切や提出形態が異なるため、必ず大学ごとの要項で確認しましょう。
総合型選抜(旧AO入試)でも写真の規格自体は同じですが、出願時期が早いため事前準備が重要です。
また、推薦・AOでは写真も含めた受験生の印象が評価に影響しうるため、より丁寧に準備しておくと安心です。
大学受験で好印象を与える服装と身だしなみ

証明写真では、服装や髪型、表情が印象を左右します。
ここでは、男女別・医学部志望者別に、清潔感と誠実さを伝えるための服装・メイク・姿勢のポイントを紹介します。
制服・私服どちらが好ましい?
証明写真を撮る際、制服と私服のどちらが適切か迷う受験生も多いですが、募集要項で特に指定がなければ制服でも私服でも構いません。
ただし一部の大学では注意が必要です。
たとえば慶應義塾大学では「提出した写真を入学後の学生証として使用する」ことが明記されており、制服での撮影が禁止されています。
大学ごとのルールは必ず確認しましょう。
私服で撮影する場合は、シャツやブラウスにジャケットなど、清潔感と落ち着きのある服装がおすすめです。
現役高校生が制服を選ぶ場合も、ブレザーや学ランを丁寧に着こなし、シワや乱れがないよう整えることが大切です。
男子・女子別のおすすめスタイル
男子は、襟付きシャツに無地のジャケットやブレザーを合わせるのが定番です。ネクタイは必須ではありませんが、つけるとよりフォーマルで落ち着いた印象になります。
服装は派手な柄を避け、無地でシンプルな色合いを選びましょう。
女子は、ブラウスやシャツにジャケットを合わせたきちんとした服装がおすすめです。
首元や肩の露出は控えめにし、スカーフ・大ぶりのアクセサリー・ピアスなどは証明写真では外しておくと清潔感が伝わります。
男女とも、髪色は派手すぎる色を避け、黒に近い自然なトーンにしておくと誠実で落ち着いた印象になります。
特に医学部を志望する場合は、医療人としての品位や清潔感を感じさせる装いを意識すると好印象です。
髪型・メイク・表情の整え方
髪型は男女とも顔がはっきり見えるよう整え、前髪が眉や目にかからないようにします。
長髪の場合は束ねて耳や輪郭を隠さないようにしましょう。
メイクはナチュラルメイクが基本で、濃すぎるアイメイクや厚塗りのファンデーションは避け、素顔の印象を大きく変えない程度にとどめます。
写真撮影時は無表情になりすぎないように注意し、わずかに口角を上げた穏やかな表情を心がけてください。
普段眼鏡を使用する人は、試験当日も着用するなら写真でも眼鏡をかけて撮影しましょう。
医学部志望者は清潔感が特に重視されますので、髪型やひげの処理まで含め清潔さを心がけ、健康的で爽やかな表情で写るよう意識しましょう。
撮影方法の選び方とおすすめの撮影場所

証明写真は撮影環境によって仕上がりが大きく変わります。
ここでは、証明写真機・スタジオ・スマホ撮影の3つの方法を比較し、それぞれの特徴と注意点を説明します。
証明写真機
街頭の証明写真機(スピード写真)を使えば手軽に証明写真を用意できます。
機械の指示に従い、背景色は白や淡い青など無難な色を選びましょう。
椅子の高さを調整し、画面に表示される顔位置ガイドに頭頂部や顎の位置を合わせて正面を向きます。
必要に応じて照明の明るさを上げ、顔が暗くならないよう設定してください。
撮影後に写真を確認・選び直せる機種もあるので、納得いく写りになるまで調整しましょう。
一部の機種ではQRコードなどを利用して撮影データをスマホにダウンロードできるサービスも提供されています。
WEB出願用に写真データが必要な場合は、この機能を活用するとスムーズです。
スタジオ撮影
写真館やスタジオでプロに撮影を依頼すれば、仕上がりの安心感が格段に高まります。
プロのカメラマンが試験用証明写真に適した照明や背景で撮影してくれるため、顔に影ができず明るく鮮明な写真が得られます。
表情や姿勢の細かな部分も指示してもらえるので、自分では気づかない癖を直しながら好印象の1枚を撮影できます。
必要に応じて肌のテカリを抑えるなど、自然な範囲でのレタッチも行われます。
撮影後はその場で仕上がりを確認でき、データを受け取れるのでWEB出願にもすぐ対応可能です。
料金は写真機より高い傾向にありますが、品質を最重視したい人や医学部受験で万全を期したい人にはスタジオ撮影がおすすめです。
自撮り・スマホ撮影で起きやすい失敗例
スマートフォンで自分自身を撮影して証明写真を用意する方法は手軽に思えますが、失敗も起きやすいので注意が必要です。
自撮りでは広角レンズの影響で顔が歪んだり、照明不足で暗く写ったり、背景に生活感が映り込んだりすることがよくあります。
解像度も低くなりがちで、特にiPhoneのHEIC形式画像は未対応の出願システムも存在します。
実際に早稲田大学では「スマートフォン等で撮影された写真は受け付けません」と注意書きされています。
基本的には証明写真機やスタジオで撮影した正式な証明写真データを使うのが望ましいでしょう。
どうしてもスマホで撮る場合は、他の人に手伝ってもらい、無地の背景の前で顔が正面を向くよう撮影してください。
撮影後は画像をJPEG形式で保存し、規定のサイズ・容量内に収めてから提出しましょう。
WEB出願時に確認すべきデータ提出のポイント

出願サイトでのデータ提出には、形式や容量などの規定があります。
ここでは、提出直前のチェックポイントと、顔認証エラーを防ぐための確認事項をまとめます。
提出直前に見直すべきデータサイズ・ファイル形式
WEB出願で写真データを提出する際は、アップロード前にファイル形式と容量を必ず確認しましょう。
ファイル形式は大学ごとに指定があり、多くはJPEGですが、PNG可やHEIC非対応など大学間で違いがあります。
容量も上限を超えるとエラーになります。
例えば、慶應義塾大学では100KB以上~5MB以下など容量範囲が細かく指定されています。
また、出願サイト上で写真をトリミングできる場合でも、事前に頭部の余白が極端に多すぎないか確認しておきましょう。
アップロード後はプレビュー画面で顔の位置や大きさに問題がないか最終確認します。
大学によっては提出後に写真の差し替えができず、そのまま学生証の写真として登録されることもあります。
後から後悔しないよう、送信前に十分チェックしてから提出してください。
顔認証エラーを防ぐためのチェックリスト
上記のポイントを押さえておけば、提出写真が「受付不可」と判断されるリスクを大幅に減らせます。
ルールを満たした写真を用意し、安心して試験本番に臨みましょう。
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まとめ

大学受験用の証明写真は、願書提出や面接時の本人確認に使われる重要な要素です。
服装や髪型のポイント、撮影方法ごとの注意点など、この記事で紹介した内容を押さえることで、提出写真によるトラブルを防ぎ、面接官に好印象を与えられる準備が整います。
証明写真だけでなく、受験勉強から出願手続きまで自分で手配するのは不安がつきものです。
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