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医学部受験コラム

精神科医になるには?仕事内容や取るべき資格を詳しく解説!精神科で有名な医学部について紹介!

精神科医になるには?仕事内容や取るべき資格を詳しく解説!精神科で有名な医学部について紹介!

 

ストレス社会とよばれる現代において、精神科医の需要は高まっています。

受験生の中には精神科医を志望する人もいるのではないでしょうか。

精神科医を目指すのであれば、なり方や仕事内容、キャリアアップに必要な資格などは知っておきたいところです。

今回の記事では、精神科医の基本情報をお伝えするとともに、精神科で有名な大学についてまとめました。

精神科医とは

まずは、精神科医の基本的な情報からみていきましょう。

この項では、精神科医とはどのような職業か詳しく解説していきます。

心の病を診る

精神科医は、つらい気持ちを抱える人の心に寄り添い、苦しみがどこにあるかを探って医師として救います。

患者の心の状態を診断するためには、生い立ちや性格、職業や家庭環境の様子も聴きながら、問診を進めていく必要があります。

患者が自分のことを無理なく話せるように、話を聞く姿勢信頼関係を築くコミュニケーション力が求められます。

他科に比べて治療効果がわかりづらいことも多いですが、患者が快方に向かう姿が見られたときは大きなやりがいを感じるでしょう。

心療内科との違い

精神科は心療内科と似たイメージを持たれる診療科ですが、両者の違いは何でしょう。

精神科と心療内科はいずれも「心が原因の病」を治療します。

大きな違いは、精神科医は心の不調そのものに、心療内科医は心が原因の身体の不調を扱うことです。

たとえば、ストレスがあった場合、精神科ではイライラや不安などの心の不調に対して治療を行います。

一方、心療内科ではストレスで生じた胃潰瘍、喘息といった身体の不調に対しての治療を行うのです。

ストレス社会で高まるニーズ

近年、精神疾患をともなう患者数が増加していることから、精神科を受診する人の割合も増えています。

厚生労働省の調査では、精神疾患の患者数は2017年で420万人、2020年で503万人と増加傾向で推移しています。

いまや、精神疾患は特別な人がかかるものではなく、5人に1人が生涯を通じてかかる可能性のある身近な病気です。

ストレス社会と呼ばれる現代において精神科医はなくてはならない存在として、今後もニーズが高まるばかりでしょう。

精神科医の仕事

これまで精神科医という職業について見てきました。

ここからは精神科医がどんな仕事をしているのか解説していきます。

投薬や精神疾患の治療がメイン

精神科医は、来院された患者に問診を行い、会話内容から疾患に応じた投薬や治療方法を選定します。

外科医のような手術は基本的にはありませんが、病名の診断のために様々なテストを実施することもあるでしょう。

治療方法としては、心理療法や認知行動療法、作業療法、薬物療法などを行うことがあります。

精神疾患は短期間で改善するとは限らないため、精神科医は長期にわたって患者の治療にあたっていく持久力が求められます。

統合失調症やうつ病などの疾患を扱う

精神科医が扱う疾患としては、統合失調症などの精神病性障害やうつ病などの気分障害、不安障害やパニック障害などの神経症性障害、認知症やてんかん、拒食症などがあります。

小児の場合は、発達障害などの疾患が挙げられます。

身体の異常だけではなく心理的側面や環境といった、さまざまな視点から総合的に判断していく仕事と言えるでしょう。

ワークライフバランスが比較的良い

医師が忙しくなる理由の1つに宿当直やオンコールによって不規則な勤務となり、プライベートの時間が確保しにくいことが挙げられます。

精神科医であっても総合病院で働く場合は、緊急対応は避けて通れませんが、病院勤務以外のクリニックなど時間外労働がない職場を選ぶこともできます。

とくに無床のクリニックであれば入院対応や急な呼び出しがないため、プライベートな時間が確保しやすいでしょう。

他の診療科と比較しても、働き方の幅が広くワークバランスが良い職業と言えます。

精神科医になるには

精神科医の仕事内容について見てきました。

この項では、精神科医のなり方についてみていきましょう。

医師免許の取得が必須

精神科医になるためには大学の医学部か医科大学を卒業して、医師の国家試験に合格することが必要です。

大学では6年間、解剖学や生理学といった医学全般の知識を学び、たくさんの実習を経験した上で、大学を卒業後に医師国家試験を受けます。

医師国家試験は、近年毎年10,000人が受験し合格率は90%前後で安定しています。

国家試験に合格すると医師免許が付与されます。

医学部卒業後、精神科専門医を目指す

精神科医になるには医師免許取得後、大学病院などで2年間の臨床研修が必要です。

研修終了後、大学の医局や病院の精神科に入職して、晴れて精神科医となります。

精神科医の一般的なキャリアパスとしては、2年間の臨床研修を終えた後は3年以上の実務経験を積んで、精神保健指定医資格を取得します。

その後は、精神科医専門医、精神科指導医といった資格を取得しながら、キャリアアップをしていきます。

精神保健指定医の資格は取るべき?

精神保健指定医の資格があると、患者を治療のために行動制限せざるを得ない場面において強制入院などの措置をとることができます。

そのため、強制入院などの判断が必要になる総合病院に勤める精神科医は、精神保健指定医の資格があると担当できる仕事の幅が広がります。

一方、入院設備がないクリニックでは入院要否を問われる機会がないため、精神保健指定医の資格取得は必要ありません。

精神保健指定医の資格は持っていてけっして損はないですが、自分のキャリアを考えて不要であれば必ずしも取得しなくてもよいでしょう。

他の診療科から精神科に転科も

医学部卒業後、異なる診療科に所属していたとしても、精神科医に転科することもできます。

前述したワークライフバランスがとりやすいという理由から、結婚や子育てのタイミングで他の診療科から精神科に転科してくる医師も多くいます。

しかしながら、精神科の医療は精神保健福祉法などの関連法の知識が必須となります。

他科から転科する場合には、制度について確認しておくと業務の流れがスムーズになるでしょう。

精神科で有名な医学部

精神科医のなり方について見てきました。

それでは、精神科医を目指す場合、精神科で有名な医学部はどこでしょうか。

この項では、精神科で有名な医学部について国公立大学、私立大学それぞれについて解説していきます。

国公立大学

東京医科歯科大学

東京医科歯科大学の精神科は、1944年に精神病学研究室として開設され、病院やクリニック、研究機関において多くの実績を残しています。

日本精神神経学会の理事を務める高橋英彦教授が活躍されており、臨床だけではなく最先端の研究にも携われることができます。

研修プログラムでは、臨床能力を磨くための教育の機会が豊富に用意され、丁寧な指導を受けながら精神科医の素地が身に付きます。

奈良県立医科大学医学部医学科

奈良県立医科大学の精神科は、1949年に開設された研究室を祖として、基礎研究から臨床、さらに専門外来まで幅広い精神疾患治療の実践がなされています。

精神医学部講座の岸本年史教授は、日本精神神経学会の理事長を務めた経験もあり、精神科で国家研究の中核施設として最新の臨床研究を行っています。

大学病院の規模は大きく100床近い病床があり、専門医取得のための症例も確実に経験できるでしょう。

私立大学

慶應義塾大学

1921年に開祖された慶應義塾大学の精神・神経科教室は、長く精神疾患に対する研究を重ねながら現在においても高度な専門診療を展開しています。

慶應義塾大学の精神・神経科の研究室は他大学と比較して数が多いため、精神科に興味がある人にとってはどこに入室しようか迷ってしまうほど魅力的な環境です。

医局の規模が大きく関連病院も多いことから、自分の働き方や働く場所について先輩に相談することができ、卒後のキャリア形成が具体的に描きやすいです。

東京慈恵医科大学

東京慈恵医科大学では、1903年に精神病学教室が開かれ110年以上の長い歴史の中で、多くの研究医や臨床医が日本の精神医療に貢献しています。

東京23区内の大学病院の精神神経科としては数少ない開放および閉鎖病床のある入院病棟を有しており、幅広い疾患の症例について学べます。

東京慈恵医科大学で開祖された森田療法をはじめ、児童精神や老年精神、精神病理といった多岐にわたる研究会が活発に研究活動を行われています。

精神科を学びたい人にとっては、自分の興味がある研究分野が探しやすい魅力的な大学といえるでしょう。

本気で医学部合格を目指すなら京都医塾

前述のように、精神科医になるには医学部卒業が必須となります。

また、精神科が魅力的な大学は多くありますので、精神科医を目指すならば、まずは医学部合格を果たすことが課題となるでしょう。

しかしながら最難関である医学部受験では、医学部専門予備校に力を借りることも1つの手です。

医学部専門予備校でとくにおすすめなのが、京都医塾です。

ここからは京都医塾の魅力についてご紹介いたします。

自分だけのブラッシュアップシート

京都医塾の個人授業では、授業の終わりにブラッシュアップシートが手渡されます。

ブラッシュシートとは、講師が黒板の代わりに板書したものです。

生徒はノートを取る必要はなく、講師の言葉に集中してじっくり授業に取り組めます。

ブラッシュアップシートは自分のためだけに作成された授業のまとめなので、何度も見返すことで効率よく復習ができるでしょう。

合格するまで徹底的にサポート

医学部受験は、生半可な努力では勝ち取れません。

生徒が確実に合格を手にするまで、最後までサポートの手をゆるめません。

出願作業のサポートや入試会場までの同行、試験当日も出来たところと必要事項の確認をして次の試験に備えます。

志望校合格がわかる最後の瞬間まで生徒を徹底的に支え続けるのです。

住み込みの寮母が見守るあたたかな環境

京都医塾の寮は校舎から徒歩5分の場所にあり、住み込みの寮母が24時間常駐して生徒1人ひとりの安全を見守っています。

体調不良や万が一のアクシデントが起きたときでも、そばにいる寮母にすぐに相談できれば心強いものです。

遠方から1人暮らしを始めるには心配という場合でも、セキュリティが高い専用の学寮から安心して通学して頂けるのです。

まとめ

精神科医を目指す人に向けて、なり方や仕事内容などについてまとめてきました。

精神科を学ぶ上で、魅力的な大学ばかりですので、自分が希望する大学の合格をぜひとも勝ち取りたいところです。

精神科医になりたいと思う受験生の中には、予備校で合格に必要な対策をとりたいと考える人もいるでしょう。

そんな人におすすめなのが医学部専門予備校の京都医塾です。

京都医塾は、医学部受験に必要な対策をしっかりと網羅して、毎年たくさんの受験生を医学部合格へ導いています。

当塾で受験勉強に励めば、医学部に合格して晴れて精神科医へと通ずる道が開けるでしょう。

自分が本気で進みたい医学部があるのならば、京都医塾が最適です。

京都医塾では「一泊二日医学部合格診断」と称して、校舎や授業の雰囲気が味わえる体験入塾を実施しています。

宿泊費と交通費は当塾が受け持ちますので、気軽にご参加いただけます。

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