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医学部卒業後の流れにはどんなものがある?キャリアを例示して徹底解説!

医学部卒業後の流れにはどんなものがある?キャリアを例示して徹底解説!

医学部を卒業し、医師免許を取得した人の多くは、臨床医としての活躍のフィールドを選びます。

臨床医とは、病院やクリニックなどで患者の診察などをする医師の総称で、一般人からは最も馴染みのある医師の姿とも言えるでしょう。

しかし、実を言うと医師としての仕事の場は、この臨床医だけとは限らず、医学部を卒業後に資格などを取得することで、さらなる活躍の場へ赴任することができます。

そこで今回の記事では、医学部を卒業後の流れの中で、一般的な臨床医以外にも目指すことができる様々な職種を紹介していきましょう。

医師には様々な種類がある


医学部を卒業後の流れとして、一般的な臨床医以外にも様々な職種があることは、先ほども述べたとおりです。

上記職種は非常に種類に富んでいることから、本人のやる気次第では、多種多様な世界での活動が可能です。

一例をあげると、麻酔科医の中でもより専門性の高い「麻酔科標榜医」や、産婦人科などで勤務する「母体保護指定医」などがあります。

このように、医学部を卒業後には資格を取ったり、研修を受けたりすることで色々な将来の可能性が待っているのです。

みなさんとしても本記事を最後までご覧になり、ご自身の将来像を明確化すれば
面接試験でも優位に立てますし、進学後の学生生活もより有意義なものに変化するはずです。

医学部卒業後の医師のキャリア


さて、ここからは医学部を卒業後の流れとして、どういった職種につけるのかについて見ていきましょう。

上でも少し触れた、麻酔科標榜医や母体保護法指定医のほかにも、複数の職種を提示して紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

麻酔科標榜医

医師としての職種の中には、麻酔を専門に扱う麻酔科医というものがあります。

この麻酔科医には数段階のランクにわけられており、資格の取得や研修などにより、徐々にキャリアアップしていくことが可能です。

こちらの項では、そんな麻酔科医の種類の中でも、中堅クラスにあたる麻酔科標榜医について解説していきましょう。

認定を受けるためには?

麻酔科標榜医は、医療法にもとづいて厚生労働省から認定を受ける資格です。

認定を受けるための基準としては、下記の2点があげられます。

✓医師免許を取得後、麻酔の実施に関する十分な学びが得られる医療機関において、2年以上の間、修練していること。

✓医師免許を取得後2年以上、麻酔の業務に従事しつつ、麻酔の担当医師として300以上の症例を経験していること。

上記要件を満たすことで、晴れて麻酔科標榜医としての審査を受けることが可能となります。

麻酔科標榜医として認定を受けることが叶った後の流れとしては、開業医としての活躍ができるほかにも、さらなる上級資格を目指すこともできます。

研修の流れ

最低でも2年以上が必要です。

また、勤務場所にする医療機関においても厳しく指定されており、麻酔関係の設備がきちんと整備されている施設に限定されているため注意を要します。

さらに、週30時間以上の、手術における麻酔にまつわる業務にも従事する必要もあります。

母体保護法指定医

医学部を卒業後の流れとしては、母体保護法指定医を目指すことも可能です。

母体保護法指定医とは不妊のための手術や、人工妊娠中絶の手術などに携わることができる資格を有した医師を言います。

本来であれば、人工妊娠中絶の手術は法律により禁止されていますが、こちらの資格を取得することで、法的に上記中絶手術を認められるようになる点が、一般的な産婦人科医との大きな違いです。

認定を受けるためには?

母体保護法指定医の認定を受けるためには各都道府県に設置されている、「母体保護法指定医師審査委員会」において、適性やスキルなどの審査を受ける必要があります。

このことから、認定を受けるための基準は、各都道府県により異なる可能性があります。

そのため、医学部の卒業後、同指定医を目指している人は、ご自身の勤務地における認定を得るための条件について、事前に把握しておく必要があるでしょう。

研修の流れ

繰り返し述べているとおり、母体保護法指定医の認定を受けるための研修は、各都道府県により異なる可能性があります。

そこで、ここでは東京都を例にとって、母体保護法指定医の認定を受ける際に必要な研修を解説していきましょう。

東京都によると、医師免許を取得してから5年間を経過しており、なおかつ産婦人科において3年以上の研修を受けていること加えて10例以上の人工妊娠中絶手術の実地指導を受けていることなどを条件としてあげています。

そのほかにも、研修を行うための医療機関の規模の大きさや、本人の指定医しての品位や責任感なども重要審査基準として定めています。

この審査基準のさらなる詳細については、東京都医師会の資料に記載されていますので、医学部卒業後の流れの候補として、上記指定医を検討中の人は、一度チェックしてみてください。

精神保健指定医

みなさんは、「精神保健指定医」という職種を聞いたことがあるでしょうか。

精神保健指定医とは、一般的な精神科医よりも、さらに多くの権限を有した医師のことで、医学部卒業後の流れの中でも、目指す人が多い職種の一つです。

この精神保健指定医の主な権限としては、重度の精神疾患や精神障害を持つ患者の身体を拘束、隔離したり、強制入院の措置に踏み切ったりできるなど、強力なものがあります。

個人の人権擁護の観点から慎重な判断が求められる職種ですから、精神保健指定医を目指している人などは、面接においても高い倫理観をアピールしておく必要があるでしょう。

認定を受けるためには?

精神保健指定医は厚生労働省から認定を受け資格を取得しますが、そのためには下記の要項を満たす必要があります。

✓5年以上の診断、治療に専念した医療実務経験があること。(ただし、精神科医として3年以上の実務が必須)

✓厚生労働大臣が定めている精神障害について、同大臣が定める程度の診断や治療にあたった経験を有していること。

✓厚生労働大臣の登録を受けた人間であり、かつ厚生労働省の省令で定めている研修を修了していること。

医学部卒業後、これらの流れを受けてから、精神保健指定医としての認定を受けることになりますが、資格取得後にも更新の義務もあるため従事し続けるためには、相応の努力が課せられます。

医学部の卒業後、同指定医になることを検討している人は上記流れについても、しっかり把握しておきましょう。

研修の流れ

精神保健指定医になるための研修については、上でも少し触れたとおりです。

さらに踏み込んで説明すると、5年以上の臨床経験のうち、最低3年間は精神医療に携わったうえで、「精神保健指定医研修会」と呼ばれる研修を無事にクリアする必要があります。

こちらの研修会では、5分野5症例以上のケースレポートの提出や、口頭試問が実施されますので、臨床経験を通じで十分な知見を積んでおいてください、

なお、精神保健指定医としての認定を受けた後にも研修の機会はあり、法令に関する講演や人権擁護にまつわる講演など、様々な講演を通じて成長を図る研修プログラムが実施されています。

放射線診断専門医

日本は原爆投下という悲劇的経緯や、東日本大震災における原発事故などの歴史を経ていることから、放射線治療の分野についても非常に盛んです。

そして、この放射線治療のスペシャリストとも言えるのが、ここで紹介する放射線診断専門医です。

この放射線診断専門医の資格を取得することによって、はじめて放射線科の専門医としての活動が可能となります。

認定を受けるためには?

放射線診断専門医として活躍していく流れとしては、まずは日本医学放射線学会が規定している条件を満たし、専門医となるための受験資格を得る必要があります。

この受験資格を得るための条件には、いくつか種類がありますので、ここでは主だったものを下記にまとめましょう。

✓医師免許を取得後3年以上、日本放射線学会の会員となっていること

✓3年以上の間、専門医となるための修練機関、もしくは総合修練機関で勤務していること

これらのほかにも、エックス線単純撮影400例以上、超音波検査120例以上、など細かい流れが複数にわたって定められています。

このことから、医学部卒業後の進路として放射線診断専門医を考えている人は、受験資格には何が必要かよく調べておかないと、面接試験などで質問をされたときの答えに窮してしまう可能性もあります。

医学部卒業後の流れとして放射線診断専門医を検討中の方は、早い段階から情報を収集しておき、面接試験などで質問をされても的確な回答ができるようにしておきましょう。

研修の流れ

放射線診断専門医になるための研修としては、医学部卒業後の初期臨床研修に加えて、放射線診断専門医になるための修練施設における、画像診断学、核医学などの研修を修める必要があります。

また、放射線診断専門医として認定を受けた後も、各都道府県における「放射線科領域専門研修プログラム」を受ける努力義務が課されるほか、5年ごとの資格更新の義務も課されます。

本気で医学部合格を目指すなら京都医塾

本記事で説明してきたとおり、医学部卒業後の流れには、精神保健指定医や放射線診断専門医、母体保護法指定医など様々なものがあります。

読者のみなさんとしても、一般的な臨床医としてだけでなく将来的には上記のような、さらなる段階へとのぼりたいと感じている人も多いのではないでしょうか。

そのためには、まずは医学部への進学をはたすことが大前提となります。

最初のステップへ進まないことには、その後のステップが訪れることはありません。

このことから、受験生の方々としても将来のことを考えて、医学部進学を第一目標に掲げ、日々勉強に取り組んでいるはずです。

そういった方々の、医学部合格のサポート役としておすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。

京都医塾は、優れた学習指導やきめの細かい面接・小論文対策などを強みに、これまでにも数々の受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。

ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などについて紹介していきましょう。

徹底した実力分析からスタートする学習指導

医学部合格のためには、目標を達成するためのプランニングが不可欠です。

なぜなら、医学部受験ではハイレベルな問題を解いていく必要がありますので、やみくもに学習をしても十分な成果をあげられないからです。

そのため、最初にしっかりとしたプランニングを打ち立ててから、勉強を始めることが定石とも言えるでしょう。

そこで京都医塾では、受験生の方が入塾した際に、徹底した実力分析をすることから学習指導をスタートしています。

この実力分析は、オリジナルテストによる現状の学力の把握はもちろん、これまでの学習履歴などのヒアリングを通じて潜在的な力まで推量します。

ここまで徹底して、実力を推し量る取り組みは、まさに当塾ならではの分析力によるものです。

そして、こうして様々な角度から受験生の力を紐解いていき、確実な学力向上が見込めるカリキュラムの策定にいたります。

このカリキュラムは「オーダーメイドカリキュラム」と呼ばれるものですが、上記のようにご本人の能力を徹底分析して生み出したものですから、飛躍的な偏差値のアップが期待できます。

小論文・面接指導も専門の講師が手ほどき

受験生の方々からは、「筆記試験は得意だけど、小論文や面接試験は自信がありません」といった声がよく聞かれます。

たしかに、筆記試験であれば、過去問演習を通じて個人でも対応できますので、苦手意識の克服も無理ではありません。

しかし、小論文や面接試験となると、話しはまったく変わってきます。

なぜなら、これらの試験は第三者からの添削を受けてはじめて、よい点や悪い点を正確に理解できるからです。

そのため、小論文や面接試験の訓練を一人で行っても、実力向上は険しき道となります。

そのことをよく知る京都医塾では、小論文と面接指導における専門講師を配置し、受験生の訓練を担当しています。

専門家の立場から的確、かつ適切なアドバイスをしつつ訓練を積み重ねていきますので、現在、自信が持てない方でも何ら心配いりません。

定期的な三者面談でお子さんの状況を報告

当塾には、遠方からお子さまを預けてくださる保護者様もたくさんいらっしゃいます。

そんな保護者様にとって、愛しい我が子が今どうしているかは、常に気がかりなことでしょう。

そのため、ふとしたことから、心配な気持ちが脳裏をよぎったとしても何も不思議ではありません。

そこで当塾では、節目に合わせて年5回、保護者様を交えた三者面談を行って、お子さまの状況報告の場を作らせていただいております。

こちらの三者面談では、学習の進捗状況や偏差値の推移、教科の得手不得手など、お子さまの状況を詳細にご報告いたします。

また、志望校などの選定のお手伝いをご所望の場合は、お子さまの現状の学力だけでなく、体力も踏まえたうえで最適な医学部を提案いたしておりますので、遠慮なく仰ってください。

まとめ


医学部の卒業後の流れとしては、麻酔科標榜医や精神保健指定医、放射線診断専門医、母体保護法指定医など実に多種多様なものがあります。

これらの職種は専門性も高く、権限も一般的な医師よりも多く与えられていることから、より一層やりがいのある業務が期待できます、

しかしながら、これらの職種を強く待望しているとしても、医学部への進学を果たせなければ、それこそ「絵に描いた餅」で終わってしまうでしょう。

そのため、受験生の方々としても、まずは医学部進学を第一目標に掲げ、日々の勉強に取り組んでいるはずです。

そういった方々の、心強いサポート役としておすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。

京都医塾は、優れた学習指導や専門的な面接・小論文対策などを強みに、これまでにも数々の受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。

私たちにお任せいただければ、あなたの将来の夢を叶えるための、ありとあらゆる支援をいたしますので、きっと宿願達成へと大きく近づくことになるでしょう。

本気で医学部合格を目指す人には、徹底したサポートで受験生を支援する、京都医塾こそがうってつけです。

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宿泊費・交通費については、当塾ですべて負担いたしておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。