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2022年度昭和大学医学部の英語過去問対策・分析

2022年度昭和大学医学部の英語過去問対策・分析

 


京都医塾英語科です。

このページでは「昭和大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“昭和大学医学部”の受験を考えている方
・“昭和大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より) 
形式: マークシートと記述式
制限時間:数学または国語と合わせて140分
配点: 100点

出題の傾向と特徴

大問数が3問に変更された2020年度以降の3年分について傾向をまとめます。

【過去3年の出題形式】

  • 文法・語法・語彙問題
  • 長文総合問題
  • 長文総合問題

【制限時間に対する問題量】

制限時間に対する問題量は標準(普通)です。

2022年度(最新の過去問)の分析

ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:標準~やや難) 

文法・語法・語彙の知識を問う四択問題です。形式と問題数(15問)は昨年と同じですが、難易度は上昇しました。問4は通常の英単語集に掲載されていないハイレベルな語彙問題ですので解けなくても構いません。一方で、問5「almost/most/most ofの区別」、問6「自動詞lieと他動詞lay」、問7「needの語法」、問8「仮定法」(この分野は5年連続で出題されています)、問9「If節で使用される副詞」、問10「関係代名詞」、問11「分詞構文」、問14「時制」は、一般的な文法・語法のテキストや参考書に掲載されている知識が問われています。したがって、失点は許されません。また、問15の語彙問題は一見難問ですが、消去法で正答に辿り着けます。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…15問中12~13問
他教科を得点源にしたい受験生…15問中10~11問

【第2問】(難易度:標準~やや難) 

幼児の認知能力に関する比較的長い(1100語程度)長文総合問題です。問1はアクセント問題で、この分野は3年ぶりの出題でした(2019年度以前は大問1が発音・アクセント問題のみで構成されていました)。問2は英文中の空所に入る前置詞を選択する問題です。全て基礎的な知識を問う問題ですので、全問正解が必須です。注目すべきは問4の記述式内容説明問題です。本文中の図で示された実験の概要を日本語で簡潔にまとめる問題が出題されました。その一方で、昨年に引き続き選択式内容一致問題は出題されませんでした。

≪2022年度の目標値(選択問題のみ)≫
英語を得点源にしたい受験生…16問中14~15問
他教科を得点源にしたい受験生…16問中12~13問

【第3問】(難易度:やや難) 

科学的発見に関する比較的短い(500語程度)の長文総合問題です。問1は新傾向の段落整序問題です。一見難しく思えるかもしれませんが、this/the/alsoなどの単語に注目すれば、容易に正答を導き出せます。問4の文法正誤問題は要注意です。問われている知識そのものは中学英語レベルですが、一つの段落(113語)の中から間違いを見つけ出さなければならないので、うっかり見落としてしまう危険性が高い問題です。この問題に関しては正解することではなく、必要以上に時間をかけないことが重要です。言うまでもなく試験は時間との闘いでもあるからです。問5は本文の要旨を100語でまとめる問題です。例え話や実例を用いて述べられる筆者の趣旨を正確に読み取り、それを日本語で簡潔にまとめる力が要求されています。ここでも【第2問】と同様に選択式の内容一致問題は出題されず、記述式で内容理解が問われていることに注目してください。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…70%
他教科を得点源にしたい受験生…60%

【総評】

2022年度はやや難化しましたが、大学自体の難易度を考慮すると、昭和大学医学部の英語は決してレベルの高い問題ではありません。ただし、記述式問題が年々増大していることに留意してください。また2教科で140分の試験ですので、時間配分でミスをしないように心掛けてください。

まとめ

というわけで、今回は昭和大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

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