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聖マリアンナ医科大学の一般入試の過去問対策・出題傾向まとめ【英語編】

聖マリアンナ医科大学の一般入試の過去問対策・出題傾向まとめ【英語編】


京都医塾英語科です。

このページでは「聖マリアンナ医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“聖マリアンナ医科大学”の受験を考えている方
・“聖マリアンナ医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より) 
形式: マーク形式と記述式
制限時間:数学と合わせて150分
配点: 100点

出題の傾向と特徴

【毎年恒例の出題形式】

形式に加え、大問数も固定されてきた2017年度以降の5年分についての傾向をまとめます。

①長文問題

②長文問題

③文法問題

【制限時間に対する問題量】

記述式の解答と長文の並べ替え問題に時間がかかってしまうでしょう。

2021年度(最新の過去問)の分析

ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:標準~やや難) 

長文問題です。ニューヨークで発生した奇妙な音の正体について紹介した英文です。問1は、空欄補充で、主に時制に対する注意が求められる問題です。本文が過去の出来事について書かれていることと、状態動詞は原則進行形にしない等の文法を踏まえて、全問正解したい問題です。一方で、問2以降の記述式の問題は難しい問題があります。例えば、問3は文中の「ironically」という単語の意味を問う問題ですが、そもそもこの単語が意味する「皮肉にも」という日本語の意味が分からない受験生が少なくないのでは、と思いました。問4や5についても、なんとなく求められている解答は分かるけど、その解答を言語化して、解答用紙に記述するのに苦労する受験生が多いでしょう。普段から解答根拠の言語化に努めている人とそうでない人(正解しただけで満足してしまう人)との差が出る問題と言えます。問6の並び替え問題についても、唐突に作曲家を意味する「composer」が出現して戸惑いますので、適宜後回しにするなどの柔軟な対応が求められると思います。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8問中6~7問
他教科を得点源にしたい受験生…8問中5問

【第2問】(難易度:標準) 

長文問題です。ムネアカイルという鳥(の雌雄モザイク)について紹介した英文です。雌雄モザイクという現象について知識のある人はかなり有利に読み進められるのではないかと思いました。ただし設問については、本文全体の内容理解に直接関わらない問題も複数ありますので、自然科学系の英文に苦手意識を抱いている人や雌雄モザイクについて全く知らない人も、あきらめずに挑戦しなければなりません。例えば、問1~3については、選択肢の単語とそれぞれの区別が容易であるため、語彙力で全問正解を狙えます。また、問6は文構造把握に基づいて正解出来ますし、問9は、最終段落一文目で雄と雌が比較級を使って対比的に語られていることだけを抑えれば対比を表す「on the othe hand」の選択は難しくないでしょう。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…9問中7~8問
他教科を得点源にしたい受験生…9問中6問

【第3問】(難易度:標準) 

英文一文で示される状況における適切な選択肢を選ばせる問題です。例えば、問1では「あなたは, あなたの友人にほどほどに食べるようアドバイスをする」という状況が与えられ、そのアドバイスの内容として適切な選択肢を選ぶ、といった具合です。ですから、ある状況に対する発話(表現)内容をある程度予測した上で、選択肢と向き合う必要があります。それに加えて、選択肢が文法・語法的に正しいかどうかのチェックもしなければなりません。第一問ですと、二つ目の選択肢に「を食べる」を意味して第三文型をとるeatの後に「all the things」と「what you want to eat」と不必要に名詞が連続しています。状況の想像と文法の両者を駆使して、解答に迫りましょう。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…5問中5問

他教科を得点源にしたい受験生…5問中3~4問

【総評】

記述式問題の解答作成が難しいでしょう。ですので、書けない場合は後回しにする必要があると思いますが、後回しにしたからと言って書ける程、易しい問題ではありません。一方で、確実に取らなければならない問題も多くありますので、それらを間違えるのは絶対に避けたいところです。

まとめ

というわけで、今回は聖マリアンナ医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

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投稿者:吉田 恒

  • 役職
    英語科統括/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    25年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    英検1級、TOEIC満点※3~4年前
  • 趣味
    読書・音楽を聴く・自転車(休眠中)など
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    貴志祐介か小川洋子の本を読んで下さい

受験生への一言
京都医塾には個性的で優秀な英語の先生が揃っています。英語が苦手な人、どうやっても英語の成績が上がらない人、英語の勉強法が分からない人、そんな皆さんに来て頂きたいです。