ホーム » 京都医塾公式ブログ » 私の医学部受験記 » 私の医学部受験記 vol.3

京都医塾公式ブログ

私の医学部受験記 vol.3

私の医学部受験記 vol.3

 

「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」

「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」

…など受験に関するお悩みはありませんか?

そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、

”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます!

連載3回目の今回は、京都医塾で数学科の非常勤講師として活躍する、

吉田直人さん(京都大学医学部医学科3回生)の受験記です。

看護師である母への憧れと知識欲を満たすために“医師”を志す

______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。

「1つは純粋に医師という職にあこがれをもっていたことが挙げられます。身内に医者がいる環境で育ったわけではありませんが、母親が看護師で、小さいころからその姿を見ていたことが大きく影響しているように思います。そして高1の時、地元の病院の「高校生1日医師体験」というプログラムに参加し、より医師という職業に強い興味を抱くようになりました。

また、シンプルに医学を学ぶことに興味があったというのも理由の1つです。幼いころから「知らないことが分かるようになる」という体験がものすごく好きで、医学を学ぶことでその知識欲がみたされるのではないかと思ったのです。では他の分野でもよかったのでは?と思われるかもしれませんが、それは自分でもよくわかりません。1つ目の理由と併せて医学に一番惹かれたのではないかと思います。」

勉強時間の確保と同時に、休息時間も多めに確保していた

______一日のスケジュールを教えてください。

平日は5:30に起床していました。学校に着くのが7:00過ぎで、そこから毎日学校の授業が始まる前の1時間強で自習をするのが中学生のときからの習慣でした。8:30から15:30まで学校の授業があり、そこから塾があれば塾の授業に向かい、22:00くらいまで授業を受け、なければ最終下校時刻の18:00まで学校に残って勉強をしていました。家に帰ってからも時間があれば勉強をして、24:00までには寝るようにしていました。

休日や受験期は9:00くらいに起床し、休憩を多めに挟みながら塾の自習室や自室などで、特に直前期では学校に行って友達と一緒に勉強していました。」

______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。

「気を付けていた生活習慣は主に2つありました。

1つは、睡眠不足にならないようにすることです。私の場合、6時間は寝ないと翌日のポテンシャルがぐんと下がってしまいました。特に数学や理科では計算ミスを連発し、簡単な問題でも時間が無駄にかかり、イライラ。また次の問題でも同じようなことをする…という最悪の循環を生んでしまいます。意外と自分では気づきにくいことかもしれませんので、計算ミスが多くて困っています、という受験生は一度生活リズムを整えるということも大事かもしれません。

2つ目は、休憩を多めにとるということです。スケジュールには1日勉強しているマシーンのごとく書いてありますが、その実、間にかなりの休憩時間を挟んでいます。私は散歩や甘いものを食べるのが好きなので、行き詰ったときやある程度勉強したなと思ったときには、好きな音楽を聴きながらそういった方法で気分転換をまめにしていました。」

自分みたいになるな!!受験においての失敗談

______密度の濃い受験生活を送られていたと思います。なにか後輩に伝えたい失敗談はありますか?

科目ごとの勉強時間を均等に割り振ることが重要だと思います。私は現在数学科の講師をしているだけあり、当時から数学の問題を解くのが好きでした。一方で、今思えば英語の演習時間が数学に侵食されていたように思います。その結果、数学は志望校の過去問を充分に解いてから挑むことが出来ましたが、英語は数学の半分ちょっとしかこなすことが出来ませんでした。得意科目という「飛び道具」を一つ持っていることで受験においてアドバンテージになることはありますが、必ずしもそれが上手くいくとは限りません。例えば数学の問題が極端に難化して、数学では差がつかないとなったときに危険ですよね。医学部受験においては、苦手科目をなくすことは当然として、最終的には全ての科目が得意科目と言えるまで仕上げなくてはなりません。」

______オススメの勉強法をおしえてください。

授業など特に何もない日は、好きな科目から1日の勉強を始めるのがおすすめです。何もない日は「勉強を始めること」が一番難しいことだと思います(個人差はあります!)。一度勉強に手がついて、集中し始めればしばらくはそれが途切れることはありません。このように考えれば、最初に手が付きやすい、自分が最もやりやすい科目からスタートするということが理にかなっていると思いませんか。上にも書きましたが当時私は数学が好きだったので、数学から1日の勉強を始めることでエンジンをかけていました。今日はやる気が出ないなという日の朝は、好きな科目を10分だけでもやるつもりで机に向かいましょう。意外とすぐに1時間くらいたっているかもしれませんよ。」

______最後に、受験生へメッセージをお願いします!

医学部に入るのは決して簡単なことではありませんが、要領よく努力することが出来れば不可能なことではありません。「〇〇大学の医学部は倍率10倍」という文言を見ることもあるでしょう。ですがこれは別に抽選で10人の中から1人が選ばれるわけではありません。平等に学力順に選ばれるのが入試というものであります。ライブのチケットをとることなんかよりもよほど公正なものです。努力の方向さえ間違うことがなければ、絶対に無理ということはありません。受験生の皆さんには正しい勉強法、すなわち成績が伸びるような勉強方法をご自身で確立してほしいと思います。

毎日勉強でつらいと思うこともあると思います。そんな時は、自分が志望校に通っている姿を空想してみてください。その大学であなたは何をしていますか。勉強でもバイトでも部活でも何でもいいですね。馬鹿げていると思われるかもしれませんが、意外とこんなことで気が晴れるかもしれません。」

おわりに

“知識欲を満たすため”という少し変わった理由で医師を志望された吉田さんの受験記でした。休息を挟みながらとはいえ、ほぼ丸1日勉強されていたというのは驚きです。丸1日勉強するためのコツが随所にちりばめられていますので、是非参考にしてくださいね。みなさんの健闘をお祈りしています。

次回もお楽しみに!

※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。

投稿者:矢野 佑佳

  • 役職
    サポートスタッフ
  • 講師歴・勤務歴
    10年
  • 特技・資格
    JADP認定メンタル心理カウンセラー®資格、上級心理カウンセラー資格
  • 趣味
    食べ歩き・映画鑑賞
  • 出身地
    愛媛県
  • お勧めの本
    ちはやふる

受験生への一言
「人生で一番がんばった!」と言えるような時間を京都医塾で過ごしてください。そのサポートをできることが本当にうれしいです。