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島根大学医学部の一般入試の過去問対策・出題傾向まとめ 【英語編】

島根大学医学部の一般入試の過去問対策・出題傾向まとめ 【英語編】

 

京都医塾英語科です。

このページでは「島根大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。

・“医学部受験に興味がある”という方
・“島根大学医学部”の受験を考えている方
・“島根大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方

におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より) 
形式: 記述
制限時間: 120分
配点: 200点

出題の傾向と特徴

島根大学医学部の英語は他学部との共通問題と医学部独自問題とで構成されています。共通問題と独自問題で出題傾向が大きく変わるわけではありませんが、対応しなければならない量と制限時間が変わってきますので、医学部を踏まえた対策が必要になってきます。

【2021年度の出題形式】

  • 長文問題(3問)
  • 自由英作文(60語程度)
  • 英作文

【制限時間に対する問題量】

「余裕をもって解ける」ということもないでしょうが、かといって「これは量が多過ぎる」ということもありません。常識的な分量でしょう。

2021年度(最新の過去問)の分析

さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:標準) 

「いったん始めた習い事をいつまで続けるか?」という内容の英文です。設問は、和訳2問、説明問題2問、理由を答える問題1問の計5問です。和訳箇所は特に難しいところはありませんし、説明問題もどの部分をヒントとして解答すればいいかはすぐ分かります(下線部の直後がヒントになっている)。理由を説明する問題も直前を見れば答えは書けるはずなので、全体として解けない問題はありません。ですので、ちょっとしたミスが命取りになるはずなので、和訳にせよ解答にせよ普段から隙の無い解答を書く訓練をしておく必要があります。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…限りなく満点に近い点を目指すつもりで
他教科を得点源にしたい受験生…7割

【第2問】(難易度:標準) 

「親は子供の携帯電話利用をどこまで管理すべきか」というテーマの長文です。説明問題が4つ、和訳が2つという設問構成です。導入部がちょっと分かりにくいので戸惑う受験生もいるかもしれませんが(少なくとも筆者は戸惑いました)。ただ、読み進めていくと上記のテーマであることは分かってくるので、問題を解くうえで大きく困ることはないはずです。第1問と同じく説明問題のヒントになる箇所は分かりやすいですし、和訳もそこまで複雑なものではありません。医学部受験者は軽微なミスをしないようにして満点を目指す気構えが必要です。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…限りなく満点に近い点を目指すつもりで
他教科を得点源にしたい受験生…7割

【第3問】(難易度:標準~やや難) 

医学部受験者のみ解答を求められる問題です。この問題があるために医学部受験者は90分ではなく120分の解答時間となっています。内容は「カブトガニの血液を利用した内毒素検知」ですが、ここまでの2問と比べて語彙・内容ともに非常に読みにくくなっています。和訳が2問、説明問題が3問、そして語句整序が2問出題されているのが医学部専用問題の特徴です。和訳は第1・2問と比べて明らかに難易度が高く、語句整序も簡単ではありません。仮にここまでの問題であまり差がついていなかったとしても、第3問では大きく点を落とす受験生が出てくるものと思われます。医学部合格には正念場になるのがこの問題です。魔法のような解き方があるわけではありません。しっかりした構文把握力と語彙力、そして普段から難しめの文に触れる訓練を重ねることでしか対応力は身に付かないでしょう。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…6割
他教科を得点源にしたい受験生4割

【第4問】(難易度:標準) 

「ストレスを発散する一番いい方法は何だと思いますか?」という質問に60語程度で答える自由英作文です。内容、分量ともに平易なレベルですから、しっかり書ききるのは当然として、細かいミスで失点をしないことが何より重要です。自由英作文の練習は必須です。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6割

【第5問】(難易度:標準~やや難)

日本語を英語に直す英作文問題です。ここでも医学部専用の問題が用意されています。「コロナウィルス」「症例」「感染拡大」など医療系の用語も出てきますので、多少は医療に関する英語を書いた経験がないと自信を持って解答することは難しいかもしれません。また、日本語が難しくても簡単な英語で書きミスをできるだけしないようにする意識を普段から持ち訓練しているかも大きく点数に影響するでしょう。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…6割
他教科を得点源にしたい受験生4割

【総評】

島根大学医学部に合格するためには、全学部共通問題では限りなく満点に近い点を取り(つまり失点を無くし)、医学部独自問題では多少分かりにくいところがあっても解答を書ききることが重要です。つまり、大問によって問題に取り組む意識を変える必要があるといえます。もちろん医学部独自問題でもミスをしてはいけませんが、共通問題ほど自信を持って解答を書けない可能性があることを事前に想定しておくべきでしょう。そうでないと、焦ってしまい、時間をかけ過ぎたり、他の本来ならできるはずの問題でミスをしたりという結果になりかねません。

まとめ

というわけで、今回は島根大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

投稿者:吉田 恒

  • 役職
    英語科統括/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    25年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    英検1級、TOEIC満点※3~4年前
  • 趣味
    読書・音楽を聴く・自転車(休眠中)など
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    貴志祐介か小川洋子の本を読んで下さい

受験生への一言
京都医塾には個性的で優秀な英語の先生が揃っています。英語が苦手な人、どうやっても英語の成績が上がらない人、英語の勉強法が分からない人、そんな皆さんに来て頂きたいです。