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国際医療福祉大学医学部 小論文と面接の二次試験対策【2023年】

国際医療福祉大学医学部 小論文と面接の二次試験対策【2023年】

 医学部専門予備校京都医塾です。

 以下では、国際医療福祉大学医学部二次選考について、ご紹介したいと思います。

二次試験の日程・会場について

 2023年1月25日(水)・26日(木)・27日(金)・28日(土)・29日(日)・30日(月)のうち大学が指定する日となります。一次選考の合格発表時にインターネット出願サイトの「マイページ」の通知を確認してください。

 試験場は成田キャンパスと東京赤坂キャンパスがあります。こちらも「マイページ」を確認しましょう。

国際医療福祉大学医学部の小論文について

 国際医療福祉大学医学部の入試では、一次選考で小論文を作成し、その評価結果を二次選考の合否判定に使用します。

 また、面接において自身が書いた小論文の説明を求められることがありますので、内容を控えていない人は、思い出して整理しておきましょう。

国際医療福祉大学医学部の面接について

面接時間

30分程度×2

形式

個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
 ⇒面接時間が長く、かなり重視されていると言えます。発言に矛盾があると鋭く指摘されることもあるようです。入念な準備をして臨みましょう。

 なお、控室および学内では携帯電話やスマートフォン、タブレット PC 等の通信機器の使用が禁止されています。直前まで受け答えの準備などを確認したい場合は、紙媒体で確認できるものを用意しておきましょう。

内容と過去の質問例

 二回の面接のうち、一回目の面接は受験生個人について質問がなされ、二回目の面接は時事問題を中心に医療、社会に関する質問がなされます。以下に、過去に質問された内容をいくつかあげておくので、参考にしてください。

【1回目】受験生個人を知るための質問中心

  • 国際医療福祉大学を何で知ったか
  • 医師志望理由
  • 大学志望理由

 出願時に提出した「志望理由書」の内容を確認し、齟齬がないようにしましょう。

  • 最近気になるニュース

 受験生だから忙しいと言い訳せずにニュースを見ましょう。京都医塾の塾生ならば、毎週配布される『社説集』を読んでいるので、気になるニュースをきかれても大丈夫ですね!

  • 高校時代に頑張ったこと

 部活でも趣味でも、自分が熱く語れることがあればOKです。

  • 初対面の人を話す際に気を付けていること
  • 自己PR(3分)

 時間を計って練習しておきましょう。

要注意の質問

  • 海外で活躍したいという希望はあるか

 国際医療福祉大学で最も重視されるのが「国際性」です。大学の大きな特徴として以下のものがあります。

  • 学生の7人に1人は留学生という国際的な学修環境
  • 大多数の科目にわたる英語による授業
  • 6年生全員が参加する4週間以上の海外臨床実習
  • 多くの外国人教員と海外での臨床・教育・研究の経験が豊富な日本人教員

 また、「医学部が求める人物像」として「優れた学業実績や英語能力を有し、将来、国際性を身につけ、国内外の医療需要に応じて、母国および国際社会における保健、医療、福祉分野の発展に貢献したいという強い意志をもつ者であること」が挙げられています。海外留学やホームステイなどの経験がある人はアピールしましょう。そのような経験がなくても、今後どのように活動したいのかをしっかり話しましょう。

【二回目】時事問題についての質問中心

  • ヤングケアラーについて
  • 人工透析について
  • オンライン診療について
  • ゲノム編集と遺伝子組み換えについて
  • 子ども食堂について
  • 選択的夫婦別姓制度について

 時事問題についての答え方のポイントは、「単に用語の意味を答えるだけではない」ということです。「用語の定義と目的」「問題点」「対策」について言及しましょう。いわば「話す小論文」です。また、わからないことはわからないと素直に言いましょう。かなり深くつっこまれるようなので、決して知ったかぶりをしてはいけません。

≪答え方の例≫

Q.「新型出生前診断」とは何ですか?

A.新型出生前診断とは、出産前の胎児に染色体異常や先天性疾患がないかどうかを診断することです。採血のみで行えるので流産のリスクがある羊水検査を回避でき、胎児に障害が見つかった場合も出産に備えられるという意義があります。一方、胎児に異常が見つかると9割以上が人工妊娠中絶を選んでおり、生命の選別につながっているという指摘があります。そのため、実施にあたっては、専門家による丁寧なカウンセリングが重要です。

おわりに

  • 小論文、面接ともに段階評価となります。
  • 二次選考後に三次選考(個人面接のみ)を行うことがあります。
  • 会場では通信機器が使えません。志望理由書等は紙で用意しておきましょう。
  • 先生や家族、友人と模擬面接を行い、客観的に見てもらいましょう。また練習量が自信につながります。
  • 新聞記事や社説などから時事問題の知識を収集しましょう。特に二次選考の直近の大きなニュースについてはしっかり確認しておきましょう。特によく聞かれる医療用語については「京都医塾公式インスタグラム」https://www.instagram.com/kyotoijuku/ でも紹介しています。

 京都医塾では90分間の二次試験対策を無償で受けることも可能です。どうぞご活用ください!ご連絡お待ちしております。

投稿者:中畠 俊彦

  • 役職
    国語・社会科統括/国語科講師/システム改善室室長
  • 講師歴・勤務歴
    23年
  • 出身大学
    京都大学大学院人間環境学研究科
  • 特技・資格
    漢字検定準1級/プログラミング(VBA, JavaScript)/中国語
  • 趣味
    オートバイ(車種YAMAHA XJR1300。ツーリング、レース観戦)/読書/寺社めぐり(御朱印集め)/庭園めぐり 
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    読書力、読書する人だけがたどり着ける場所 、語彙力こそが教養である

受験生への一言
ヒポクラテスは、紀元前5世紀にエーゲ海のコス島に生まれたギリシャの医師で、「医学の祖」と称されている人物で、「ヒポクラスの誓い」はあまりに有名です。
ヒポクラテスにこんな言葉があります。
「医者には三つの武器がある。第一に言葉、第二に薬草、第三にメスである。」
近代医学の限界も指摘され、全人的医療が求められる現代。
医師を目指す皆さんの「言葉」に磨きをかけられるよう、京都医塾国語科ではお手伝いしていきます。