医学部専門予備校 京都医塾 » 医学部受験コラム » 入試知識 » 医学部の受験科目一覧を国公立大学・私立大学あわせて紹介!科目ごとのポイントについても解説

医学部受験コラム

医学部の受験科目一覧を国公立大学・私立大学あわせて紹介!科目ごとのポイントについても解説

医学部の受験科目一覧を国公立大学・私立大学あわせて紹介!科目ごとのポイントについても解説

 

「医学部受験に必要な科目って何?」「得意科目に絞って対策するべき?」「理科と社会はどの科目を選ぶべき?」今回の記事では医学部受験に必要な科目から各科目の対策ポイントまで解説し、受験生の医学部受験科目に関する疑問を解消します。

医学部を受験しようと考えた時に、私立大学医学部と国公立大学医学部では受験科目が大きく異なるのはご存知でしょうか。

合格という最高の結果を勝ち取るためには、まず受験科目をしっかりと知っておく必要があります。

そこで今回の記事では、私立大学医学部と国公立大学医学部の受験科目についてそれぞれ解説していきます。

受験科目における基本的な対策についても解説していくので、医学部受験を検討している方は参考にしてください。

医学部の受験科目一覧【国公立大学】

医学部 受験 科目

まずは、2025年度の国公立大学医学部の受験科目(一般選抜・前期)について配点とあわせて一覧で見てみましょう。

 

共通テスト

二次試験

大学名

外国語

数学

理科

国語

地歴公民

情報※1※3

英語

数学

理科

国語

面接※1

小論文

その他※5

北海道大学

60

60

60

80

40

150

150

150

75

旭川医科大学

200

200

200

200

100

100

150

150

50

弘前大学

200

200

300

200

100

50

300

300

300

東北大学

100

100

100

100

100

50

600

600

600

400

秋田大学

100

100

200

100

50

50

100

100

200

山形大学

200

200

200

200

100

50

200

200

200

100

筑波大学

200

200

200

200

100

50

300

300

300

200

300

群馬大学

100

100

100

100

50

25

150

150

150

千葉大学

100

100

100

100

50

25

300

300

300

100

東京大学

200

200

200

200

100

100

120

120

120

80

東京科学大学

200

200

200

200

100

100

120

120

120

新潟大学

200

200

200

100

50

50

400

400

400

富山大学

200

200

200

200

100

100

200

200

200

100

金沢大学

200

200

200

200

100

50

600

600

600

300

福井大学

200

200

200

200

100

100

200

200

200

100

山梨大学※2

200

200

200

200

100

100

600

600

1000

100

信州大学

100

100

100

100

50

50

150

150

150

150

岐阜大学

200

200

200

200

100

50

400

400

400

浜松医科大学

100

100

100

100

50

25

200

200

200

100

名古屋大学

200

200

200

200

100

50

600

600

600

三重大学

100

100

200

100

100

50

200

200

200

100

滋賀医科大学

100

100

100

200

100

50

200

200

200

京都大学

50

50

50

50

50

25

300

250

300

150

大阪大学

100

100

100

100

75

25

500

500

500

神戸大学

80

80

80

80

40

20

160

160

160

鳥取大学

200

200

200

200

100

20

200

200

200

100

島根大学

100

100

200

200

100

30

200

200

60

岡山大学

100

100

100

100

100

50

400

400

300

広島大学※3

200

200

200

200

100

100

600

600

600

山口大学

200

200

200

200

100

50

200

200

200

徳島大学

200

200

300

150

50

200

200

香川大学

100

100

200

200

100

200

200

200

100

愛媛大学※4

100

100

100

100

50

50

200

200

200

100

高知大学

200

200

200

200

100

50

300

300

300

100

九州大学

100

100

100

100

50

25

200

250

250

佐賀大学

140

140

140

140

70

10

80

80

80

60

長崎大学

100

100

100

100

50

15

200

250

250

 

60

40

熊本大学

100

50

100

100

100

50

200

200

200

200

大分大学

100

100

100

100

50

50

100

200

100

150

宮崎大学

200

200

200

200

100

100

200

200

200

鹿児島大学

200

200

200

200

100

25

200

200

400

120

琉球大学

200

200

200

200

100

100

200

200

200

200

札幌医科大学

200

200

200

200

100

100

200

200

200

200

福島県立医科大学

200

200

200

200

100

100

200

200

200

60

横浜市立大学

300

200

200

200

50

50

400

400

600

名古屋市立大学

125

125

100

125

75

50

300

300

400

200

京都府立医科大学

200

200

200

200

100

100

200

200

200

大阪公立大学

100

200

200

100

50

25

300

300

300

奈良県立医科大学

200

200

300

100

50

50

100

和歌山県立医科大学

150

100

150

100

50

50

200

250

250

大学名

外国語

数学

理科

国語

地歴公民

情報※1※3

英語

数学

理科

国語

面接※1

小論文

その他※5

※1:配点の明記なし(総合判定に使用)

※2:前期試験の実施がないため後期試験データを使用

※3:△は同点者がいたときの合否判定に使用

※4:英語は「総合問題」の名称

※5:その他は筑波大学:適性試験(筆記)、福井大学・信州大学・長崎大学は調査書

表のとおり、多くの国公立大学の医学部受験で必要な受験科目は以下の6教科8科目です。

【大学入学共通テスト】

  • 国語
  • 外国語
  • 数学(2科目)
  • 地理歴史または公民
  • 理科(2科目)
  • 情報

【二次試験】

  • 学科試験(英語・数学・理科)
  • 面接

私立大学との受験科目の大きな違いは、国公立大学では7教科21科目の「大学入学共通テスト」を受ける必要がある点です。

つまり、基本的に学科試験が一次と二次で2回あることになり、勉強すべき科目数も大きく増えます。

二次試験の学科試験ではほとんどの大学が英数理の3科目の実施で、国語を実施するところは数校のみ、社会を実施する大学はありません。

また、二次試験の面接は「配点があるところ」「配点が明記されていないところ」「点数ではなく段階評価のところ」の3パターンに分かれ、小論文があるところは少なく学力検査を重視する傾向があります。

試験内容や配点は年度によって変更する可能性もあるため、受験する年度で確認を忘れないようにしましょう。

医学部の受験科目一覧【私立大学】

医学部 受験 科目

次に、2025年度の私立大学医学部(一般選抜・前期)の試験科目についても一覧で見てみましょう。

私立【前期】

一次試験 

二次試験  

大学名

英語

数学

理科※1

国語

面接

※4

小論文

※4

その他※5

国際医療福祉大学

200

200

200

順天堂大学

200

100

200

関西医科大学

150

150

200

日本医科大学

300

300

400

慶應義塾大学

150

150

200

東京慈恵会医科大学

100

100

200

30

25

25

自治医科大学※6

25

25

50

昭和大学※2

100

△100

200

△100

100

20

東邦大学

150

100

150

50

50

大阪医科薬科大学

100

100

200

東京医科大学※3

100

100

200

40

60

藤田医科大学

200

200

200

40

産業医科大学

200

200

200

50

日本大学※6

100

100

200

30

岩手医科大学

100

100

150

50

東北医科薬科大学

100

100

200

愛知医科大学

150

150

200

聖マリアンナ医科大学

100

100

200

50

50

東海大学※3

100

100

100

近畿大学

100

100

200

久留米大学

100

100

200

50

50

獨協医科大学

100

100

200

埼玉医科大学

100

100

200

杏林大学

100

100

150

兵庫医科大学

150

150

200

80

50

福岡大学

70

90

120

北里大学

150

150

200

帝京大学※2

100

▲100

▲100

▲100

金沢医科大学

100

100

150

110

60

川崎医科大学

100

100

150

東京女子医科大学

100

100

200

(複数受験方式がある場合は最も募集人数が多い方式を記載)

※1:注釈のない理科は物理・化学・生物から2科目選択

※2:△はいずれか1科目、▲はいずれか2科目選択

※3:理科は物理・化学・生物から1科目選択

※4:面接・小論文の〇は配点が公表されていないもの

※5:その他は東京慈恵会医科大学:調査書等評価、東邦大学:基礎学力

※6:二次試験でも英語・数学の学科試験実施あり

表を見ても分かるように、ほとんどの私立大学医学部を受験するにあたって必要な受験科目は以下の通りです。

【一次試験】

  • 数学

  • 英語

  • 理科(2科目)

  • 【二次試験】

  • 面接

  • 小論文

  • 国語を受験科目にできるのは昭和大学と帝京大学のみ、社会に至っては選択できる大学がありません。

    私立大学のなかには共通テストを利用した入試方法を実施している大学もあるので、国公立大学も受験する人や国語や社会を試験で利用したい人は受験を検討してもよいでしょう。

    また、2科目選択が基本なこともあってか、多くの私立大学で理科の配点が多くなっていることも分かります。

    ほかにも、国公立大学と異なり多くの大学で二次試験に小論文が課せられている点も特徴です。

    私立大学医学部では、共通テストによる足切りなどはないのですが、その分学科試験でより専門かつ難解な問題が出題されるのが特徴です。

    「科目数が少ない私立大学医学部なら入りやすい」は本当?

    国公立大学の医学部は、受験科目も多く難関であるイメージが強いため、科目数の少ない私立大学であれば合格できるのではないかと考えている方も多いかもしれません。

    しかし、こういった「国立は無理でも私立なら」という考え方は、もう通用しにくくなっているのが現実です。

    近年では医学部の人気から、ほとんどの大学で偏差値が上昇しているためです。

    以下に文部科学省が発表した過去のデータに基づいて、医学部の偏差値推移をまとめました。

    大学名

    1990年度

    偏差値

    1995年度

    偏差値

    2020年度

    偏差値

    1990年度からの

    上昇度

    慶應義塾大

    70.0

    70.0

    72.5

    2.5

    順天堂大

    55.0

    62.5

    70.0

    15.0

    昭和大

    55.0

    62.5

    67.5

    12.5

    東邦大

    57.5

    57.5

    67.5

    10.0

    聖マリアンナ医科大

    47.5

    57.5

    65.0

    17.5

    藤田医科大

    47.5

    60.0

    65.0

    17.5

    金沢医科大

    45.0

    55.0

    65.0

    20.0

    このように有名な大学はもちろんのこと、全国のほとんどの医学部において必要とされる偏差値が高くなっており、偏差値60を下回る医学部はほとんどありません。

    子供を医学部に行かせたい親御さんは、自分が受験生だった時のイメージで、私立大学の医学部なら合格できるのではないかと考える方も多いです。

    しかし、私立大学であっても難関になっている以上、医学部に合格するためには、1年間を通じてしっかりとした対策と勉強をすることが必要になってきます。

    医学部受験科目の基本戦略

    医学部 受験 科目

    次に、各受験科目についてどのようなスタンスで対策するべきかについて解説します。

    医学部受験における科目別の攻略ポイント

    医学部に合格する前提として、まずは全教科高得点が必要となってきます。

    特に倍率の高い国公立大学では二次試験に進むためには共通テストでの得点でいわゆる「足切り」と呼ばれる第一段階の選抜があり、科目が多いにもかかわらず全教科一定以上の得点を取らなければなりません。

    また、一つでも弱点科目を作ってしまうと、他の科目で補う必要が出てきてしまい、合格の確率が著しく下がってしまいます。

    当日、得意科目で得点を稼ぐことができるという保証はないため、できるだけ苦手な科目や弱点のある科目は作らずに、対策をすることが重要です。

    各教科のポイントについて、以下の表にまとめました。

    科目

    対策ポイント

    数学

    私立・国公立大学ともほぼ必須科目のため重要

    複雑な計算問題に対応できるように時間をかけて計算力を上げるとともに、基本的な公式もしっかり理解しておく

    理科

    必須科目で配点も多い大学が多く、2科目選択で範囲が広いため全分野での公式の理解を中心とした基礎固めと勉強が間に合わないのを防ぐための先取り学習が重要

    英語

    出題頻度が高いものを中心とした医療系英単語の習得が必要。文法の理解に時間をかけると長文・正誤問題だけでなく英作文対策にもなる

    医療系の論文や記事、ニュースに目を通し慣れておく

    国語

    私立大学のみの受験なら必要ないが、国公立大学を受験するなら必要

    科目の重要度が低いため、暗記で得点につながりやすい古文と漢文を中心に学習する

    社会

    共通テストでしか出題されず、配点も低いため、対策は最小限にして配点比率の高い英語・数学・理科に時間を割くとよい

    情報

    2025年から導入され、どの大学でも配点は全体的に低い。過去の傾向が分からないため教科書の内容を確実におさえる

    試験用のプログラミング言語「DNCL」に慣れておく

    高い学力が必要になる医学部受験では、どうしても高度な応用問題に目が向きがちです。

    しかし、合否を分ける第一歩は土台となる基礎力であり、受験の現場でどんな問題が出たとしても、基礎・基本から地道に考えることができる力というのが必要になります。

    医学部受験で理科と社会はどの科目を選択すべき?

    医学部の受験科目では、理科においてと社会でそれぞれ科目選択があります。

    新課程となる2025年度から、社会の選択科目は以下の8つです。

    • 地理総合,地理探究
    • 歴史総合,日本史探究
    • 歴史総合,世界史探究
    • 地理総合
    • 歴史総合
    • 公共
    • 公共,倫理
    • 公共,政治・経済

    重要度が低い社会で選ぶべきは「短い時間で得点アップが狙えるもの」です。

    そのため、暗記量が少ない「公共、倫理」「公共、政治、経済」がおすすめです。

    また、理科はほとんどの大学で化学・物理・生物から2科目を選択する形です。

    多くの受験生は多くの国公立大学医学部で必須となっている化学をベースに物理または生物を選びます。一方で、生物を選択して合格している方も多くいますので、しっかりと対策すれば生物選択でも十分に合格は可能です。

    ご自身の得意分野や興味に応じて選択するとよいでしょう。

    数学が得意な人は暗記量が少ない物理を、暗記が得意な人は生物を選ぶのがおすすめです。

    本気で医学部合格を目指すなら京都医塾

    ただでさえも高い学力が求められる医学部受験において、共通テストを使用する受験生は特に、「勉強時間が足りない!本番までに間に合うのか」と不安になるのではないでしょうか。

    全科目で高い学力が必要な医学部受験では重点ポイントをおさえた効率的な学習と学習計画が重要であり、そのためには医学部受験を知り尽くしたプロの力を借りるのが効果的です。

    そこで今回ご紹介したいのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。

    レベル別少人数クラスで効率的に苦手科目を克服

    京都医塾では、すべての生徒に対して「レベル別少人数クラス」を編成し、指導をしています。

    それぞれのクラスで同じレベルの学力を持つ仲間たちと共に切磋琢磨しながら、集中的に演習を重ねることで、学習効率を最大限に引き上げます。

    一般的な大規模集団授業に比べて、より効果的に理解を深めることができます。

    授業中にわからない箇所があった場合でも、授業後に個別質問の機会が用意されており、その場で疑問を解消することが可能です。

    「共通テストで苦手科目が足を引っ張り、医学部合格への障壁になるかも…」と不安を感じる方にも、京都医塾はその心配を解消し、最適な学習環境を提供しています。

    個別カリキュラムで一人ひとりの合格戦略を立てる&進捗管理

    医学部合格に向けて、スタート時点の学力を正確に把握し、目標までの道のりを逆算することが大切です。

    京都医塾では、各生徒の学力や理解度を細かく分析し、「どの科目を」「いつ」「どのように」学習すれば合格に近づけるかを明確にし、1年間の個別カリキュラムを作成しています。

    生徒ごとの得意分野や学習方法の違いを考慮して、科目別・レベル別に適切な学習プランを立案。

    学習内容や進め方をスケジュールとして視覚化し、日々のTo Doリストとして活用することで、勉強の優先順位を明確にし、効果的に学力向上を目指せます。

    納得いくまで何度でも受講可能! 小論文・面接指導

    医学部受験では学科試験ばかりに目がいきがちですが、忘れてはならないのが二次試験での小論文・面接対策です。

    医学部の2次試験では、多くの大学が医師としての適性を判断するために、小論文や面接を課しています。

    しかし、1次試験を突破しても、2次試験での準備が不十分だと合格を逃すケースもあります。

    そのため、2次試験の対策は合格に向けた大きなカギとなります。

    京都医塾では、小論文と面接試験に特化した専任講師を配置し、生徒一人ひとりに合わせたきめ細やかな指導を行っています。

    京都医塾の指導では、実践的な演習を通じて生徒の弱点を丁寧に洗い出し、個々の課題に応じた適切なアドバイスを提供します。

    さらに、2次試験直前まで何度でも練習を重ねることができ、納得のいくまで繰り返し指導を受けることが可能です。

    この徹底したサポート体制により、学科試験はもとより生徒は自信を持って二次試験にも臨むことができ、合格への道を確かなものにします。

    まとめ

    医学部 受験 科目

    今回は私立大学医学部、国公立大学医学部の受験科目について詳しく解説してきました。

    近年の医学部人気によって、医学部は私立・国公立問わずにしっかりとした受験対策が必要になってきます。

    そのため、国公立がだめなら私立という安易な考えでは、合格を勝ち取ることはできないでしょう。

    医学部合格という難しい目標を達成するためには、1年間を通して最適な受験対策を行う必要があります。

    京都医塾では、あなたの学力・志望校に合わせた 「医学部合格診断」 を実施しています。

    診断を通じて、最適な受験戦略を明確にし、合格に向けた具体的な学習計画を立てることが可能です。

    本気で医学部合格を目指すなら、まずは「医学部合格診断」に申し込んで、自分に適した合格戦略を見つけましょう。