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医学部受験コラム

医学部面接で質問される医療ニュースはどう対策する?答え方やよく出るテーマを解説

医学部面接で質問される医療ニュースはどう対策する?答え方やよく出るテーマを解説

医学部の一次試験を突破した後に控えているのが、面接試験です。

面接試験では色々な質問がなされますが、とりわけ医療ニュースにまつわる問いかけは幅広い範囲からなされるため、日ごろから関心を持っていないと高難易度の質問となります。

そこで今回の記事では、医学部受験を控えた人たちに向けて、面接で聞かれる医療ニュースの対策を解説していきます。

医学部面接で医療ニュースが質問される理由と評価のポイント

医療ニュース 面接

医学部の面接試験において医療関連のニュースが質問される理由は、受験生の「医療問題への興味・関心度合い」と「受験生の倫理観・医師としての適性」を見るためです。

基本的には難易度はそれほど高いものではなく、医学の道を目指すにあたって求められる最低限の医療知識を身につけているかが問われます。

一言で言うと、面接でのさまざまな質問を通じて知識よりも「熱意と適性」に重きをおいて評価しています。

医学部面接の質問は「テーマ指定型」と「テーマ自由型」に分かれる

医学部受験の面接で問われる医療関連の質問は、大きく以下の2パターンに分かれます。

医学関連の知識が必要な「テーマ指定型」

「○○についてどうお考えですか?」という質問は、テーマにおけるキーワードの理解度を見る目的の質問です。

知識を有しているという前提で回答をする必要があるため、多くの場合、難易度が高くなりやすい傾向にあります。

ただ、無理をして難しい言葉を使ったり、極端な思考で目立とうとしたりする必要はありません。

問われたテーマに関する知識を述べたうえで、自身のスタンスを明確にすることが大切です。

医療ニュースへの関心を問う「テーマ自由型」

一方、「最近気になっているニュースは何ですか?」というような質問は、一見して難しい質問のように見えますが、意外と自由に答えられる質問となっています。

なぜなら、自分が自信をもって答えられるテーマを準備しておけば問題ないからです。

あなたの一番関心のある医療ニュースや、知識量が豊富な話題を持ち出すようにしましょう。

医学部面接でよく質問される最新・頻出テーマ8選

医療ニュース 面接

ここでは医学部の面接において比較的新しい話題を含めた頻出のテーマについて、考え方のポイントと合わせて解説していきます。

オンライン診療

新型コロナウイルス感染拡大の影響にともない慢性疾患や再診患者を中心に広がったオンライン診療は、今後さらなる普及が期待される重要なトピックです。

以下の課題についておさえておくとよいでしょう。

  • 対面診療と比べて診療報酬が低くなりがちなことによる収益性の悪さ
  • 電子カルテとの連携などの技術的問題
  • 遠隔で患者の情報を取得する難しさ
  • 主に高齢者の抵抗感や機器の取り扱いの難しさ

再生医療

再生医療は、ES細胞やiPS細胞などを用いて損傷した組織や臓器を修復・再生する最先端の医療技術で、医学部の小論文試験や面接試験で頻出のテーマです。

以下のポイントについておさえておきましょう。

  • ES細胞とiPS細胞の違いと特徴
  • 再生医療の現在の応用例と臨床研究の段階
  • 安全性の確保やコスト問題などの課題
  • 将来的な発展可能性
  • iPS細胞の倫理的問題

救急車の有料化

救急車の有料化は増加する救急出動件数と軽症患者の搬送割合の高さを背景に議論されている医療政策上の重要課題です。

以下について知っておきましょう。

  • 制度の具体的な理解
  • 制度が検討された背景と導入の効果
  • メリット(医療リソースの適正配分、不適切利用の抑制、救急医療体制の維持)
  • デメリット(経済的弱者への負担、緊急判断の難しさ、事務負担の増加)
  • 有料化以外の代替案
  • 医療費や国民の健康意識などの社会的影響

AI医療

AI医療は人工知能技術を医療分野に応用したもので、画像診断支援から診断補助、治療計画立案まで幅広く活用が進んでいる最先端の医療技術です。

以下のポイントをおさえたうえで、自分の考えを述べられるようにしておきましょう。

  • 主な活用例
  • メリット(診断精度の向上や医療過誤の防止、医療従事者の負担軽減)
  • 課題(AIの信頼性、医療事故発生時の責任の所在、導入コスト)
  • 将来の展望(オンライン診断への活用、24時間対応可能な医療体制の構築)
  • 医師の役割の変化(AIとの協働、医師に求められる新たなスキル)

地域医療

地域医療は、特に地方大学の医学部や地域枠での医学部面接や小論文で頻出のテーマです。

受験生は以下のポイントをおさえておくとよいでしょう。

  • 地域医療の重要性
  • 現状と課題(医師不足、医療資源の偏在、高齢化の影響)
  • 地域医療の理想像(地域住民の健康増進と地域との連携)
  • 課題に対する具体的な解決策(遠隔医療の活用など)

出生前診断

胎児の発育状況や、異常の有無を事前確認する「出生前診断」は議論を呼んでいるテーマであり、医学部面接では倫理的な側面を含めた多角的な理解が求められます。

難しい問題だからこそ、自分の考えを論理的に述べられるように事前に意見をまとめておくべきです。

  • 検査の種類と限界
  • 検査を受ける割合の増加傾向
  • 倫理的問題(障害を理由とした中絶など、「命の選別」につながる可能性)

ゲノム編集

ゲノム編集とは、生体の持つ遺伝子を組み替える技術のことです。

このゲノム編集は、人間の身体能力などで優劣をつける、「優生思想」につながる可能性があると言われています。

以下の観点から意見をまとめておき、科学技術の進歩と人間の尊厳のバランスについて自分の考えを論理的に述べましょう。

  • 基本概念
  • 治療応用の可能性(遺伝子疾患や難病の治療への応用、創薬の加速)
  • 技術的課題(オフターゲット作用による予期せぬゲノム変異のリスク)
  • 倫理的問題(「デザイナーベビー」問題や命の選別)
  • 国際的な規制の動向

脳死・臓器移植

脳死や臓器移植の問題は、医師や研究者の間でも見解が異なっています。

「何をもって脳死とするか」などの判定は、患者本人や遺族を巻き込む重大なテーマですから、おいそれと答えられるはずがないでしょう。

この問題に対する多角的な理解のためには、以下のポイントをおさえておくとよいでしょう。

  • 脳死の定義
  • 新臓器移植法の改正点
  • 臓器移植の課題(脳死判定の正確性や安全性、臓器売買の懸念、家族の精神的負担など)

医学部面接の質問に慌てない!抜け漏れのない回答の型と回答例

医学部の面接でよく聞かれる頻出テーマはあるものの、実際何が質問されるかは分からないため事前に対策をするにも限界があります。

そのため、想定外の質問でも回答に必要な内容の漏れがないように以下の回答の型をおさえておきましょう。

<テーマ指定型>

  1. テーマに関する要約
  2. 根拠
  3. テーマに関する課題や影響(多角的な視点から)
  4. 自身の意見

<テーマ自由型>

  1. ニュースの概要(簡潔に要約)
  2. 興味を持った理由
  3. 自身が感じたこと・学んだこと
  4. 自身の意見

面接の場合、適切な回答時間は30秒~1分半といわれています。

1分間で話せる文字数は300文字程度とされているため、おおむね200~400文字程度でまとめておくとよいでしょう。

以下が具体的な回答例です。

▼テーマ:AIの医療応用について
1.テーマに関する要約現在AIは医療現場で革新的な役割を果たしつつあるだけでなく、画像診断の分野では医師の負担軽減に貢献しています。
2.根拠特に肺がんを90%以上の精度で検出できるようになるなど、医師の診断精度向上に効果を発揮しています。
3.テーマに関する課題や影響AIの活用、特に遠隔医療の可能性は地方の医療格差解消に役立つだけでなく、救急現場での迅速な診断支援にも活用できると考えています。一方で、AIの医療応用には慎重な対応も必要です。患者データのプライバシー保護や、AIの判断プロセスの透明性確保が課題として挙げられます。
4.自分の意見そのため、私はAIを『医師を補助するツール』として位置付けるべきだと考えています。人間の医療従事者とAIがそれぞれの強みを活かし合うことで、より質の高い医療を提供できると確信しています。(329文字)

医学部面接の質問に対して適切に回答するポイント

医療ニュース 面接

次に、面接で「ここだけは意識しておきたい」4つのポイントについて解説します。

質問に対して自分自身の考えを明確に示す

大学受験での面接で重要なのは知識よりも「自分がどんな考えを持つ人間なのか」を知ってもらうことです。

したがって、「正解とされる完璧な答え」より「自分で考えた答え」を示すことが重要です。

知識はあくまで自分の考えを述べるための土台です。

知識を踏まえたうえで、医療や社会の課題に向き合う姿勢を自分の言葉で述べることを心がけましょう。

「気になるニュース」では冒頭で内容を簡潔に要約する

医療ジャンルに限りませんが、「気になるニュースや話題」について聞かれた際は、まず冒頭で簡潔に内容を要約しましょう。

そのあとで、そのトピックを選んだ理由や感じたこと・学んだことについて述べると相手に伝わりやすくなります。

もしジャンルについて指定されなかった場合でも、可能なら医療関連のトピックを選んでおくのが無難です。

分からないことは分からないと答える

医学部の面接試験においては、専門性のある質問がなされることもあるため、答えられないこともあるかもしれません。

そういったケースで減点をされやすい反応が、知ったかぶりをしてしまうというものです。

問われたことに対して知識がない場合、思いがけず焦ってしまい、頭が真っ白になってしまうのは仕方がありません。

しかし、分かっているふりをしてしまうと、面接官にはここぞとばかりに見抜かれてしまいます。

面接対策を万全にしていくことは当然ですが、万が一答えられない質問をされた際は、自身の勉強不足を認めその分野について学ぶ意欲を示したり知っているトピックと関連付けて話したりするのが得策です。

NG話題を避ける

以下のような話題は面接官も敏感な反応を示すので、避けるべきです。

  • 政治や思想にかかわる問題
  • 倫理的問題
  • 差別問題(障がいの有無や人種での差別など)
  • 偏見に基づいたテーマ

多くの人間が国際問題や倫理、差別問題には関心を持っていますが、非常に繊細な問題のため、面接試験の場では用いない方が無難です。

医学部面接での医療ニュース質問対策の情報収集法

医療ニュース 面接

医学部の面接で医療ニュース関連の質問に回答するためには、普段からさまざまな医療トピックに関心を持ち視野を広げておく必要があります。

そこで、最後に医療トピックを収集する方法について紹介します。

ニュースメディア(新聞・インターネット)

ニュースメディア、特に新聞社のものは自分の関心のある分野だけでなく幅広いニュースに触れることができるうえに情報の偏りが少なく、情報源も信頼できます。

また、ニュースアプリやニュースレターを活用すると医療トピックを逃さずチェックできます

テレビ

ニュース番組だけでなく、医療に関するドキュメンタリー番組からも情報収集できます。

ニュースを読むより興味を持ちやすく、「受験対策」と気負わずに観られるのがメリットです。

ただしテレビ番組は視聴者の気を惹くための演出や制作側の主観など、編集者の意図が色濃く反映されているケースがあるため、客観的視点で観ることを心がけましょう。

SNS

いつでも手軽に情報収集が可能なSNSですが、個人の意見をそのまま発信できる性質上テレビ以上に情報が偏っている可能性もあります。

これらのメディアから医療ニュースを仕入れる際は、他の媒体からも情報を得て意見のバランスを失わないよう心がけましょう。

ただし、医師や医療ジャーナリストなど信頼できるアカウントをフォローすれば専門家の見解を簡単に知ることができるのはSNSの大きなメリットです。

公的機関のホームページ

情報の信頼性でいうと、国などの公的機関のホームページに敵うものはありません。

見やすさに欠けるのが難点ですが、医療政策や統計データ、白書を参考にできるのは便利です。

医療関連の情報を得られる公的機関のホームページには、以下のようなものがあります。

書籍

面接試験における質問に対し、医師の書いた文章の感想などを答えるのはとても有効です。

なぜなら、医師が直接発信した文章は、医療の現場を追体験できる情報となるため、臨場感をともなった回答ができるだけでなくモチベーション向上にも役立つからです。

忙しい勉強の合間に医師の書籍や体験談を読み漁るのは大変かと思いますが、ぜひチャレンジしてみてください。

学会のホームページ

難しそうなイメージのある医学関係の学会ホームページですが、なかには分かりやすく説明された一般向けのページが用意されているものもあります。

以下のようなホームページもチェックしてみましょう。

大学のホームページ

大学のホームページも重要な情報源です。

受験予定の大学が行っている研究内容を知ることができ、患者向けに解説されているページを用意している大学もあり参考になります。

特に、大学独自の指導方針やカリキュラムは話題に出やすいため、よく確認しておきましょう。

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まとめ

医療ニュース 面接

医学部受験の面接で医療ニュース関連の質問に自信を持って答えるためには、幅広いトピックの概要を理解したうえで考え、自分なりの意見をまとめておくことが重要です。

しかし、まとめた内容を本番で上手く相手に伝えるには面接のポイントをおさえた練習が欠かせません。

京都医塾では、学力だけでなく面接や小論文対策も含めた医学部合格に必要な力をつけるサポートをします。

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