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2026年度共通テストの最新情報まとめ【日程・科目・変更点・Web出願】

2026年度共通テストの最新情報まとめ【日程・科目・変更点・Web出願】

共通テストは2021年度に旧センター試験から切り替わった全国規模の大学入試です。

2025年度から新しい高校学習指導要領に沿った内容に変わり、2026年度試験では経過措置が終了して完全に新課程のみが対象になります。

また、出願方法が全てWeb化されるなど、大きな変更点がある試験です。

この記事では医学部志望者を含む受験生と保護者の皆さんに向けて、2026年度共通テストに関する最新情報を網羅し、安心して受験準備ができるよう解説します。

2026年度共通テストの概要

2026年度共通テストの概要を紹介します。

この試験の目的や全国の大学での利用状況、新課程への移行による変更点など、基本的な概要を押さえましょう。

共通テストがどのような位置付けの試験で、今年度のポイントは何かを理解することが、効果的な対策の第一歩です。

試験の目的

共通テストは、高校までに身につけた基礎的な学習の成果を確認し、大学教育に必要な力を測ることを目的とした全国統一試験です。

毎年1月中旬の2日間にわたり全ての受験生が同じ問題で受験し、大学入試センターと各大学の協力により実施されます。

国公立大学の一般入試では原則として全員が共通テストを受験し、多くの私立大学でも共通テストの得点を利用する入試方式が設けられています。

つまり、共通テストの結果は幅広い大学で出願資格や合否判定資料として活用される重要な試験です。

新課程への移行点

2025年度共通テストでは、旧教育課程履修者に対して「情報」などで旧課程科目を選択できる経過措置が設けられていましたが、2026年度共通テストではこの経過措置がなくなり、新課程に基づく「情報Ⅰ」のみが出題されます。

「情報Ⅰ」を実際に受験するかどうかは、志望大学が募集要項で指定する教科・科目に従って決まります。

また、国語や数学など主要科目も新課程の学習内容に沿った問題構成となります。

新課程移行に伴う変更点を把握し、自分の学習範囲とのズレがないよう注意が必要です。

試験日程と年間スケジュール

共通 テスト 2026

共通テスト当日までのスケジュールと年間の流れを確認します。

試験本番の日程だけでなく、事前の出願期間や受験票入手時期、試験後の成績閲覧や大学出願まで、一連のスケジュールを把握しておくことが大切です。

計画的に準備を進め、当日に焦らず臨めるよう、年間スケジュールを頭に入れておきましょう。

本試験・追試の日程

2026年度の共通テスト本試験は、令和8年1月17日(土)・18日(日)の2日間で実施されます。

地理歴史・公民、国語、外国語(リスニング含む)など一部科目は初日、残りの数学や理科などは2日目に行われる予定です。

万が一のインフルエンザ罹患や災害など正当な理由で本試験を受けられなかった場合には、1週間後の1月24日(土)・25日(日)に追試験が実施されます。

共通テストは全国一斉試験のため、遠方の試験会場へ移動する受験生も少なくありません。

試験日当日に向けて、交通機関の予約や宿泊先の手配、体調管理の計画を早めに立てておきましょう。

年間の流れ

共通テスト本番までの1年間は、おおまかな流れを把握しておくと余裕を持って準備しやすくなります。

ここでは、マイページ登録から出願、本試験、成績閲覧までの主なスケジュールを一覧に整理します。

志望校対策の計画と並行して、いつまでに何を終えておくべきかを意識しておくことが大切です。

時期の目安手続き・イベント
7月初旬~10月初旬共通テスト出願サイトでマイページ登録
9月中旬~10月初旬出願内容の登録・検定料の支払い
10月中旬出願内容の確認・訂正期間
12月上旬マイページで受験票をダウンロード
1月中旬共通テスト本試験(必要に応じて追試験)
1月下旬以降自己採点・国公立大学への出願
4月1日以降(申込者)成績閲覧サービスで得点確認

(出典:大学入試センター 令和8年度 大学入学共通テストQ&A

以上の流れを踏まえ、模試や学校行事の予定と合わせて年間計画を立てておくと、出願手続きと学習を両立しやすくなります。

教科・科目構成

共通テストでは7つの教科から多様な科目が出題されます。

受験生は志望大学が指定する教科・科目を選んで受験しますが、国公立か私立かによって求められる科目数にも違いがあります。

ここでは、共通テストの教科区分と具体的な科目一覧、さらに国公立大志望と私立大志望での科目選択の違いを解説します。

自分に必要な科目を早めに把握し、効率よく対策を進めましょう。

教科区分

共通テストでは7教科から多様な科目が設定されており、受験生はその中から志望大学が指定する教科・科目を選んで受験します。

ここでは、2026年度共通テストの教科ごとの科目構成と試験時間・配点の目安を一覧に整理します。

医学部志望の場合は、国公立か私立かによって必要な科目数が大きく変わるため、この一覧をもとに早めに自分の受験科目を確定させておくことが重要です。

教科科目構成・例配点・時間の目安
国語国語200点・90分
地理歴史地理総合,地理探究/歴史総合,日本史探究/歴史総合,世界史探究各100点・60分(2科目で130分)
※2科目受験時は解答時間120分+待機時間10分の計130分枠
公民公共,倫理/公共,政治・経済各100点・60分(2科目で130分)
※2科目受験時は解答時間120分+待機時間10分の計130分枠
数学①数学Ⅰ/数学Ⅰ・数学A100点・70分
数学②数学Ⅱ・数学B・数学C100点・70分
理科①物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎から2科目2科目合計100点・60分
理科②物理/化学/生物/地学各100点・60分(2科目で130分)
※2科目受験時は解答時間120分+待機時間10分の計130分枠
外国語英語/ドイツ語/フランス語/中国語/韓国語英語:筆記100点80分+リスニング100点/他言語:200点
情報情報Ⅰ100点・60分

この表を参考に、志望校の募集要項で必要教科・科目を必ず確認し、自分に必要な受験科目を漏れなく洗い出しておきましょう。

国公立・私立の違い

共通テストで何教科・何科目を受験すべきかは、志望校が国公立大学か私立大学かで大きく異なります。

国公立大学の一般入試では、第一次試験として原則「5教科7科目」または新課程では「6教科8科目」を課す大学がほとんどです。

具体的には、国語・外国語・数学(①②の2科目)・理科(2科目)・地歴公民(2科目)に加えて新教科の情報を含めた計8科目が必要になるケースが多く、文系・理系を問わず幅広い教科の受験が求められます。

一方、私立大学の共通テスト利用入試では3教科程度の受験が主流で、多くの場合は英語・国語と、文系なら地歴公民または数学から1科目、理系なら数学・理科といった組み合わせで計3科目が基本です。

私立大には1~2教科だけで出願できる方式もありますが、一般に科目数が少ない分、募集定員が限られて難易度が高くなる傾向があります。

自分の志望校が要求する共通テスト科目数・科目指定を早めに確認し、受験科目の漏れや選択ミスがないよう注意してください。

2026年度の主な変更点

共通 テスト 2026

2026年度共通テストでは、新課程化に伴い各教科でいくつかの変更点が反映されています。

特に国語と数学では試験時間の延長や出題範囲の拡大など大きな変更があり、地理歴史・公民・理科でも科目再編に伴う受験科目選択ルールの変化があります。

ここでは主な教科別の変更点を押さえ、2025年度以前との違いに注目して対策のポイントを考えましょう。

国語の変更点

共通テスト国語は2025年度から問題構成が大問4題から5題に増加し、それに伴って試験時間が80分から90分に延長されました。

新たに実社会で使われる実用的な文章や資料を読み取る問題が追加され、より多様な文章読解力が問われるようになっています。

配点は引き続き200点満点ですが、出題内訳は現代文が3題110点、古文45点、漢文45点という構成です。

国語対策では長文や図表を含む文章を時間内に読み切る練習が一層重要です。

実用文を含めた幅広いジャンルの文章に触れ、要旨を素早く把握するトレーニングを積んでおきましょう。

数学の変更点

数学では新課程への移行により、科目構成と試験時間に変更があります。

共通テスト数学は、数学①(数学Ⅰ・数学A)と数学②(数学Ⅱ・数学B・数学C)の二本立てで実施されます。2025年度(新課程)からは、数学②の出題範囲に新たに「数学C」が加わりました。

そのため、理系範囲の内容も含めた総合的な問題が出題されます。

また、数学①・②ともに試験時間が従来の60分から70分に延長されています。

ただし、問題量や思考力を問う設問が増えることが予想されるため、時間に余裕ができたとは言い切れません。

限られた時間内で解き切るために、演習では時間配分を意識することが重要です。

数学対策としては、新範囲の数学C(ベクトルや複素数平面等)の基礎理解を固めることに加え、過去問や試行調査問題を使って70分で解く練習を重ねておくと良いでしょう。

計算ミスを減らし、難問に時間を取られすぎないよう配分感覚を身につけることがポイントです。

地歴・公民・理科の再編

地理歴史・公民では、科目再編に伴い選択できる組み合わせに制限が設けられています。

地歴・公民あわせて受験できるのは最大2科目までですが、「公共」を含む科目同士を同時に選択することはできません。

たとえば、「公共」と「公共、政治・経済」や「公共、倫理」といった組み合わせは不可となっています。

また、「地理総合」「歴史総合」「公共」といった総合科目を1科目選択した場合、2科目目には、それらの名称を含まない別の科目を選ぶ必要があります。

総合科目同士を重ねて受験することはできないため、注意が必要です。

理科では、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎の4科目が1科目分の試験としてまとめられ、その中から2科目を選んで解答する方式になっています。

ただし、医学部をはじめとする理系学部では、理科基礎のみでの出願を認めていない大学が多く、物理・化学・生物・地学といった発展科目の指定や、組み合わせ条件が細かく定められているケースが一般的です。

出願条件は大学ごとに異なるため、必ず志望校の募集要項や大学入試センターの受験案内を確認し、科目選択のミスがないよう注意しましょう。

Web出願の基本

共通 テスト 2026

2026年度から共通テストの出願手続きはWeb上で行う形式に移行されました。

受験生全員がインターネット経由で手続きを行う必要があり、紙の志願票を郵送する方式は廃止されています。

ここでは、Web出願にあたって事前に用意すべきものと、実際の出願フローを説明します。

初めての電子出願で戸惑わないよう、必要な準備と手順をしっかり確認しておきましょう。

事前準備

Web出願にあたって、事前に用意しておきたいものを以下にまとめます。

準備するもの内容
インターネットに接続できる端末パソコン、スマートフォン、タブレットなどを使用します。安定した通信環境を確保しておくことが重要です。
メールアドレスマイページ登録や各種連絡に使用されます。日常的に確認できるアドレスを登録します。
顔写真データ2025年7月1日以降に撮影した証明写真データを用意します。顔が正面から確認でき、背景やサイズの指定を満たす必要があります。
検定料の支払い手段検定料は3教科以上18,000円、2教科以下12,000円(別途手数料)です。クレジットカード、コンビニ払い、銀行ATM(Pay-easy)などが利用できます。

なお、高校卒業証明書など、従来郵送していた出願書類はWeb出願では不要となっています。

出願フロー

共通テストのWeb出願は、次の流れで進みます。

手続きの段階時期の目安内容
マイページ作成7月初旬~10月初旬出願サイトで基本情報を登録し、受験者本人のマイページを作成します。
出願内容の登録9月中旬〜10月初旬受験教科・科目や試験場地域などを入力し、内容を確認します。
検定料の支払い出願期間内出願内容登録後、期限内に検定料を支払います。支払い完了をもって出願完了となります。
出願内容の確認・訂正10月中旬指定期間内であれば、科目選択や入力内容の修正が可能です。
受験票の取得12月上旬マイページから受験票PDFをダウンロード・印刷し、試験当日に持参します。

※出典:大学入試センター 令和8年度 大学入学共通テストQ&A

成績閲覧と利用入試

共通テストの終了後、自分の得点を確認する方法や、その得点を大学出願に活用する入試方式について解説します。

希望者のみ利用できる成績閲覧サービスの概要と、私立大学を中心に行われている共通テスト利用入試の特徴を押さえておきましょう。

共通テストの点数を最大限に活用することで、受験校の幅を広げたり有利に戦ったりすることが可能です。

成績閲覧の方法

共通テストでは、試験後に自己採点結果のみが各自に残りますが、受験者全員に個人成績が自動で通知される仕組みはありません。

しかし、成績閲覧サービスを利用すれば、自分の共通テスト得点をオンラインで確認できます

このサービスを利用するには出願時に申請が必要で、2026年度の場合マイページでの出願時に成績閲覧希望を登録し、手数料300円を検定料と合わせて支払います。

成績閲覧を申し込んだ受験生は、試験後の4月1日から4月30日までの期間にマイページ上で各教科・科目の得点を閲覧可能です。

利用入試の特徴

共通テスト利用入試とは、私立大学などが共通テストの成績を合否判定に利用する入試方式です。

共通テストを受験後、各大学の一般選抜(共通テスト利用型)に出願すると、共通テストの得点のみ(または大学独自試験との合算)で合否が決まります。

この方式には大きく分けて2種類あり、共通テストの点数だけで合否判定するものを単独型、共通テスト+各大学の個別試験結果で判定するものを併用型と呼びます。

単独型では受験生は共通テストさえ受ければ大学ごとの試験を受ける必要がなく、共通テスト利用型を実施している大学・学部であれば、個別試験を課さない方式で出願できる場合があります。

また、共通テスト利用入試の検定料は各大学の一般入試に比べて安く設定されている場合が多く、一度の試験で複数大学を併願できるため受験負担を減らせるメリットもあります。

2026年度に向けた学習戦略

最後に、2026年度共通テストを見据えた効果的な学習戦略について触れます。

新課程で追加された科目「情報Ⅰ」の対策ポイントと、国語・数学の試験時間延長に対応した勉強法という二つの観点から、特に医学部志望者に有用な学習上の工夫を紹介します。

情報I対策

2025年度から共通テストに加わった「情報Ⅰ」は、プログラミングやデータ活用など実践的な内容を含む科目です。

出題分野は大きく分けて、アルゴリズムとプログラミング的思考、情報の表現とデータ分析、ネットワークやセキュリティの基礎、情報モラル・倫理といったテーマに及びます。

単なる用語の暗記では対応しきれない問題も多く、概念の理解と応用力が重要です。

対策の第一歩は学校の情報科の授業内容をしっかり復習し、教科書に載っている基本原理を確実に押さえることです。

実生活に即したテーマも多いため、ニュースや身近なITの話題にも関心を持ち、習った知識を具体的な例で考えてみるのも理解を深める助けになります。

過去に公開された問題や模擬問題を有効活用し、計画的に学習を進めましょう。

時間延長への対応

2026年度共通テストでは国語と数学で試験時間延長が実施され、1日の試験時間割が若干長くなります。

医学部志望者をはじめ受験生にとって、本番で長時間の集中力を維持することがこれまで以上に重要となりました。

長丁場の試験に慣れるためには、本番同様の時間設定での模擬試験や過去問演習を積みましょう。

例えば国語なら90分間通して解く訓練、数学も通しで2科目合計140分間解く練習を重ねます

長時間でも集中力を切らさないよう、問題を解く順序や見直しのタイミングなど自身のペース配分を体得しておくことが大切です。

医学部志望者の場合、共通テスト後に二次試験(個別学力試験)まで長期戦が続くため、体調管理も含めたスタミナ養成が欠かせません。

日頃から早寝早起きを心がけ、試験本番と同じ午前開始の時間帯に頭が働くよう生活リズムを整えておきましょう。

試験当日は緊張で疲れやすいため、前日までに十分な睡眠を取ること休憩中は深呼吸して自律神経を整えることなども意識してください。

長時間の試験を乗り切る力は一朝一夕には身に付きませんが、模試や学校試験を活用して少しずつ慣れていけば、自信を持って本番に臨めるはずです。

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まとめ

共通 テスト 2026

2026年度共通テストは新課程に完全移行し、試験時間や科目構成も大きく変わるなかで、医学部志望者には早い段階からの情報整理と戦略的な準備が求められます。

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