医学部受験において、英語の長文読解は合否を分ける重要な要素です。
多くの大学で配点が高く設定されており、読解力なくして合格は勝ち取れません。
また、医学部入学後や医師として活躍するうえでも、英語文献の読解や国際学会での発表など、英語力は医師を目指すうえで、不可欠なスキルといえるでしょう。
今回の記事では、医学部入試における英語長文読解の重要性、特徴、効果的な学習法、そして実践的なテクニックまで、合格に必要な情報を網羅的に解説します。
医学部合格を目指している受験生は、ぜひご覧ください。
英語長文読解の重要性

医学部受験において英語長文読解は極めて重要といえます。
なぜなら、多くの大学で英語、特に長文読解の配点が高いからです。
さらに、入学後も専門分野の学習や将来のキャリアにおいて英語力は必須といえるでしょう。
ここでは、医学部受験における長文読解の重要性を3つの観点から解説します。
点数配分が高い
医学部入試において、英語長文読解は非常に高い点数配分を占めるため、合否に直結する最重要分野の一つといえます。
多くの大学では、英語試験問題の半分以上、時には7割近くが長文読解問題で構成されています。
これは、単語力、文法力、構文把握力、速読力、そして内容理解力といった総合的な英語運用能力を測るのに長文読解が最適だからです。
したがって、英語長文読解で高得点を獲得できれば、医学部合格への大きなアドバンテージになります。
ほかの受験生と差をつけるためにも、重点的に対策しましょう。
医学部に入学してからも必須
医学部合格後も、英語長文読解能力は学業をスムーズに進めるうえで、必要なスキルです。
なぜなら、医学部の学習では、研究論文や専門書、国際的なガイドラインなど、英語で書かれた文献を読む機会が非常に多いからです。
日本語に翻訳されていない重要な情報も多く、原文を読み解く力がなければ、最先端の医学知識習得は困難でしょう。
このように、受験勉強で培った英語長文読解力は、入学後の学習効率を高め、将来医師として活躍するための礎となるため、非常に重要です。
国際的に活躍できる医師のニーズが高まっている
グローバル化が進む現代において、国際的に活躍できる医師への需要が高まっており、その基盤として英語力が重要視されています。
医学研究は国境を越えて進められ、国際共同研究や海外での臨床経験、外国人患者への対応など、医師が国際的なコミュニケーションを必要とする場面が増加しています。
また、最新の医療情報を得るためには、英語論文の読解は欠かせません。
英語力は、将来国際的に活躍するための必須条件であり、その需要は今後さらに高まっていくでしょう。
医学部英語の特徴
ここからは、医学部受験における英語の特徴を紹介します。
一般的な大学入試の英語との違いは以下の3点です。
- 試験時間に対して問題量が多い
- 医療系の文書が出題される場合がある
- 単純な英語力だけではなく、国語力が問われる
それぞれの特徴について、詳しくみていきましょう。
問題量が多い
医学部入試の英語、特に長文読解は、試験時間に対して問題量が非常に多いのが特徴です。
また、長文の内容理解だけではなく、語彙、文法、要約、和訳など、多角的な能力が問われるため、問題文を丁寧に読みすぎると時間が足りなくなります。
限られた時間内で情報を正確に処理するために、速読力と情報処理能力を高めましょう。
あわせて、過去問演習を通じて、時間配分の感覚を養うようにしてください。
時間内にすべての問題に解答する速読力と効率的な解法戦略を身につけましょう。
医療系の文章が多い
医学部入試の英語長文では、医療、生命科学、健康、倫理など、医学に関連するテーマの文章が頻繁に出題されます。
例えば、iPS細胞、パンデミック、生活習慣病の予防、終末期医療や安楽死といった医療に関するトピックが扱われるのが特徴です。
専門用語をある程度理解しておかないと対応できなくなる場合があるため、普段から医療系の文章にふれる習慣をつけましょう。
英語力だけではなく国語力が問われる
医学部入試の英語長文読解では、単に英文を訳す能力だけではなく、文章の論理構造を把握し、筆者の主張や意図を深く理解する「国語力」も同時に問われます。
医学部の入試では、単語の意味や文法を問うものだけではなく、段落の要旨をまとめさせたり、筆者の論理展開を問うたりする問題が多く含まれます。
したがって、医学部の英語長文読解で高得点を獲得するには、英語力の向上はもちろん、日本語での論理的思考力や表現力を鍛える必要があるでしょう。
英語長文読解の効果的な学習法

ここからは、長文読解の効果的な学習法を紹介します。具体的な勉強の進め方は以下のとおりです。
STEP1:単語・熟語・慣用句を暗記する
STEP2:基本的な文法を理解する
STEP3:構文把握力を鍛える
STEP4:長文問題に慣れる
それぞれのステップについて、詳しく解説します。
単語・熟語・慣用句を暗記する
英語長文読解の最も基本的な土台になるのは、単語・熟語・慣用句の知識です。
文法や構文を理解していても、文章を構成する個々の単語やフレーズの意味がわからなければ、内容を正確に理解できません。
特に医学部入試では、一般的な語彙に加えて、医療や科学に関連する専門的な単語も登場するため、幅広い語彙力が求められます。
単語帳での学習に加えて、医療系の単語もインプットしておきましょう。
基本的な文法を理解する
正確な読解のためには、英文法の基本的なルールを理解する必要があります。
文法は、単語と単語を結びつけ、文全体の意味を形成するための骨組みです。
文法知識が曖昧だと、単語の意味はわかっても、文の構造やニュアンスを誤って解釈してしまい、結果的に内容を正しく理解できません。
基本的な文法を確実に理解し、実際の英文のなかでどのように使われているかを確認しながら英文を読む訓練を積みましょう。
構文把握力を鍛える
複雑な英文の構造を正確に把握する能力、すなわち構文把握力を鍛えることは、長文読解において極めて重要です。
特に学術的な文章には、修飾語句が多かったり、文章が組み合わさっていたりして、一文が長くなるケースがあります。
長文を読解する際に、文の主語、動詞、目的語、補語といった基本的な構造や、修飾関係を正確に見抜けないと、文意を正しく捉えられません。
単語と文法の知識を土台に、意識的に構文を分析するトレーニングを積みましょう。
長文問題に慣れる
基礎が固まったら、実際にさまざまな長文問題に取り組み、問題形式や時間配分に慣れましょう。
長文読解は、知識だけではなく、制限時間内に問題を解き切る「実践力」が求められます。
多様なテーマや難易度の文章に触れ、さまざまな設問形式に対応できる応用力を身につけましょう。
志望する医学部の過去問は、出題傾向を知るうえで最も重要な教材です。
最低でも5年分、できれば10年分以上を繰り返し解き、出題形式に慣れておきましょう。
英語長文読解のテクニック

医学部の入試で高得点を獲得するには、基本的な知識や応用力はもちろん、解法のテクニックも重要です。
ここからは、英文の長文読解で使えるテクニックを紹介します。
設問を先に把握する(スキャニング)
長文を読む前に、まず設問に目を通し、何が問われているかを把握しておく「スキャニング」は非常に有効なテクニックです。
先に設問を把握すれば、本文を読む際にどの情報に注目して読めばよいのかが明確になります。
スキャニングを実践すれば、設問に関連する文章を重点的に探せるため、時間短縮と解答の精度向上につながります。
パラフレーズを意識する
設問や選択肢で使われている文章を、本文中の文章と異なる言葉で表現する方法を「パラフレーズ」と呼びます。
大学入試の長文読解では、このパラフレーズが多く活用されています。
長文を読む際や選択肢を検討する際には、常に「同じ意味や内容が別の言葉で表現されていないか?」という視点を持ちましょう。
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まとめ

英語長文読解で確実に得点を伸ばすには、基礎知識の習得と実践演習を両輪で進めることが不可欠です。
この記事でご紹介した学習法やテクニックを日々の勉強に取り入れ、スキャニングやパラフレーズなどの戦略を身につければ、入試本番での解答スピードと正確性が格段に向上します。
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