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医学部がある女子大はどこ?女子大に行くメリット・デメリットを徹底解説

医学部がある女子大はどこ?女子大に行くメリット・デメリットを徹底解説

女性の医学部入学者に占める割合は近年増加傾向にあり、2024年度(令和6年度)の医学部医学科入学者に占める女性の割合は39.8%でした。

女子受験生の中には、医学部のある女子大に行きたいと思う人がいるかもしれません。

それでは日本で医学部のある女子大はどこでしょう。

また、女子大ならではのメリットとデメリットとは一体どんなことでしょうか。

そこで今回の記事では、医学部女子受験生に向けて医学部がある女子大について詳しく解説していきましょう。

医学部がある女子大は国内で1校のみ


日本で女子大学は数多くありますが、医学部がある女子大学は現時点では東京女子医科大学のみです。

この項では、国内唯一の女子医科大学である東京女子医科大学について解説していきましょう。

東京女子医科大学

東京女子医科大学(東京都新宿区)は日本唯一の女子医科大学です。

昨今の医学部入試における女性差別問題が表面化する以前から、当大学の受験資格は女性に限定されており、長い歴史の中で女性医師の育成に貢献しています。

また、東京女子医科大学には「女性医療人キャリア形成センター」が併設されており、現代においても女性医師が活躍できる場を広げるための様々な取り組みが行われています。

建学の理念は女性の社会地位の向上

東京女子医科大学の歴史は古く、創立は明治時代にさかのぼります。

創立者である吉岡彌生は女性の社会的地位向上を目指して、女性のための医学校として東京女醫學校(現・東京女子医科大学)を1900年に開校しました。

創立当時と比べて日本社会における女性の地位は大きく向上しましたが、世界的に見ると、女性医師が教授など指導的立場に就く割合は依然として低い状況にあります。

東京女子医科大学では次なる使命として、教授など指導的立場に立つ女性医師の育成やキャリアアップを望む女性医師の支援に全国に先駆けて取り組んでいます。

医学部のある女子大に行くメリット

まずは、医学部のある女子大に行くメリットから解説していきましょう。

女性医師のロールモデルが身近にいる

男子医学生に比べて女子医学生は、将来のキャリア形成に不安を感じることが多いと言われています。

現在の社会においても女性医師のキャリア形成はいまだ課題が多いといえるでしょう。

そんな状況下で、女子大の卒業生はすべて女性のため、キャリアのロールモデルも自然と女性中心になります。

結婚・出産・研究・臨床など、様々な形でキャリアを築く女性医師の姿を身近に感じながら学べることは、女子大ならではの恵まれた環境と言えるでしょう。

リーダーシップを発揮できる機会が多い

女子大では、学生全員が女性のため、率先して意見を出し、まとめる機会が多くあります。

共学では男子がリーダーになる場面が多い傾向ですが、女子大では遠慮することなく自分がリーダーになれます。

リーダーという役割を担うことで得られる経験は貴重で、将来社会に出たときの自信や積極性につながるでしょう。

また、すべての行動を女子学生だけで行うため、自然と自主性が身に付くこともメリットといえます。

異性を気にせず勉強に集中できる

大学に男子学生がいると、つい異性として意識してしまい、着ていく服など身なりを気にしてしまうことがあります。

しかし、女子大では当然ながら男子学生はいません。

たとえ忙しくて身だしなみ(特にお化粧)を整える時間がない日でも、女子大であればそのまま授業を受けても気になりにくいです。

学内では男子学生の目を気にする必要がないため、自分のペースで勉強に集中することができるでしょう。

医学部のある女子大に行くデメリット


次に、医学部のある女子大ならではのデメリットについて解説していきましょう。

考えが偏りがちになる

女子大では学生同士の価値観が似ており、共感し合いながら安心して学生生活を送ることができます。

一方で、男性の意見や考え方に触れる機会が少ないため、視野がやや偏りやすいという側面もあります。

男女がともに学ぶ環境では、日常的に多様な価値観に触れる機会が多く、自然と異なる立場を理解する力が育まれます。

女子大ではその機会が限られるため、社会に出たときに異なる意見への対応に戸惑うこともあるかもしれません。

ただし、ボランティア活動や学外交流を通じて、多様な人と関わる経験を意識的に増やすことで十分に補うことができます。

男性との出会いが少ない

女子大には男子学生がいないため、同世代の異性と出会う機会は自然には多くありません。

とはいえ、インターカレッジサークルやアルバイト、地域活動などを通じて他大学の学生と交流する学生も多く、行動次第で出会いの機会を広げることは可能です。

共学に比べると出会いの場は少ない傾向にありますが、主体的に活動すれば交友関係の幅は十分に広げられます。

男性と接するハードルが上がる

女子大では、授業やキャンパス生活で男性と接する機会が少ないため、社会に出て男性の多い職場に入った際に緊張するという声もあります。

とくに医療現場ではチーム医療が基本のため、男女問わず円滑なコミュニケーションが求められます。

女子大出身者の多くは、臨床実習や病院研修の段階で徐々に慣れていくため、心配しすぎる必要はありません。

学生のうちからさまざまな人と関わる機会を持つことが、社会に出てからの適応力につながります。

医学部大学の共学に行くメリット


それでは、共学大学に行くメリットについて見ていきましょう。

異性との適度な距離感が身につく

共学の大学では、授業や実習などで男女が協力し合う場面が多くあります。

そのため、必要以上に異性として意識せず、適度な距離感で自然に接する力が身につきます。

「異性だから任せきりにしてはいけないこと」「遠慮せず意見を伝えるべきこと」などを、日々の関わりを通して理解できるのも共学ならではです。

医学部の6年間を男女で共に学ぶ中で、異性への苦手意識がなくなり、人間関係の幅が広がるというメリットがあります。

コミュニケーション力が磨かれる

男女が共に学ぶ環境では、価値観の違いを理解し、相手の立場を尊重する力が自然と身につきます。

実社会では、男女が同じチームで働く場面がほとんどです。

学生のうちに異なる視点を学ぶことは、社会に出てからの円滑なコミュニケーションに直結します。

医学部では、将来チーム医療に携わる医師として、異性への理解と対話力は欠かせないスキルです。

共学での経験が、その第一歩となるでしょう。

行事が盛り上がる

共学の大学では、学園祭やイベントなどで男女が協力し合うことが多く、行事がより活気づきます。

準備段階から協力し合うことで一体感が生まれ、達成感を共有できる点も大きな魅力です。

女子だけでは大変な作業も、男子学生がいることで助け合える場面が増え、異性がいることで学業や活動へのモチベーションが高まることもあります。

学生生活の本分は勉強ですが、行事の楽しさも大学生活の大切な要素です。

医学部の共学大学に行くデメリット

それでは、共学大学に行くデメリットとは何でしょうか。

この項で詳しく解説していきましょう。

人間関係が気になり学業がおろそかになる可能性がある

共学大学では、男女が同じ環境で生活するため、人間関係や周囲の目を意識しやすいという面があります。

とくに医学部では6年間という長い学生生活の中で、クラス単位の結びつきが強く、人間関係が学習意欲に影響するケースも見られます。

人との関わりは学生生活の大切な要素ですが、学業とのバランスを意識して生活リズムを整えることが大切です。

先入観によって選択肢を狭めてしまう可能性がある

依然として、社会には「女性医師は○○科が多い」「男性医師は外科に進むべき」といった性別による固定観念が残っています。

そのため、自分の興味や適性よりも「周囲のイメージ」に影響されて進路を選んでしまうことがあります。

たとえば診療科選択の場面で、「女性だから小児科」「男性だから外科」といった発想にとらわれてしまうと、本来の可能性を狭めてしまうことにもつながります。

大切なのは、性別にとらわれず、自分の興味・適性・将来像に基づいて進路を考えることです。

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特に女性特有の悩みは異性には相談しづらく、一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。

そこで医学部専門予備校 京都医塾では、女子受験生の心に寄り添うために、講師担任・心理士担任に加えて、女性スタッフが教務担任となり、月に1度カウンセリングを行います

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まとめ


今回の記事では、女子大・共学の大学それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。

それぞれに長所と課題があるものの、最終的には自分に合った環境で学び、確かな学力を身につけることが大切だと言えるでしょう。

とはいえ、医学部を目指す女子受験生にとって進学先の環境や将来のキャリアへの不安が拭えない場面もあるかもしれません。

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