医学部へ入学するためには、共通テストなどを利用したものや学校推薦型選抜、総合型選抜など色々なものがあります。
そして、その中の入学方法に「学士編入」という制度があることを、みなさんはご存知でしょうか。
この学士編入という制度は、一度ほかの学部へ進学した人や社会人になってから医師を志そうしている人を対象とした制度で、数多くのメリットを抱えています。
しかしながら、その一方でデメリットもあることから、学士編入を利用してから後悔してしまうケースも目立ちます。
そこで今回の記事では、医学部の学士編入を検討中の人に向けて、同制度を利用したことにまつわるデメリットなどについて解説していきましょう。
目次
医学部の学士編入とは

冒頭でもお話ししたとおり、医学部の学士編入とは、他学部の学生や社会人に門戸を開放しようという取り組みのもとで生まれた入学制度です。
この学士編入は、受験科目が少なかったりするなどのメリットがありますが、それと同時にデメリットもあります。
ここから先の項目では、医学部における学士編入の利用で発生し得るデメリットを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
医学部の学士編入の利用は慎重に!後悔の原因5選
さて、ここからは本記事のテーマである、医学部の学士編入をしたことで生じる後悔について見ていきます。
どのような後悔をするかは医学生によって様々なものがありますが、こちらの項では、後悔の中でも代表的なものを5点ピックアップしてまとめました。
学士編入では授業に追いつくのが困難
1点目に解説する医学部の学士編入にまつわる後悔は、授業に関する事柄です。
当然のことですが学士編入で入学した場合、医学部の授業は2年次や3年次からのスタートとなります。
そのため、ほかの医学生が修了している授業内容もマスターしているものという前提で学習が進められることもあるため、注意しなければいけません。
たとえば、多くの医学部で行っている早期現場実習がその典型例です。
早期現場実習とは「現場」、すなわち附属病院などに出向いて行う実習のことで、医師として必要な素養を早い時期から身につけさせるために行われるプログラムです。
また、医学部によっては早い時期に解剖実習も行いますが、こちらについても修了しているという前提で、その後の授業が進んでいきます。
このように、医学部の学士編入では、座学以外にも実習など多くの学習項目をマスターしているという想定のもとでカリキュラムが進行するため、授業についていけず、後悔の原因になり得ます。
募集枠がとても少ない
2点目に解説する医学部の学士編入にまつわる後悔は、募集枠の少なさに起因する事柄です。
医学部が人員を募集する場合、一般的に共通テストの前期日程や後期日程などに比重を置いて募集を行います。
私立大学医学部の場合は、上記共通テスト利用入試のほかにも一般選抜も行われますが、やはり比重で言うと共通テスト利用入試などの方式に、募集枠を多く割く傾向が見られるのが現状です。
このことから、学士編入のために割かれる募集枠は数に限りがあり、ただでさえ狭き門の医学部入試が、より一層過酷さを増すという現実になっています。
そのため、医学部の学士編入を目指して試験を受けてみたものの、募集枠におさまることができず落第してしまい、後悔につながるといったことも考えられます。
社会人は仕事との両立が難しい
3点目に解説する医学部の学士編入にまつわる後悔は、社会人ならではの悩みごとに関する事柄です。
上でも述べたとおり、医学部の学士編入では社会人にも門戸を開いて募集を行っています。
しかし、社会人の受験生の場合、仕事と学習の両立がネックとなるのは言うまでもありません。
他学部に通いながら医学部の学士編入を目指している大学生であれば、学校の授業を適度にこなしながら学士編入の勉強を進めることも十分可能ですが、社会人であればそうはいかないでしょう。
仕事である以上、一定の責任がともないますから成果を残す必要があります。
このことから、社会人の受験生が学士編入を目指した際には、仕事と勉強の両立の難しさに悩んでしまい、後悔につながるといったことも見られます。
学友や人脈が得られにくい
4点目に解説する医学部の学士編入にまつわる後悔は、学友や人脈に関する事柄です。
医師として長年活躍していくことを考慮した場合、医学生のうちによい友人や人脈を築いておくことは、学習と同じくらい大切なことと言えます。
なぜなら、医師免許を取得し現場に出たときなどに、よい相談相手となってくれるのは、なんと言っても学生時代の友人や教授などの人脈だからです。
学士編入で入学した場合は、医学部の在籍年数がほかの人たちよりも短縮されますから、そういった意味で言うと人との繋がりを得るためのハードルが一段上がってしまいます。
受験勉強の対策が難しい
最後に解説する医学部の学士編入にまつわる後悔は、受験勉強の対策の難しさに関する事柄です。
一般的な方法で医学部へ入学する場合、共通テストなどの学力検査の成績にもとづいて、合否判定が行われることが主流です。
これは、国公立大学の医学部も私立大学医学部も一緒で、基本的に外国語や理科、数学などを重点項目において学生を評価します。
しかしながら、医学部の学士編入では、上記のような試験形式を取らないケースが散見されます。
たとえば、香川大学医学部の学士編入試験で課される「自然科学総合問題」や、「研究課題・論文リスト」などは、スタンダードな対策はなく「正攻法」と呼ばれる受験対策は通じません。
このことから、志望先の医学部の対策方法がわからず、受験に失敗してしまい大きな後悔の要因になってしまうこともあります。
医学部の学士編入は後悔ばかり?

ここまでは、医学部の学士編入にともなう後悔について見てきましたが、負の面ばかりを見ていては、受験を決意する気にはなかなかなれません。
そこでこちらの項では、医学部の学士編入におけるメリットについても軽く触れておきましょう。
今までとは180度違う人生が味わえる
医学部の学士編入を成功させることで得られる最も大きなメリットとも言えるのが、今までとは180度違う人生が味わえるというものではないでしょうか。
医師になることができれば病院で勤務して多くの人を診たり、地域を巡回する訪問医療に従事することもできます。
また、人によっては「国境なき医師団」などの国際組織に所属して、世界を舞台に活動を行っている人もいます。
収入や社会的地位の向上はもちろんですが、上記のように人の命に関わる職業に就けるというのは、大変に尊いものです。
むしろ挑戦しないことによる後悔の方が大きいことも
医学部の学士編入では数々の後悔が生まれる可能性もあるため今一歩、踏み出せない人もいるでしょう。
しかし、そういった考えのもと逃げ続けた人生を送ってしまうと、後になってから「挑戦すべきだったかも知れない」といった具合に、むしろ挑戦を回避したことに後悔してしまうことになりかねません。
あなたの心の中に、少しでもチャレンジング精神があるのであれば、ぜひ気持ちを奮い立たせてみてはいかがでしょうか。
努力が実ったあかつきには、きっと希望に満ちた将来が待っているはずです。
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ここからは、そんな京都医塾の指導内容と学習サポートについて詳しく見ていきましょう。
13名の講師陣による指導体制
京都医塾では、プロの講師が13名でチームを組んで一人の受験生をサポートしています。
13名もの講師たちが、チーム制であることを存分に生かして受験生が志望している大学に合わせた学習支援を行いますので、合格の可能性がグッと高まります。
「ひとりのための授業」を実現する完全1対1個人授業
京都医塾の特徴的な取り組みの一つとしてあげられるのが、受験生一人ひとりに提供する個人専用の学習ブースです。
これは、普段は自習用のブースとして利用されますが、講師による完全1対1個人授業にも利用されます。
こちらの授業は、名前のとおりマンツーマンで行われる授業ですが、個人の習熟度にあわせて苦手な単元や科目を徹底的に指導し、絶対的な基礎力の練成を図ります。
そして、もちろん長所についても徹底的に伸ばすことも忘れません。
苦手な箇所は丁寧に指導し絶対的な基礎力を養うとともに、得意な箇所はどんどん理解度を深めていく、まさに「ひとりのための授業」を実践し、合格への近道を見つけ出します。
まずは「一泊二日医学部合格診断」を!
予備校や塾と言っても数限りなくあることから、どこを選ぶのがベストなのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
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上で紹介した完全1対1個人授業やアチーブメントテスト、校舎内見学など様々な体験ができますので、興味のある方は当塾まで一度お問い合わせください。
まとめ

医学部を目指す方法にはさまざまなルートがありますが、その中でも多くの受験生が選ぶのが一般入試による合格です。
筆記試験を中心に学力を問われる一般入試は、しっかりとした学習計画と努力の積み重ねが合格を左右します。
そんな一般入試で医学部合格を本気で目指す人に最適なのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
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