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共通テストの物理で高得点を取るには?出題傾向・配点・勉強法まで解説

共通テストの物理で高得点を取るには?出題傾向・配点・勉強法まで解説

共通テスト物理で高得点を狙うには、出題の特徴や傾向をしっかり押さえた上で、それに合わせた効率的な対策が必要です。

この記事では、共通テスト物理の形式や難易度の概要を整理し、得点力を伸ばすための勉強法やポイントを詳しく解説します。

共通テスト物理の概要と特徴

共通テスト物理全体のイメージをつかむために、まずは試験の基本的な構成やルール、そして近年の物理の出題の特色を見ていきます。

ここで試験時間や配点、問題構成などを把握し、どのような出題傾向があるかを確認しましょう。

出題形式・問題構成・配点の基本ルール

共通テストの物理はマーク式の選択問題で構成され、試験時間は1科目あたり60分(2科目受験の場合は合計130分)です。

問題は大問4つからなり、各大問には5~7問程度の小問が含まれます

配点は合計100点で、大問ごとの配点は各25点前後とほぼ均等です。(出典:河合塾 Kei-Net 物理

また、旧センター試験と異なり物理では選択解答の設問がなく、力学・電磁気・波動・熱・原子など高校「物理」から幅広く出題されます。

知識の暗記だけでなく思考力や判断力を試す工夫が凝らされた問題が多く、教科書の範囲内の内容でも初見の状況設定や複数資料を組み合わせた設問が目立つのが特徴です。

実験・観察を重視する出題傾向

共通テスト物理では近年、実験や観察の題材を取り入れた問題が増加しています。

例えば実験装置の模式図や観察結果のグラフ・表が提示され、それを読み取って考察する設問が典型です。

学校で行う物理実験と関連した内容が多く、実験手順の理解やデータの傾向把握が求められます

公式の単純暗記では解けない問題が多く、現象の仕組みを理解しているかどうか問われることが特徴です。

大学入試センターの分析でも、観察・実験結果を基に考察する問題が出題されていると指摘されています。

こうした実験データを扱う問題は決して奇問ではありませんが、日頃からグラフの読み取りや誤差を含めた考察に慣れておくことが高得点につながります

共通テスト物理の最新の出題傾向

共通 テスト 物理

次に、共通テスト物理で問われる内容の傾向について、分野ごとの出題割合や難易度の変化を見てみましょう。

分野別の出題頻度と難易度の流れ

共通テスト物理では、高校物理の主要分野(力学・電磁気・波動・熱・原子)の全範囲をカバーするように広く出題される傾向がありますが、その年ごとの出題比率にはばらつきがあります。

例えばある年には熱分野の比重が大きくなり、力学分野の配点が少なめになる一方、別の年には力学が最大の割合になるといった変動が見られます。

難易度については、共通テスト開始以降、物理の平均点は年度によって差があるものの、概ね50~60点台で推移してきました。

近年は複数のテーマを組み合わせた問題や考察に時間を要する問題が増えた影響で平均点が下がり気味で、試験全体として思考力をより重視する傾向が強まっています。

図表問題で求められる読解力のポイント

図や表を用いた問題では、限られた試験時間内で必要な情報を素早く読み取る力が問われます

グラフでは縦軸・横軸の物理量や単位を確認し、どのような関係を示す図なのか把握することが重要です。

また、条件整理のために図示やメモを書き込みながら考える習慣が有効です。

例えば波の問題では、横軸が時間tか位置xかによってグラフの意味が異なるため注意が必要です。

見慣れない形式の表や実験データが出ても慌てず、まず何が与えられているかを整理しましょう。

普段から教科書や資料集のグラフを読み解く練習をしておくと、本番でも落ち着いて対応できるようになります。

模擬試験などで図表問題に慣れておくことで、情報処理のスピードを養うことができるでしょう。

共通テスト物理の難易度と平均点の推移

大学入試センターが公表している共通テスト物理の平均点の推移を見て、全体の難易度を確認しましょう。

過去数年のデータから試験の難しさを把握し、高得点を狙う上で目標とすべきラインの参考にします。

過去数年の平均点から全体の難易度を確認する

共通テスト物理平均点は、2021年約62点、2022年約61点、2023年約63点、2024年約63点、2025年約59点と推移しています(各100点満点)。

概ね6割前後で推移していましたが、直近の2025年は初めて5割台に落ち込み、やや難化したといえます。

平均点が60点前後ということは、受験者の多くが半分近くの得点を落としていることを意味します。

高得点を取るには目安として8割以上を狙いたいところです。

難化傾向とはいえ、高得点を取る受験生も少なくないため、問題の工夫に慣れて適切に対処できれば9割得点も十分可能です。

平均点の推移を参考に、自分の得点目標を設定して学習を進めましょう。

高得点を取るために必要な基礎力

共通 テスト 物理

高得点を取るためには、ただ問題集をこなすだけでなく物理の基礎力を固めることが大切です。

ここでは、公式の活用法や表現力、計算精度といった得点力の土台となる力の磨き方について解説します。

物理公式を状況に応じて運用する思考法

物理の公式は暗記するだけでなく、状況に応じて使いこなす思考力が重要です。

問題を解く際は、まず与えられた条件と求めたい量を整理し、適用できる法則や原理を見極めましょう。

公式そのものを丸暗記していても、どの場面で使うか判断できなければ高得点にはつながりません

一つひとつの公式の意味を理解し、必要に応じて導出や変形ができる思考習慣を身につけることで、初見の問題にも柔軟に対応できるようになります。

図やグラフで物理現象を説明する表現力

物理現象を図やグラフで表現する力も高得点には欠かせません。

自分で問題の状況を簡単なスケッチに描いてみると、条件関係の整理やイメージの可視化に役立ちます。

力学では力の矢印図(力のつり合いの図示)を描く、波動では波形を時間の経過でスケッチする、電磁気では電場や磁場の向きを図示するといった内容です。

図やグラフを用いて現象を説明できるようになることで、理解が一層深まり応用力も高まります。

日頃から図表化する訓練を意識し、複雑な状況も視覚的に捉える力を伸ばしましょう。

計算ミスを防ぐための解き方の手順を習慣化

物理では計算ミスによる失点を防ぐことも重要です。

問題を解く際には、自分なりの解き方の手順を確立し、そのルールを本番でも崩さないようにしましょう。

具体的には、途中式を省略せずに書き出す、単位のチェックを行う、桁数の大きな数値は指数表記で整理するといった工夫が有効です。

計算結果が極端でないか見直し、時間に余裕があれば別解法で検算する習慣もつけておくと安心です。

これらの習慣を徹底することで、計算ミスによる失点は確実に減らせます。

効率的に得点力を伸ばす学習法

共通 テスト 物理

最後に、短期間で効率よく共通テスト物理の得点力を伸ばすための学習法について解説します。

分野ごとの学習順序や演習の進め方、過去問や模試の活用法を確認し、弱点を着実に克服していきましょう。

縦割り学習で分野ごとの理解を深める

物理の学習は、分野ごとに集中して取り組む縦割り学習を活用すると効率的です。

力学、電磁気、波動、熱、原子といった各分野を一つずつ集中的に学ぶことで、それぞれの分野の基本法則や解法パターンを体系的に身につけられます。

特に力学は他の分野の土台にもなる重要分野なので最初に攻略しておくのがおすすめです。

各分野を一通り学習した後は、分野横断的な問題にも挑戦して知識を統合しましょう。

縦割り学習で各単元の理解を深めつつ、復習の際には前に学んだ分野も定期的に振り返り、知識が偏らないようにすることが大切です。

過去問と模試を使って弱点を反復して修正する

過去問演習と模擬試験の活用は、弱点の発見と克服に欠かせません。

まず共通テストの過去問に取り組み、実際の時間配分や問題の難易度を体験しましょう。

解き終えたら自己採点し、間違えた問題や時間が足りなかった部分を分析します。

間違いの原因が知識不足なのか計算ミスなのかを分類し、不足している分野は教科書や参考書に立ち返って復習してください。

その後、同じテーマの問題を繰り返し解き直すことで弱点を集中的に補強できます。

また、各予備校が実施する共通テスト模試も積極的に受験し、本番同様の形式で練習を重ねましょう。

模試の成績表には分野別の得点状況が示されるため、自分では気づかなかった弱点を発見する手がかりにもなります。

過去問と模試を上手に組み合わせて、弱点を何度も解き直して修正することを習慣化することが、高得点への近道です。

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医学部専門予備校 京都医塾では、共通テスト物理を含めた受験全体の対策を進めるうえで、学科対策だけでなく生活面やメンタル面まで含めた総合的なサポートで医学部合格をめざす環境を整えています。

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まとめ

共通 テスト 物理

共通テスト物理では、分野ごとの知識だけでなく、実験データやグラフを読み解きながら状況を整理し、自分の言葉と式で説明していく力が問われます。

この記事で紹介したように、出題形式や平均点の推移を把握したうえで、公式を運用する思考力や図表を使った表現力、計算ミスを減らす解き方の手順を日々の演習で磨いていくことが、高得点への近道になります。

とはいえ、学校の授業や他教科と両立して学習する中で、どこから手を付ければよいか分からず不安を抱える受験生も少なくありません。

そんな時、医学部専門予備校 京都医塾なら、完全1対1個人授業と少人数集団授業を組み合わせたオーダーメイドカリキュラムによって、共通テスト対策とその先の医学部入試全体の学習計画を一貫して進めることができます。

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