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関西医科大学 二次試験対策 元塾生リアルボイス

関西医科大学 二次試験対策 元塾生リアルボイス

 こんにちは、京都医塾国語科の石田です。今回は、関西医科大学医学部面接試験(2次試験)について、見事合格を勝ち取った元京都医塾生さんにインタビューしてきましたので、その内容をご紹介したいと思います。

 なお、関西医科大学医学部2次試験については、以下のリンクのページでも紹介していますので、ぜひあわせてご覧になってください。

【2022年度関西医科大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

関西医科大学医学部小論文・面接基本情報

関西医科大学医学部の入試では、1次試験で小論文が課されます(2次試験での小論文の実施はありません)。
小論文で医師としての適性がないと判断された場合、不合格となります。

 制限字数:500字以内
 制限時間:45分
 形式 :テーマ型小論文

 主に医療に関するテーマについて意見を述べます。

 直近2年間は必ずしも医療に直結するテーマとは言えません。しかし、対策の基本は医学部小論文に一般的に必要とされる基礎的な医療知識でしょう。さまざまな場面で、医学・医療面からのアプローチが可能です(インフォームド・コンセント、地域医療、地域包括ケア、チーム医療、セカンドオピニオン、ドクター・ショッピング、終末期医療、緩和ケア、人生会議、ワクチン、再生医療、医師の偏在などの用語の意味は知っておきましょう)。

 また、45分500字は、それほど厳しいの字数ではありませんが、その分、内容の吟味をしっかり行いましょう。過去問や一般的な医療テーマについて、本番を想定した論述演習(時間を計る、方眼紙に手書きで書くetc..,)をしておく必要があるでしょう。

関西医科大学の2次試験の雰囲気について

元塾生レポート

 非常に良い雰囲気だった。面接は圧迫面接ではなく、「リラックスしてくださいね〜」と声をかけられる。時間は10分〜15分で面接官3人に次々質問される(一般・推薦どちらもそのようなスタイルらしい)。面接官のうち1人が質問役、というわけではなく、役割分担されている様子だった。ハキハキ答えることを心がけていると、「○○さんハキハキしてるね!」と言われたり、面接中に笑ったりする場面もあるような、和やかな雰囲気だった。

講師コメント

 このレポートを書いてくれた元京都医塾生さんは、医塾生時代から、「ハキハキ」を絵に描いたような受け答えをする生徒さんでした。我々としても、「2次試験できっと良い評価をもらえるはず」という手ごたえのもと、本番試験に送り出しましたが、そのような高いコミュニケーション能力を活かして、和やかに面接ができたようですね。

印象に残ったこと

元塾生レポート

 一般の2次試験で小論について聞かれた。小論の内容は、イギリスがEUから脱退する話だった。そこで問われたのは、イギリスがなぜEUから脱退しようとしているのか、学生の多くがEU脱退に反対しているがそれはなぜか、などだった。特に、「経済的な観点から答えて」と言われたときは困った。

 また、おそらく調査書からの質問の中で、高校で無遅刻無欠席だったことに驚かれ、褒められた。

講師コメント

 今回の関西医科大学に限らず、国際医療福祉大医学部など、時事的なテーマを2次試験に出題する医学部があります。元医塾生さんは、「困った」ながらも、合格に足る答えを披露できたということですね。秘訣は、京都医塾国語科が編集している『社説集』にあります。医学部受験生が読んでおくべき、社会・時事的テーマについての社説をピックアップしたものです。

まとめ

 いかがだったでしょうか。2次試験の面接においては、その大学の傾向を踏まえた綿密な準備はもちろん、面接の経験を積んでおくことや、時事的な質問が来ても答えられるように準備しておくことが大事です。
 付け焼刃的な対策にならないよう、まずは、早い段階から自分の現在地を知ることをお勧めします。京都医塾が行っている「医学部面接力診断」https://online.kyotoijuku.com/news/2022summerinterview/では、受験生の面接力を客観的な指標のもと分析いたします。ぜひご応募ください。

投稿者:石田 景悟

  • 役職
    国語社会科主任/国語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    12年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    ボルダリング最高グレード2段
  • 趣味
    登山・クライミング・ロードバイク
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    外道クライマー

受験生への一言
面接試験で、自分の思ってもいないようなことを語っても語るに落ちるのみで、破綻しますし、面接官の胸にも届きません。日頃から自分が何になりたいか、どうしたいか、医師になりたいならそれはどうしてかということを自分に問いかけ、内省する必要があるでしょう。授業ではそのように考える手助けもできれば良いなと考えております。