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藤田医科大学医学部 小論文と面接の二次試験対策【2023年度】

藤田医科大学医学部 小論文と面接の二次試験対策【2023年度】

 医学部専門予備校の京都医塾です。

 以下では、藤田医科大学医学部二次選考について、ご紹介したいと思います。

藤田医科大学二次試験の日程・会場

日程

①2023年1月27日(金)12時〜 12時40分までに入室
②2023年1月28日(土)午前の部 8時30分〜9時10分までに入室
③2023年1月28日(土)午後の部 12時〜 12時40分までに入室

※出願時に希望し、決定された面接日時は、二次試験の受験票で確認することができます。

会場

本学 大学2号館

 大学のキャンパスは広いです。何かしらの案内は用意されているでしょうが、会場までスムーズにたどり着けるとは限りません。HPなどからキャンパスマップを確認する、最寄駅やバス停などからのルートを確認しておく、時間に余裕をもって計画を立てる等々、当日に焦らないためにも、事前準備を怠らないようにしましょう。

藤田医科大学医学部の小論文について

 藤田医科大学の試験科目に小論文はありません。

藤田医科大学医学部の面接について

 藤田医科大では、二種類の面接形式があり、その両方を受ける必要があります。

形式①:MMI(受験生:1人 面接官:1人)
 面接時間:7分×2回(2分で読んで5分で回答)

形式②:個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
面接時間:10分~20分

※面接前にアンケートの記入がありますので、医師志望理由や大学志望理由など事前にまとめておくとよいでしょう。

MMIとは

 マルチプル・ミニ・インタビューという、複数の課題を用いた面接試験を言います。多くは提示されたシチュエーションに対して、自分がどう対処するかを問われます。

過去の質問例(MMI)

  • あなたはコンビニのレジに並んでいます。今、先頭のこどもがお金が足りないにも関わらずお菓子を買おうとしており、列が進まなくなってしまった。自分の前に並ぶ女性は苛立っている様子だ。あなたならどう行動するか。
  • 新幹線で帰宅中、前の席の初老の男性二人が、あなたの隣に座る男と話すために席を向かい合わせにし、ボックス席にした。あなたはとても疲れており、寝ようとしているところであった。あなたはどうするか。なお、満席でほかに空席はないものとする。
  • あなたはオリンピック出場を目指す短距離選手である。予選の大会にて、親友でありライバルであるAさんが、違法薬物を使用して大会に出ようとしていることを知った。あなたはどうするか。
  • 災害が起こり体育館に300人が避難している。50人は14歳以下の子供で、50人は70歳を超える高齢者である。この避難所には100枚の毛布しかないが、あなたならそれらをどう分配するか。 

 公共の場での状況や、倫理観を求められる状況での設定が多いですね。そんな中で自分がどのように行動するのか、「様々な状況を想定し、将来医師になる人間として相応しい判断」が求められると考えられます。さらにそれを理路整然と説明することが大事です。

 まずは結論(自分は○○すると思います)を定め、その後に根拠を説明することで、聞き手がスムーズに理解しやすい説明になります。思いついたままに話すのではなく、2分間の中で説明の順番なども考えましょう。

 「どうせ事前に回答を準備することができないんだから、出たとこ勝負だ!」などと思ってはいけません。たしかに具体的な回答は準備できませんが、経験することが最大の対策となります。まずは時間を設定し、上記の例題に取り組んでみましょう。

 また、個人での対策は独りよがりな結論に陥ってしまうおそれもあります。しっかり練習して先生や家族、友人に自分の意見を聞いてもらい、自分の意見の妥当性や、説明がわかりやすいかどうか判断してもらいましょう。国語の集団授業がある塾・予備校なら、他の生徒の意見を聞くことも役に立つでしょう。
 京都医塾のような、二次対策に力を入れている医学部専門予備校の専門家に相談するのもいいでしょう。

過去の質問例(個人面接)

  • 併願校、志望順位について

 合否には関わりませんので、正直に答えてかまいません。国公立医学部併願の人は当然、国公立が第一志望になるでしょう。私立専願の人は、「最終的な進学先は家族と相談して決めたいと思います」など、上位志望でなければ明言を避けるのも一つの方法です。

  • 団結して物事を決めた経験はあるか

 必ず「ある」と答えるべき質問です。「リーダーシップ」や「コミュニケーション」が発揮されたエピソードは必ず用意しておきましょう。
 なお、それらは特別に珍しい体験や、ドラマチックな体験である必要はありません。自身の経験を素直に、整理して説明しましょう。

  • 身内の死に立ち会った経験
  • 自分が医師に向いている点、向いていない点
  • 末期の小児がん患者に告知をするか
  • 植物状態の人をどう思うか

 やはり医療知識、医療への関心も重要ですね。普段から自身が将来医療とどう関わるか、主体的に考えることが大事です。

  • 本学のアドミッションポリシーの中で自身にあてはまるものと、そう判断できる具体的なエピソード

 上記の「リーダーシップ」や「コミュニケーション」とも関わりますが、自身が今まで行ってきた取り組みを「『社会的な美徳』が発揮された経験」として説明することが求められます。これらは面接対策の基本として、どの大学の面接対策にも生かせるものですから、かならず準備しましょう。

おわりに

  •  面接の配点は40点(5段階評価)です。
  •  面接において、医師としての適性を欠くと判断した場合は、学科試験の点数に関わらず不合格となる事があります。
  •  藤田医科大学の最大の特徴は「アセンブリ教育」です。内容をしっかり理解しておきましょう。(参考http://www.fujita-hu.ac.jp/~c-assembly/assembly/index.html#53f39659)
  •  『日本トップクラスの治療力 藤田医科大学病院』(藤田医科大学病院)という書籍も参考になります。

 なお、京都医塾国語科Twitter(https://twitter.com/kyotoijuku_kkg)では入試に役立つさまざまな書籍を紹介しています。よろしければご参照ください。

 医学部専門予備校京都医塾では、90分間の二次試験対策を無償で受けることも可能です。どうぞご活用ください!ご連絡お待ちしております。

投稿者:島田 久遠

  • 役職
    医塾主任/国語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    21年
  • 出身大学
    北海道大学文学部
  • 特技・資格
    漢検準1級など、役に立たない検定多数合格
  • 趣味
    万年筆、サイクリング、アウトドア、映画鑑賞、根付作成、断捨離
  • 出身地
    茨城県
  • お勧めの本
    7つの習慣

受験生への一言
『真似ること。』
自分が経験的に身につけてきたことなんてものは、人類の歴史からみたら紙屑みたいものです。もっと先人の知恵から学ぶことが大切です。個性や独創性を求める前に、まず最低限の型を身につけなければ私たちは何もできないと自覚し、常に周囲から貪欲にパクリ続けるもとい学び続けるという姿勢を、1日も早く身につけてください。これができれば「人生是日々勉強」なんて当たり前のことだと気づけるはずです。