ホーム » 京都医塾公式ブログ » 祇園祭 » 祇園祭 全34基!一挙紹介~木賊山編~

京都医塾公式ブログ

祇園祭 全34基!一挙紹介~木賊山編~

祇園祭 全34基!一挙紹介~木賊山編~

 

京都医塾、広報の矢野です。

日本の三大祭の1つである「祇園祭」が7月1日から開催されていますね。
今年は、3年振りに山鉾巡行が実施されます♩
未曾有の感染症の影響で見合わせられていましたが、「出来る限り本来の形で」との思いから今年は実施されるそうです!

京都医塾ブログでも、祇園祭を盛り上げるため、短期の集中連載企画を実施します!

そもそも”祇園祭”ってなに??

話は平安時代869年までさかのぼります。当時の京都では疫病が流行していて、それを鎮めるために、神泉苑で御霊会を実施したのが始まりとされています。
祇園祭の時期になると、あちこちに山鉾が立ち並びます。この山鉾を担いで四条通から河原町通を巡行する「山鉾巡行」は祇園祭のメインイベントの一つです。
2022年の山鉾巡行は、前祭が7月17日、後祭が7月24日に行われます。

最も有名な山鉾が”祇園祭”の山鉾

山鉾とは、「台の上に山の形の造り物をのせ、鉾や長刀なぎなたなどを立てたもの」。
全国各地の祭礼に山鉾は見られますが、最も有名なのが祇園祭の山鉾というわけです。

「山鉾巡行」は、くじで順番を決める

祇園祭に登場する山鉾は全部で34基あり、それぞれにご神体が祀られ様々なご利益があるといわれます。


祇園祭の行事日程の中に、「くじ取り式」という行事があります。
「くじ取り式」は、山鉾巡行において、山鉾がどの順番で巡行するかをくじびきで決める儀式です。
34基のうち、順番が決まっている「くじ取らず」の山鉾を除く、24基の代表者がくじを引きます。
※「くじ取らず」については別途ご紹介しますね!
なぜ、くじで決めるのか、というと、室町時代に山鉾を巡行する順番で、争いが起こったため、のちにくじびきで決められるようになったそうです。この「くじ取り式」も祇園祭の楽しみの一つです。

2022年は、7月2日に行われました! ☆は「くじ取らず」

≪ 前祭 7月17日 ≫
1.長刀鉾 ☆
2.孟宗山
3.保昌山
4.郭巨山
5.函谷鉾 ☆
6. 白楽天山
7.四条傘鉾
8.油天神山
9.月鉾
10.蟷螂山
11.山伏山
12.霰天神山
13.鶏鉾
14.木賊山
15.綾傘鉾
16.占出山
17.菊水鉾
18.芦刈山
19.伯牙山
20.太子山
21.放下鉾 ☆
22.岩戸山 ☆
23.船鉾 ☆

≪ 後祭 7月24日 ≫
1.橋弁慶山 ☆
2.北観音山 ☆
3.浄妙山
4.鯉山
5.鈴鹿山
6.南観音山 ☆
7.役行者山
8.黒主山
9.八幡山
10.鷹山 ☆
11.大船鉾 ☆

【引用】京都新聞. 山一番は前祭「孟宗山」、後祭「浄妙山」に 京都・祇園祭山鉾巡行のくじ取り式. https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/827657, (参照 2022-07-03)

それでは、各町の山鉾をご紹介いたします。(順不同)

木賊山(とくさやま)とは

【引用】祇園祭2022.木賊山. https://www.kyotodeasobo.com/gion/map/detail/Tokusa/ (参照 2022-07-03)

場所:仏光寺西洞院西入ル木賊山町
鉾建て:13日 9:00~

肘を左右に張る鎌と木賊を持った老翁が目を引きます。
木賊山と芦刈山の老翁を見比べながら、物語を想像しつつ、巡行を見るのも楽しいかもしれません。

ちなみに、木賊はトクサ科の常緑多年草羊歯植物で湿地帯に自生するほか、青々とした姿が好まれ庭にも植えられることのある植物です。中世は南信州の園原の名産品で、「仲秋」の季語とのこと。
登場する植物からも季節を感じることができておもしろいですね。

木賊山の歴史

謡曲「木賊」を題材にした木賊山の御神体

 右手に鎌を左手に木賊を持ち、腰蓑を身につけ、能を舞う姿勢で肘を張っています。周りの木賊はつくりものですが、ご神体が手に持っている木賊は本物なのだそうです。木賊は砥草とも書き、茎がざらざらしているため、木製品や器などの磨きにも用いられます。
 欄縁金具にはコウモリが彫られており、翁が夕暮れに木賊を刈っている様子を表しているそうです。

お守りの御利益は「迷子除け」

 御神体の人形は、世阿弥の謡曲「木賊」の物語に登場する、老翁です。信濃国(長野)で老翁がひとり寂しく我が子を思いながら木賊を刈る姿を表しています。
 能の中では、子はさらわれたのではなく、親に内緒で出家したという設定のようです。年月が過ぎ、故郷の父親のことが気になり、訪ねたところ、父である老翁は子であると気が付かず、僧として家に泊めてくれます。老翁は、子の行方不明を嘆き、酒を勧めつつ、わが子の残した舞の衣装を身に着けて、酔い泣きしつつ思い出の舞を舞います。子を思い子を恨む狂乱に、僧はたまらず自ら名乗り出て、父子の再会で終わるというエピソードから、「迷子除け」「再会」などのご利益があるとされています。

おわりに

今回は、「木賊山(とくさやま)」についてまとめてみました!いかがでしたか?
祇園祭期間中、InstagramやTwitterなどでも情報を発信していきます!
お楽しみに!

投稿者:矢野 佑佳

  • 役職
    サポートスタッフ
  • 講師歴・勤務歴
    10年
  • 特技・資格
    JADP認定メンタル心理カウンセラー®資格、上級心理カウンセラー資格
  • 趣味
    食べ歩き・映画鑑賞
  • 出身地
    愛媛県
  • お勧めの本
    ちはやふる

受験生への一言
「人生で一番がんばった!」と言えるような時間を京都医塾で過ごしてください。そのサポートをできることが本当にうれしいです。