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岩手医科大学の一般入試の過去問対策・出題傾向まとめ【英語編】

岩手医科大学の一般入試の過去問対策・出題傾向まとめ【英語編】

 

京都医塾英語科です。

このページでは「岩手医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“岩手医科大学”の受験を考えている方
・“岩手医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より) 
形式: マークシート
制限時間:英数合わせて120分
配点: 100点

出題の傾向と特徴

形式に加え、大問数も固定されてきた2018年度以降の4年分についての傾向をまとめます。

【毎年恒例の出題形式】

①文法・語法問題

②並べ替え

③発音・アクセント

④対話文問題

⑤段落の中から不要な文を削除する問題

⑥長文2題(うち1つは空所補充のみ)

【制限時間に対する問題量】

分量は多い方と言えるでしょう。「けっこうギリギリだった」と感じる受験生が多いのではないでしょうか。

2021年度(最新の過去問)の分析

ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:標準) 

毎年450語前後の文章が出題され、5個の空所に7つの選択肢から適切な入れる問題が問1、問2というかたちで出題され、合計10 個の空所補充問題になっています。①選択肢の品詞を判断する②空所に入る品詞を判断する③空所に入る可能性がある選択肢を絞る④意味的に適切な選択肢を正解として決定する、というのが基本的な流れなのですが、一見すると「名詞」と思える単語が動詞として使われていたりするので、そう単純には解けない仕掛けになっています。私の指導経験では、この形式を得意にしている生徒さんはあまり多くないように感じます。過去問や同じ形式の問題で十分練習を重ねておく必要があるでしょう。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8問
他教科を得点源にしたい受験生…5問

【第2問】(難易度:標準) 

発音が同じものを選ぶ問題が3つ、アクセント位置が同じものを選ぶ問題が3つと計6問出題されます。ごく普通の発音・アクセント問題です。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…5問
他教科を得点源にしたい受験生…3問

【第3問】(難易度:標準~難)

文法・語法問題が5問出題されますが、何問かはあまり受験生に馴染みがなさそうな知識が問われます。そのことは想定しておいて、「こんなの見たことないぞ」という問題が出たときはあまり時間をかけ過ぎないようにしたいものです。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…4問

他教科を得点源にしたい受験生…3問

【第4問】(難易度:標準~難)

何の変哲もない会話問題に見えますが、3個の空所に9つの選択肢から適切なものを選ぶ必要があるので、思いのほか時間を食います。また、選択肢の中には受験生があまり習うことのない慣用表現が含まれるので、そもそも選択肢の意味がよく分からないはずです。以上のことから「見た目よりは解きにくい問題」と言えます。少なくとも時間をかける価値はあまりないはずなので、「分かる範囲で埋められればいいや」くらいの気持ちで取り組んで下さい。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…2問

他教科を得点源にしたい受験生…1問

【第5問】(難易度:標準)

かつてのセンター試験で出題されていた「段落の中から不要な文を削除する問題」が4問出ます。基本は「段落のテーマにそぐわない文を削除する」です。その他、指示語やディスコースマーカー、論理展開を踏まえて考える場合もあります。かつてのセンター試験の問題で練習を重ねておきましょう。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…4問

他教科を得点源にしたい受験生…3問

【第6問】(難易度:標準)

空所が7つ、選択肢が7つで考える並べ替え問題が3問出題されます。日本語はついていませんので、最終的にどんな意味になるかを考え、あとは並べ替え問題を解くときのテクニックを駆使して答えにたどり着くしかないでしょう。

並べ替えは多くの大学で出題されますから、十分練習を積んでおきましょう。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…3問

他教科を得点源にしたい受験生…2問

【第7問】(難易度:標準)

長文読解問題で、それほど大きな特徴があるわけではありません。2021年度は900語超の長文が出題されましたが、1000ワード程度の文が出る可能性は想定すべきでしょう。設問は問1(4問)と問2(6問)の2つに大別されています。問1が下線部を引いた箇所についての質問が多く、「どこを見れば解けるか」が分かりやすい設問、問2が一般的な内容一致問題(自分でヒントになる箇所を見つけなければならない)というおおよそのすみ分けがあるようです。じっくり読めばそれほど難しい問題ではないはずなのですが、他の問題を考慮すると20分程度でこの長文問題を解き切る力が必要になってきます。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8問

他教科を得点源にしたい受験生…6問

【総評】

多様な問題を短い時間で次々に処理していく能力が求められるので、苦手意識を感じる受験生も多いと思われます。基礎的な知識や読解力を培ったうえで、過去問を制限時間の中で解く訓練を積み重ねる必要があるでしょう。

まとめ

というわけで、今回は岩手医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

投稿者:吉田 恒

  • 役職
    英語科統括/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    25年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    英検1級、TOEIC満点※3~4年前
  • 趣味
    読書・音楽を聴く・自転車(休眠中)など
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    貴志祐介か小川洋子の本を読んで下さい

受験生への一言
京都医塾には個性的で優秀な英語の先生が揃っています。英語が苦手な人、どうやっても英語の成績が上がらない人、英語の勉強法が分からない人、そんな皆さんに来て頂きたいです。