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北里大学医学部 面接と小論文の二次試験対策【2024年】

北里大学医学部 面接と小論文の二次試験対策【2024年】

医学部専門予備校京都医塾です。
以下では、北里大学医学部2次試験について、ご紹介したいと思います。

北里大学医学部の小論文について

 制限字数:最大800字
 制限時間:90分
 形式 : 課題文型小論文

出題形式は非常に安定しており、例年、1つの文章を読んで3つの設問に答える形です。たまに、設問の順番が前後することもありますが、だいたい次のような順番です。

問1 文章のタイトルをつける(ほとんどが20字以内)
大学入試の世界で文章に題名をつけろと言う問題は、出題例が少なく、当然それに対応した問題集も多くはないため、過去問をやりこんでおくのもひとつの手です。ちなみに、この題名をつける問題は、当塾の授業でも示しているあのコツを使えば非常に簡単ですが、そのやり方(ルール)を知らないと、苦戦するかも知れません。
過去には、空所補充が出題されたこともあるにはありましたが、ほとんど出題例がありません。

問2 読解問題(200字。過去に400字ということもありましたが……)か、「小」論文
実はこの問2は要注意です。過去問を比較するとよくわかるのですが、本文を踏まえた「小」論文を書かせる場合と単なる読解問題とに明確に分かれています。ここをきちんと区別することが大切です。なお、読解問題は、内容説明問題か理由説明問題が出題されており、現代文の記述問題が得意な受験生には嬉しい問題です。

問3 小論文(800字。過去に600字ということもありましたが……)
基本的には、本文を踏まえて医療に関するあれこれについて書けという問題ですが、たまに大学生として何をしたいか書けという問題も出題されています。特に、後者は面接でも問われそうな内容ですね。
過去に出題された課題文の内容を見てみると、ほとんどの文章が医療に関係する文章です。
チーム医療・老人医療・社会的入院・WHO・スパゲッティ症候群・介護・自己免疫・抗体・がん・積極的治療・告知・障害・看護・認知症などのキーワードがちりばめられた文章が多く出題されていますが、当然のことながら事前に知識があった方が読みやすいのは間違いありません。

余談ですが、2023年にはマイケル・J・サンデル先生の『完全な人間を目指さなくてもよい理由-遺伝子操作とエンハンスメントの倫理-』、2021年には外山滋比古先生の『思考の整理学』(東大・京大生協で何度も年間売り上げ1位をとった本です)、2018年には渡部昇一先生の『知的人生のための考え方』など、普遍的名著が出題されています。
北里大学から学生への強いメッセージを感じますね。

なお、北里大学のホームページには直近3年分の過去問が掲載されています。小論文の課題文も全部読めたはずですから、確認しておくとよいでしょう。

北里大学医学部の面接について

 時間:10分程度
 形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
 グループ面接(受験生:2人 面接官:3人)
 ※個人面接かグループ面接かだが、両方行われることもある。

過去の質問例

・大学志望理由
・医師志望理由
・自分が誇れること
・併願校はどこか
・長所と短所
⇒これらはどの大学でも質問されることの多い典型的な質問です。事前の準備をしっかりと行いましょう。
・最近の気になるニュースは何か。
⇒受験生だからニュースを見ている暇はありませんでした……そんな言い訳は通用しません。しかし、京都医塾の塾生ならば大丈夫ですね。毎週配布される『社説集』を読んでいますから。
・北里大学、北里柴三郎について知っていること。
⇒HPで最低限のことは調べておきましょう。知ったかぶりはダメですよ。
・地域医療の改善策
・医師不足の解決にはどうすればいいか。
⇒よくみかける話題です。ここで勘違いしてほしくないのですが、受験生に問題の解決策を聞きたいわけではないということです。受験生が考えつく解決策など何年も前から誰かが既に考えついている内容です。気張らず通り一遍のことを理路整然と言えればよいでしょう。そして、あまりに荒唐無稽なことは言わないようにしましょう。

おわりに

「きたざと大学」ではなく、「きたさと大学」です。志望校の名前を間違えないよう気を付けてください。え?「きたざと」だと思っていた? 北里大学のホームページのURLをご覧ください。「kitasato」となっていますよ。
出願時に提出した面接票で書いた「大学志望理由」と「自分が誇れること」は面接で聞かれるので、控えをとっておきましょう。控えるのを忘れてしまった方は早めに思い出しておくといいですよ。
北里大学の論文試験で出される課題文は読むだけでも勉強になります。問題を解く時間が無いという人は、せめて課題文に目を通すのもいいかもしれませんね。


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