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【9月 英語編】医学部合格に向けた学習アドバイス【現役生向け】

【9月 英語編】医学部合格に向けた学習アドバイス【現役生向け】

京都医塾英語科です。

まだまだ暑い日が続きますね。現役生の皆さんは夏休みが終わり、2学期が始まっていることと思います。学校によっては2学期に文化祭や体育祭などイベントが続くところもあると思いますので、勉強以外にも忙しい毎日を送っていらっしゃるかもしれません。

今月は、

・夏休みが終わり、受験に焦りを感じ始めた人へ…

・9月の勉強のポイント・学習アドバイス(9月にすること)

というテーマでお届けします!

■夏休みが終わり、受験に焦りを感じ始めた人へ…

私の周りにいる生徒さんでも9月になると焦りを感じ始める人は少なくありません。「夏が終わった」とか「受験まで時間がない」とか「模試で思うような結果が出ない」とか、改めて受験までに残された時間や自分の成績を考えるのがこの時期なんですね。ですから、「このままではヤバい」と感じてしまうことはとても自然なことですから、まず皆さんにお伝えしたいのは、「焦りを感じているのはあなただけではありませんよ」ということです。

焦りを感じてしまうことは仕方がないことですし、「焦るな、落ち着け」と言っても簡単にできることではありませんよね。では、どうすればいいのでしょうか?私が思いつくアドバイスを列挙してみますと、

・焦っても急に成績が伸びることはありません

・だから「地道な学習」を継続することが何よりも大切です

・もちろん学習時間を増やせるなら増やしていきましょう

・でも、極端に睡眠時間を減らしたりするのは逆効果です

・一定の生活リズムを守って学習を継続しましょう

といったところでしょうか。

まず1つ目の項目について。これはスポーツや楽器でもそうですが、「朝起きたら急にうまくなっていた」なんてことはほとんどないはずです。よほど天才的な才能がある人でない限り、地道な基礎練習を数えきれないほど反復してようやくできるようになる、というのが普通の成長過程です。英語も同じです。焦って毎日覚える単語量を増やしたり、新しい問題集に手を出してみたり、絶対継続できない無理な計画を立てたりすることは「絶対無駄」とまではいいませんが、あまりいい結果を生まなかったり、そもそも続けることができず「ただ焦っただけ」で終わることが多々あるはずです。解く問題量を増やすことは大事なことですが、理解できないまま量をこなしても意味がないですし、覚えられもしない無茶な暗記をしてもただの「空回り」です。いつも同じ話で申し訳ないのですが、「持続可能なレベルで学習量を増やす」あるいは「今まで取通りの学習を継続する」が基本だと思って下さい。

とはいえ、焦っている人は多くの場合思うような結果が伴っていないから焦っているということだと思います。特に英語の場合語彙・文法・構文・長文理解など複数の要素が複雑に絡まり合う科目ですから、「なぜ伸びないのか」が分かりにくいという特徴があります。「ちゃんと単語の勉強をしてきたのに伸びてる気がしない」とか「文法問題を2周したのに模試で全然点が取れない」とか努力に見合う結果が出ないと非常につらいですよね。こんなときは、やはり先生に相談するしかないと思います。模試の結果と答案を見せたり、普段学習している内容を伝えて「今のままでいいのか、それとも何か変えて方がいいのか」アドバイスをもらいましょう。

「焦り」は普通よくない意味で使われることが多いでしょうが、うまく使えば役に立つ感情であるともいえます。例えば、ここまではのんびり構えて十分勉強時間が取れていなかった人が「焦り」を感じると良い意味で勉強時間を増やすきっかけになり、結果的に成績アップにつながることは十分にあり得る話です。一般論として量をこなすことは非常に重要です。しかし、勉強している内容を理解できていないのに、「俺は1日100問文法問題を解いてるぜ」と偉そうにしても、それはただの自己満足です。また、単語などは急に学習量を増やしても、それが長期の暗記につながるわけではありません。そこには「適切な学習内容」と「適切な学習量」があるのです。

また、「睡眠時間3時間で頑張ってる」とか「1日12時間勉強している」といった感じで頑張る人もいると思います。もし、それが受験までずっと持続できるなら、それは素晴らしい努力と言えるでしょう。しかし、このような生活が続かなかったり、「日曜日は昼まで寝ている」といった感じで生活のリズムが乱れるなら意味があることとは思えません。例えば、朝7時に起きて夜は12時に寝るという生活リズムなら、それを休日も含めて毎日継続していくことが最大の学習効果を生むための基礎です。

勉強を始めてすぐ結果が出ればいいのでしょうが、学習効果というものは人によって現れる時期がバラバラです。本格的な学習を始めて割と早い段階で点が伸びる人がいる一方で、なかなか結果が伴わず苦しい時期を耐えなければならない人もいます。しかし、最終的に志望校に受かる生徒さんというのは「地道な学習を継続した」人です。途中で泣いたり、挫折しそうになることがあっても、立ち直り勉強を続けていくことが成功につながることは間違いありません。

■9月の勉強のポイント・学習アドバイス(9月にすること)

 いつも通りですが、語彙・文法問題などの知識系は今までの学習を継続していきましょう。ただ、文法問題集などを2~3周すると「答えを覚えてるから刺激にならない」ということもあるでしょう。そういう場合は新しい問題集にチャレンジするのもいいと思います。ただ、必ず最後まで解ききって下さい。中途半端で終わっているのに新しい問題集に手を出すのはやめて下さい。長文に関しては自分の志望校の過去問を中心に解いていくことが基本になります。ただ、「まだ志望校の問題は難し過ぎる」という場合は、辞書を使ったり長めに時間を取ったりするなどの工夫がいるかもしれません。あるいはいったん解いてから、時間をかけて解説を読むことでもいいのですが、いずれにせよ「ちゃんと理解する」ことが重要です。「結局よく分からないまま終わった」というのではあまり意味がありません。また、「私は私立だから記述問題はいらない」とか「国公立志望だから私立の問題は解いても意味がない」といった偏った考え方もすべきではないと思います。まだ2学期の早い段階ですから、様々なテーマ・形式の長文問題を解くことが皆さんの力になるはずです。

■まとめ

9月の現役生向けアドバイス記事、いかがだったでしょうか?今回の記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです!

京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

投稿者:吉田 恒

  • 役職
    英語科統括/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    25年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    英検1級、TOEIC満点※3~4年前
  • 趣味
    読書・音楽を聴く・自転車(休眠中)など
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    貴志祐介か小川洋子の本を読んで下さい

受験生への一言
京都医塾には個性的で優秀な英語の先生が揃っています。英語が苦手な人、どうやっても英語の成績が上がらない人、英語の勉強法が分からない人、そんな皆さんに来て頂きたいです。