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【8月 英語編】医学部合格に向けた学習アドバイス【現役生向け】

【8月 英語編】医学部合格に向けた学習アドバイス【現役生向け】

京都医塾英語科です。

連日ものすごく暑い日が続いていますが、体調を壊さず勉強できていますか?学校によっては夏期講習や勉強合宿があると思いますが、8月に入るとそういった特別授業もなくなり、自分の好きなように時間を使うことができるという人も多いのではないでしょうか(とはいえ、学校の宿題もたっぷり出ているかもしれませんが)。

そこで今月は、

  • 長文問題の徹底解説!

というテーマでお届けします!特に高3生にとってはまとまった時間を取れるのはこの夏が最後ですから、多くの人が苦手とする長文問題について徹底解説します!

長文読解が苦手な人へのアドバイス!

特に英語に苦手意識を持っている人であれば、「英語の長文なんて見るのも嫌」というのが本音ではないでしょうか。とはいえ、長文問題は共通テストを含めたどんな大学の入試でも出題される形式ですので避けて通ることはできません。

ただ、「長文問題を得意にする」というのは決して簡単なことではありません。大きな理由は長文問題とひとくちに言っても、その中で問われる問題は様々だということです。例えば、 

①内容一致

②空所補充(単語・熟語)

    ①語法に関わる→例えば、depend (     )のかっこに入る前置詞を考える

    ②文法に関わる→例えば、which, where, whatのうち正しいものを選ぶ

    ③文の内容に関わる→例えば、good, bad, wide, narrowのうち正しいものを選ぶ

    ④文と文のつながりに関わる→例えば、However, Therefore, On the other handのうち正しいものを選ぶ

③空所補充(文)

④下線部の意味を問う(語・句・文)

    ①文の内容から推測

    ②単語のかたちから推測

    ③単語力で勝負

⑤指示語の内容を問う

⑥その他本文の内容理解を問う

    例:risk takerと特徴付けられる人は(   )する傾向がある

例:Ehsan Sameiによると、(    )

⑦並べ替え(単語・文どちらも)

⑧記述(和訳・説明・英作)

⑨発音・アクセント

⑩文の動詞や主語を答えさせる

⑪タイトルをつけさせる=全体のテーマを問う

ざっと思いつく限りでも、長文問題の中で問われる可能性がある設問形式はこのくらいたくさんあるわけです。そして、設問形式が違えば考え方・求められる知識も変わってきます。ですから一口に「長文問題が苦手」と言うだけでは、どのような力が不足しているから長文問題で点が取れないのか全く分析できていないということになります。

 例えば、いわゆる「内容一致」で点を落としているなら、これは英文が理解できていないから、という原因が大きいでしょう。でも、なぜ英文が理解できないのでしょう?語彙力の問題?それとも最低限必要な構文・文法の考え方が身に付いていないので正確に読めていないから?それとも、時間が制限されると焦って内容を落ち着いて読めないせいでしょうか?

 あるいは、もし「空所補充」の問題で点が取れないなら、単純に単語・語法の知識が不足しているだけかもしれません。

 もちろん英語が苦手という人の場合、原因が一つということはほぼ無くて、語彙力も構文・文法の知識も、英文を読む経験も、あらゆる面がちょっとずつ不足していることが多いかもしれません。逆に言うと、「長文問題が苦手」な人がひたすら長文問題を解いてもあまり効果はないかもしれないということです。日々語彙力を高め、構文・文法の実際的な使い方を習得し、もちろん長文読解のテクニックも覚えていくといった、複合的な学習をする必要があるということですね。ですから、まとまった学習時間が取れる夏にこそ、語彙・構文・文法などを含めた英語の総合的学習に力を入れていくべきでしょう。もちろん、頼れる先生に相談することも効果的だと思います。

8月の勉強のポイント・学習アドバイス(8月にすること)

 いつもの通り、語彙・文法問題の学習を継続していきましょう。そして少し難しめの長文問題にもチャレンジしていくといいのではないでしょうか。ただ、自分にとって難しめの長文ということは、読んでいても分からない文章に出会うことも多くなると思います。そういうときには、無理をせず、分からない単語を調べたり、あるいは和訳を確認してもいいと思います。もちろん最終的には分からない単語は推測できるようにならないと駄目ですし、本番で和訳を参照することもできないわけです。ただ、練習段階、特に今までよりレベルが高い問題に取り組む場合には、辞書や和訳といった「補助」があってもいいと私は思います。分からないまま読み進めることも苦痛ですし、やる気をなくしてしまうことだってあるかもしれません。ですから、最初は外部の助けを借りてでも、最後まで読み通すことを重視する勉強法もありだと思います。

 

まとめ

 というわけで、今回は8月の学習アドバイスというテーマでお届けしました。長文問題を特に取り上げたわけですが、苦手な人にとっては本当に難しく感じると思います。今回の記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです!

京都医塾では現役生も随時募集しています。また、遠方の方にはオンライン授業も行っています。
下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

投稿者:吉田 恒

  • 役職
    英語科統括/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    25年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    英検1級、TOEIC満点※3~4年前
  • 趣味
    読書・音楽を聴く・自転車(休眠中)など
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    貴志祐介か小川洋子の本を読んで下さい

受験生への一言
京都医塾には個性的で優秀な英語の先生が揃っています。英語が苦手な人、どうやっても英語の成績が上がらない人、英語の勉強法が分からない人、そんな皆さんに来て頂きたいです。