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【2022年度昭和大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

【2022年度昭和大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

 

 医学部専門予備校京都医塾です。

 以下では、昭和大学2次試験について、ご紹介します。

昭和大学医学部の小論文について

 制限字数:600字

 制限時間:60分

 形式 : 課題文型/資料分析型小論文

 分類上、課題文型小論文としてありますが、課題文は以下に示した通り非常に短いものなので、テーマ型小論文と課題文型小論文の中間のような位置づけです。個人的には、課題文から大した情報を得られず、受験生の予備知識がものを言うことから、テーマ型小論文でもいいかなと思っています。

 以下では、ここ2年の問題を見てましょう。

2021年 2/13

 SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

 貴方ができるSDGsの取り組みについて述べてください。

⇒SDGsについて基本的な知識があるかどうかで、書きやすさが大きく違ってきます。現代の大きなトピックについては、新聞などで情報に触れておくことが大事です。浪人時代は勉強漬けで、社会から隔絶された状態になりがちですが、医療はさまざまな社会問題を映し出す鏡でもあり、医師を目指す者として「社会への関心は薄いけれど、医学には関心がある」なんて、通用しません。

 京都医塾の塾生は、毎週配布される『社説集』に目を通しているので、こういう問題も楽勝ですね! 

2020年2/1

 昨年、共同研究により発見された新血液型KANNOが、疾患関連性を特定した本邦初の血液型として国際輸血学会血液型命名委員会から承認されました。KANNO(-)型がクロイツェルト・ヤコブ病などのプリオン病の原因であることを確定しました。このような医療研究について、または、医学生や医師になった際に、行いたいと考えている研究について述べてください。

⇒臨床や地域医療一本槍で考えている人にとっては答えにくい問題かもしれません。昭和大学は研究への関心が高い大学ですね。受験生は自分の興味のある領域について、研究したいテーマを1つは見つけておくとよいでしょう。ただし、このとき大した知識や興味もないけどよく聞く言葉を話してしまうと、面接官から突っ込まれたときに墓穴を掘ることになるので、要注意です。また、「基礎研究」は昨今日本における研究環境の悪化が頻繁に取り上げられており、社会的に大きな問題となっています。医学部小論文でも頻出のテーマですから、要チェックですよ。

昭和大学医学部の面接について

 時間:10分

 形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:2人)

面接当日にアンケートの記入があります。

・医学部志望理由

・大学志望理由

・高校生活について

などの項目があります。事前に面接ノートなどを作成し、準備しておくとよいでしょう。当日も迷わずに書けて、余裕を持って面接に臨めますよ。

過去の質問例

 オーソドックスな質問が並びます。基本的な対策をしていれば、堂々と答えられるはずです。

・アンケートからの質問(医学部志望理など)

・短所は何か

⇒致命的な短所は言わないようにしましょう。この質問は自分の評価を下げるものではありません。

・今まででうれしかったことや、悲しかったこと

⇒受験生の価値観・人間性を見る質問かもしれませんね。間違っても「お年玉で〇万円もらったことが一番うれしかったです」とか、「もらったお年玉を入れた財布を落としたことが一番悲しかった……」などとは口走らないようにしましょう。

・自己アピール

・寮生活について

⇒「寮生活について」は昭和大学など全寮制の大学ではよく聞かれる質問です。寮生活を通して何を身につけたいのか、寮生活にどんなことを期待しているのか、寮生活を送るうえで何が不安かなどが聞かれるようです。ときには、寮で自分とは合わない人がいた場合どうするか、といったMMIのような質問もあったようですが、「面接は医師への適性を見るために行われている」と考えれば、答えるべき内容と、答えてはいけない内容は明らかですね。

昭和大学2次試験のまとめ

・小論文、面接共にオーソドックスな問題が多い

・面接は10分間しかないが、よく準備して臨もう

 医学部専門予備校京都医塾でも、「前期2次試験対策」(1回90分)を承っています。どうぞご利用ください。

投稿者:石田 景悟

  • 役職
    国語社会科主任/国語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    12年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    ボルダリング最高グレード2段
  • 趣味
    登山・クライミング・ロードバイク
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    外道クライマー

受験生への一言
面接試験で、自分の思ってもいないようなことを語っても語るに落ちるのみで、破綻しますし、面接官の胸にも届きません。日頃から自分が何になりたいか、どうしたいか、医師になりたいならそれはどうしてかということを自分に問いかけ、内省する必要があるでしょう。授業ではそのように考える手助けもできれば良いなと考えております。