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英語講師がふと思った英語の「正しい読み方」

英語講師がふと思った英語の「正しい読み方」

みなさんこんにちは、英語科の武田智紀です。

今日は、最近受験生の皆さんと英語を学んでいる時に、私が思ったことを少し書いてみます。

受験英語を突破するために、長文読解が重要であることは皆さんご存知の通りです。

また、長文読解という改めて目にすると小難しい言葉が「読む」という行為に支えられていることも、皆さんの直感に合致するのではないでしょうか。

したがって、至極当たり前のことを言いますが、長文読解によって大学側が皆さんの合否を判定するためには、合否の判定基準となる「正しい読み方」がなければなりません。

今回は、その「正しい読み方」について紹介します。

正しい読み方とは

この「正しい読み方」が出来るようになるために、品詞や要素、及びそれに基づく文法などの抽象的な諸概念の操作による言語との向き合い方を、我々英語講師は日々皆さんに伝えています。

私自身英語学習を始めた時、このような言語との接し方に日本語のそれにはない楽しさを見出して、現在も皆さんと同じように勉強を続けています。

しかしながら、そのような抽象的な概念の理解を容易にするためにも、日本語の世界の当たり前も英語学習においては大切にしたいと最近ふと思いました。

そこで、以下では、ここで私が言う「当たり前」の説明に、例を挙げながら努めてみます。

例えば、あなたが思いを寄せていた人に告白し、相手から以下のような返事が来たとします。「告白してくれてありがとう。○○さんは、優しくて、おもしろいし、周りの人からの信頼も厚いです。おまけにスポーツも万能で、本当に素敵な方だと思います。でもね…」

この返事を読んで、おそらくすべての方が「僕(私)ふられた」と思うのではないでしょうか。その理由を問われれば、「でもね」に注目した説明が可能かもしれませんが、そんなことをするまでもなく、この文面から醸し出されるふられそうな雰囲気を我々は感じることが出来ますね。

さて、英語学習では、「これから読む文が今までの内容とどのような関係にあるのかを筆者がはっきり示してくれる語」と定義されるディスコースマーカーという概念を学びます。

この概念は、英文を「予測(と修正)」を行いながら読むための有効なツールであり、一度は学ぶ価値のある概念であると私は考えます。しかし、上記の例で「あなたをふります」という言明がないにもかかかわらず、自分がふられることを予想できた人は、そのような抽象的な概念を身に付ける前に、英文を「予測」しながら読む姿勢が身に付いているのではないでしょうか。

それでは次に、長年懸命に勤めてきた会社の上司から、唐突に次のように言われたらどうでしょうか。

「最近の君の仕事のパフォーマンスは非常に悪い。」

英語には、「悪い」というような相対的な形容詞が、発話者や筆者の主張を構成する部分で使用された場合、使用者にはその主張を裏付ける(要は相手の説得に努める)責任が発生する、という考え方があります。

この考えを身に着けることで、英文を論理的、私の言葉で言えば相手の主張を鵜呑みにしないという意味で「批判的に」読むことが可能になります。しかし、そのような作法を学ばなくても、この上司の言葉に対して、「全く納得できない。どのように私のパフォーマンスが悪いのか、なぜ私のパフォーマンスが悪いと思うのか、説明してほしい。」と(半ば切れ気味に)上司に詰め寄りたい気持ちになった人は、言葉を鵜呑みにせず、批判的に言葉と接する姿勢を身に着けていると言えるのではないでしょうか。

まとめ 

今回は 、英語の「正しい読み方」について書いてみました。

私たちは机上で英文を読む(分析する)ことに一生懸命になり、つい日常生活(日本語)の「当たり前」を忘れてしまうことがあるように思います。要は頭でっかちになるということです。もちろん大学入試は、学問の入り口に立つための試験ですから、日常から一定の距離をとり、抽象的な概念の操作を通じて原理的に物を考える姿勢が必要です。しかし、そこにある種の固苦しさを感じている人に、英語学習を身近に感じてほしい、と思い以上の文を書いてみました。「何を当たり前のこと言っているのか。」と怒られそうですので、これぐらいで終わりにします。

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