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大阪医科薬科大学の一般入試の過去問対策・出題傾向まとめ【英語編】

大阪医科薬科大学の一般入試の過去問対策・出題傾向まとめ【英語編】

京都医塾英語科です。

このページでは「大阪医科薬科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“大阪医科薬科大学”の受験を考えている方
・“大阪医科薬科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より) 
形式: 記述
制限時間:80分
配点: 100点

出題の傾向と特徴

2017年度以降の5年分についての傾向をまとめます。

【毎年恒例の出題形式】

①長文中の和訳問題(2題)

②英作文(1題)

【制限時間に対する問題量】

一見分量は多くなさそうですが、一つひとつの問題の難易度は標準~やや難しいと感じられるものです。英語を特に得意としている受験生を除けば、決して余裕はありません。

2021年度(最新の過去問)の分析

ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:標準~やや難) 予想配点40点

「米国における疫学の誕生」をテーマにした長文です。和訳問題3問と、説明問題1問の合計4問で構成されています。各和訳問題の狙いは明確です。無生物主語や接続詞asの訳出(下線部1)、品詞や自動詞/他動詞の判別(下線部1、3)、分詞構文(下線部3)、関係代名詞の処理(下線部1、下線部4)などが問われています。説明問題は、下線部の直後から該当箇所が続くため、比較的解きやすいです。

和訳問題として、どの問題も定番の知識を問うものですから、典型問題の添削指導を受けて和訳テクニックを磨くことが有効です。しかし、なんとなく単語の意味だけ取ってしまう人にとっては、得点しにくいはずです。例えば、下線部1の主語と動詞、Cool fall temperatures then suddenly stopped … を、「そのとき、突然気温が下がったことは…を突然止(と)めた」としてしまう人は典型的な間違いをすでに犯しています。fallの訳です。fallはこの文の場合、動詞「落ちる、下がる」ではなく、「秋(の)」という意味をあらわす形容詞のはたらきをする語だと分かります。これを踏まえると、訳例は、「冷涼な秋の気温によって、…はその後、突然止(や)んだ」になります。「なんとなく訳してしまう」人と、品詞・要素に基づいた知識を「正確に運用できる」人とを識別し、後者がより得点できる良問になっています。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…28点以上
他教科を得点源にしたい受験生…最低20点

【第2問】(難易度:標準) 予想配点30点

「家庭への早期介入によって生まれの不平等を是正する社会政策」がテーマの長文です。大問1同様、狙いの明確な和訳問題のみ3題で構成されています。等位接続詞がつなぐものの識別(下線部1)、無生物主語の訳出(下線部2)、to不定詞の用法の識別(下線部3)、付帯状況のwithの訳出(下線部3)などが問われています。

大問1と比べると、大問2は現代の話なので、こちらの方が解きやすいと感じる受験生も多いと思います。しかし、和訳問題ですから、細かいところまで注意を怠らないようにしましょう。具体的には、下線部1の比較級を強調するmuchや、下線部3のthoseなど、下線部全体の「大体の意味がとれてしまう」せいで、気を抜くと訳さなくても意味が通ってしまう、目が向きにくい語(句)に訳し抜けが出ないよう最後まで見直しすることが必要です。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…24点以上
他教科を得点源にしたい受験生…18点

【第3問】(難易度:標準~やや難) 予想配点30点

「AI(人工知能)利用の光と影」について、和文英訳させる問題が3題あります。英作文を通じて標準的な英語の知識を運用する力を問う問題になっています。日本語ですでに、「科学者たち」(下線部1)や「諸側面」(下線部3)などと表記されているように、受験生が迷いがちな可算・不可算名詞の処理について、あらかじめ配慮されていることがうかがわれます。「未来にはさらにいっそう当てはまる」(下線部2)、「意図せぬ結果をもたらしうる」(下線部3)などをうまく表現できるかが勝負の分かれ目でしょう。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…24点以上
他教科を得点源にしたい受験生…最低18点

【総評】

上記の目標点を足すと、英語を得点源にしたい受験生で76点以上、英語が苦手な受験生で56点という結果になりました。1次合格の最低点は全体の400点満点中270点(=0.675%)と公表されているので、英語で56点だとすると、数学と理科2科目あわせて、最低でもマイナス11.5%ぶんを覆す力が必要になります。

全体的に見ると、どれも奇をてらうことのない良問ぞろいで、真面目に努力している受験生がそのままきちんと評価されやすい出題になっています。長文の出典は、インターネット上のジャーナリスティックな記事や、ベストセラーとなった一般書籍からも出題されており、リアルタイムで書かれている英語にもある程度慣れておくとよいでしょう。

まとめ

というわけで、今回は大阪医科薬科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

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