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【2022年度杏林大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

【2022年度杏林大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

医学部専門予備校京都医塾です。

以下では、杏林大学医学部2次試験について、ご紹介したいと思います。

杏林大学医学部の小論文について

 制限字数:800字
 制限時間:60分
 形式 : テーマ型小論文

テーマ型小論文で800字を書くためには、受験生に予備知識が求められると他の記事でも何度か言ってきました。しかし、杏林大学医学部の場合は、知識というよりも思考力や受験生個人の考え方そのものを見ているような気がします。
 
過去問をいくつか見てみましょう。


2015年「うそも方便」という諺について

2016年「褒めて育てる」ことについて

2017年「人生、思い通りにいかない」について

2018年「さわらぬ神にたたりなし」ということについて
    「普通に生きる」ということについて
   「伝統を守る」ということについて

2019年「人を評価する」ということについて
 「流行を追う」ことについて
 「信念を貫く」ということについて

2020年「自己犠牲」ということについて
 「不言実行」ということについて
 「弱肉強食」ということについて

2021年「寛容の精神」について
 「リーダーシップ」について
 
 形式と意味をごちゃごちゃにした分類ですが、ことわざ、四字熟語(2020年は四字熟語ばかり出題されましたね)、教育、人生哲学とある程度のパターン分けはできますね。これは一体何を書くのでしょうか。一見、医学部の小論文課題とは思えません。

 二次試験会場でこの問題を見た瞬間に頭が真っ白になった方もいるのではないでしょうか。そして、今年も対策不足の受験生は、「何だこれ?」とパニックになってしまい、エッセーもとい単なる作文をただ書き連ねてしまい、採点官のため息を誘うのでしょう。
 
 しかし、そもそも医学部の小論文は何のために書かされているのかということがわかれば、杏林大学医学部の小論文は、方針が立てやすいと思われます。

 この小論文を通して、医師への適性が見られているということに考えがいたれば、こんなことを書けばいいのだろうな、と当たりはつけられます。

たとえば、
2015年「うそも方便」という諺について
⇒患者にうそをつく、という場面を想像してもいいかもしれませんね。
 
2017年「人生、思い通りにいかない」について
⇒思い通りにいかないんだ、と投げやりになる患者(諦める医師……これはまずいですね。)などを想定して書いても面白いかもしれません。
 
2020年「不言実行」ということについて
⇒医師には、不言実行していい場面といけない場面がありますね。これを間違えたら医師として問題ありです。
 
2020年「リーダーシップ」について
⇒もう、そのまんまです。医師にはリーダーシップが必要です。チーム医療というキーワードも使って書きたいところです。

杏林大学医学部の面接について

 時間:15分程度
 形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:2人)

過去の質問例

・大学志望理由

・医師志望理由

・併願校はどこか

・COVID-2019の対策について。

・入学後、何がしたいか
⇒「私は元気で前向きで何事にも積極的で活発なです。」と、思い込んで明るいビジョンを具体的に話しましょう。
 この質問に対して「勉強をしたい」と答える受験生が多いようですが、個人的にはどうなのかなと疑問に思います。大学に入って、勉強するのは当たり前のことです。大学がそんな答えを求めていないことは明白ですし、少なくとも、「コミュニケーション能力がある」ようには思えないですね。
 いい例ではありませんが、「休日に何をしますか」という質問に対して、「呼吸して、ご飯食べて、トイレ行きます」と答えているようなものではありませんか。

・患者が指示に従わなかったら、どうしますか。
⇒MMIのようですね。

・医師A(人間性○、技術×)、医師B(人間性×、技術○)がいたとして、どちらか一人を選ばなければならないとしたら、どちらを選ぶか
⇒これにおそらく正解はないでしょう。極端な話ですが人間性だけで技術がない医師Aはやぶ医者でしかありません。一方の技術はあるが人間性に問題がある医師に、患者に寄り添う力があるとは到底思えませんし、全人的医療の理念ともズレています。つまり、どちらを答えても、突っ込まれるはずです。そのあたりを、どう説明していくか……そういう能力が問われていのかもしれませんね。

 ・最近の気になるニュースは何か。
⇒受験生だからニュースを見ている暇はありませんでした……そんな言い訳は通用しません。しかし、京都医塾の塾生ならば大丈夫ですね。毎週配布される『社説集』を読んでいますから。

杏林大学医学部2次試験のポイント

・小論文では、「医師としてふさわしい見方」を意識しましょう。
・当日にアンケートを書かされます。内容は医師志望理由、大学志望理由、入学後の抱負など、年度によって若干異なるようです。このあたりの典型的な内容は、しっかり頭に入れておきましょう。
・面接では、一般的な質問と、MMI的な内容が問われるようです。
 
医学部専門予備校京都医塾でも、「前期2次試験対策」(1回90分)を承っています。
どうぞご利用ください。

投稿者:島田 久遠

  • 役職
    医塾主任/国語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    21年
  • 出身大学
    北海道大学文学部
  • 特技・資格
    漢検準1級など、役に立たない検定多数合格
  • 趣味
    万年筆、サイクリング、アウトドア、映画鑑賞、根付作成、断捨離
  • 出身地
    茨城県
  • お勧めの本
    7つの習慣

受験生への一言
『真似ること。』
自分が経験的に身につけてきたことなんてものは、人類の歴史からみたら紙屑みたいものです。もっと先人の知恵から学ぶことが大切です。個性や独創性を求める前に、まず最低限の型を身につけなければ私たちは何もできないと自覚し、常に周囲から貪欲にパクリ続けるもとい学び続けるという姿勢を、1日も早く身につけてください。これができれば「人生是日々勉強」なんて当たり前のことだと気づけるはずです。