ホーム » 京都医塾公式ブログ » 私立医学部 入試情報 » 【2022年度岩手医科大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

京都医塾公式ブログ

【2022年度岩手医科大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

【2022年度岩手医科大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

 

 医学部専門予備校京都医塾です。

 以下では、岩手医科大学の二次試験について、ご紹介したいと思います。

二次試験(面接)の日程・試験場について

 日程は、2022年 1月28日(金)・29日(土)のいずれかを選択します。

 会場は、他大学にない特徴として、本学(矢巾キャンパス)、東京(ベルサール神田)、大阪(大阪ガーデンパレス)の3箇所が設けられます。出願時に、二次試験会場を選んでいるので、念のため、余裕を持って、もう一度、試験地を確認するのがよいでしょう。

岩手医科大学の小論文について

 岩手医科大学医学部の入試では、小論文は課されません。

 ※かつては小論文が課されていましたが、なくなりました。

岩手医科大学の面接について

 時間:15分程度

 形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:2人(2021年))

 配点:50点

★オンライン面接について:2022年度入試も、昨年同様、オンライン面接が行われます。大学より以下のとおり発表されています。
「受験生の皆様は、出願時に選択した2次試験会場(本学、東京、大阪)に来場し、面接官とオンライン会議システムを通じ、オンライン上で面接試験を行います。オンライン面接を行うための環境は本学が準備いたしますので、受験生の皆様による追加の準備は必要ありません。」

過去の質問例

・大学志望理由

・医師志望理由

・高3の時の学校の出席率が悪いのはなぜか。

・医学部の面接は何回目か。今回の面接の自分的な評価は?

・気になる医療ニュースはあるか

・なぜ岩手県か。卒業後は岩手に残るか。

→各大学で定番の質問です。ただし、岩手医科大学は、「本当に残るか」という点をとくに念入りに聞かれることが多いように思います。

 大学としては、岩手県の医療を支えるという使命を果たすため、岩手県で医療に従事してくれる人材を必要としていますから、卒業後、本当に岩手県に残るかどうかに強い関心を持っています。

 また、「残るのか」というダイレクトな質問ではなかなか本音を引き出せないので、せめて岩手県について関心があるかどうかを知りたいとの意図から、岩手県に関する質問も多いようです。受験生としては、そうした意図をふまえて、きちんと準備をすることが求められます。

・部活動で学んでことはなにか。

・部活でうまくいかなかったこと。失敗したことはあるか。どう乗り越えたか。

→この2つの質問は、部活動について知りたいというより、具体的な経験に即した質問を通じて、失敗からきちんと学び、次に生かす力・姿勢があるかどうかを見たいのだと思います。

 医学部入試の面接の目的の一つが、「医学部の大変な勉強を続けられるかどうかを見る」ことです。長い年数、ハードな勉強を続けていると、当然うまく行かないこともありますから、その時に、きちんと壁を乗り越え、前に進める人物なのかどうかを見たいのでしょう。

 回答の際は、そうした点を意識するようにしましょう。

・浪人生活はどうだったか。

→この質問に対しては、表面的な回答にならないよう、注意しましょう。例えば、「数学が伸びました」というような回答です。それはそれで悪いわけではないですが、面接を行う目的は、学生募集要項に「バランスのとれた人格的資質や基本的なコミュニケーション能力を有し、地域医療と研究にかける意欲を有し、かつ自己管理ができることを確認するため」と書かれているように、「人物」を見ることです。ですから、質問に対しては、「人格」「人間性」のPRになるようにしましょう。

岩手医科大学2次試験のポイント

 学生募集要項に、

「二次試験では、一次試験成績に面接(50点満点)を加えた成績上位順に合格者を選抜します。但し、面接におい て大学が設定する基準に満たない場合は、成績順によらず不合格と判定します。」

と明記されています。

 一次試験の配点は英数が各100点、理科が1科目75点の合計350点で、二次試験ではそこに面接の50点が加味される形になります。

 決して無視できる得点ではないですから、しっかりと対策をして試験に臨むことが重要でしょう。 その際、重要なのは、大学の特色と、受験生本人のカラーの両方をふまえ、具体的に準備をすることです。

医学部専門予備校京都医塾でも、「前期二次試験対策」(1回90分)を承っています。どうぞご活用ください。

投稿者:中畠 俊彦

  • 役職
    国語・社会科統括/国語科講師/システム改善室室長
  • 講師歴・勤務歴
    23年
  • 出身大学
    京都大学大学院人間環境学研究科
  • 特技・資格
    漢字検定準1級/プログラミング(VBA, JavaScript)/中国語
  • 趣味
    オートバイ(車種YAMAHA XJR1300。ツーリング、レース観戦)/読書/寺社めぐり(御朱印集め)/庭園めぐり 
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    読書力、読書する人だけがたどり着ける場所 、語彙力こそが教養である

受験生への一言
ヒポクラテスは、紀元前5世紀にエーゲ海のコス島に生まれたギリシャの医師で、「医学の祖」と称されている人物で、「ヒポクラスの誓い」はあまりに有名です。
ヒポクラテスにこんな言葉があります。
「医者には三つの武器がある。第一に言葉、第二に薬草、第三にメスである。」
近代医学の限界も指摘され、全人的医療が求められる現代。
医師を目指す皆さんの「言葉」に磨きをかけられるよう、京都医塾国語科ではお手伝いしていきます。