「医学部の受験を考えているけれど、学費だけじゃなくて予備校費用も高いのかな」と気になる受験生に向けて、医学部予備校の費用相場と費用に影響する要素、費用を抑える方法について紹介します。
医学部の受験を決めた受験生なら、医学部合格の難易度の高さは聞いたことがあるでしょう。
共通テストにおいて大半の医学部で80%台以上、最難関大学群では90%を超える得点率を求められるようなハイレベルな受験を独学で合格までたどり着くのは至難の業です。
予備校の利用を決心したものの、費用面が心配な人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は予備校の費用の相場や費用を抑える方法について解説します。
目次
医学部予備校でかかる費用の種類

まずは、医学部受験のための予備校でどのような費用がかかるか、内訳について見てみましょう。
種類 | 内容 | 費用の目安 |
入学金 | 予備校への入学時にかかる費用 | 3万円~20万円 |
授業料 | 予備校でかかるメインの費用で、受講するコースや授業数によって大きく異なる | 20万円~250万円 |
教材費 | 授業で使用するテキストや問題集などの費用
授業料などほかの費用に含まれている予備校もある | 数万円~数十万円 |
季節講習費 | 夏期講習や冬期講習など、長期休暇中に開講される講習の費用 | 数十万円~200万円 |
模試受験費 | 学力の成果把握と志望校合否の指標として受験
月に1回から2~4か月に1回程度が目安 | 1回あたり5,000~1万円 |
※料金は高3生をベースに集計
また、これらの基本的にかかる費用とは別に、個別指導や志望校対策講座などを受ける場合には追加の授業料が発生します。
ほかにも予備校によって「施設利用費」や「管理費」、「サポート料」といった名目の費用を設けているケースもあります。
医学部受験の予備校の費用相場
医学部受験のための予備校では授業料以外にもさまざまな費用がかかりますが、トータルでどのくらいになるのかが気になる人も多いでしょう。
次に、医学部受験で必要な予備校費用の目安について解説します。
医学部専門予備校と大手予備校の平均費用
予備校の料金体系や費用の項目は、予備校ごとに大きく異なります。
また、予備校の費用は以下の要因によっても大きく変わります。
- 受講するコマ数
- 予備校のタイプ(総合的な予備校か医学部受験専門の予備校か)
- 授業形式
- 志望大学(国公立大学狙いか私立大学狙いか)
- 現役生か既卒生か
そのため、比較するのが非常に難しい点が費用の目安を分かりにくくしている大きな要因です。
大まかな目安としては、現役生の場合、総合的な予備校だと100万円以下、医学部専門の予備校だと300万円~600万円が平均的な費用です。
医学部向け予備校の学費はなぜ高い?
一般的な医学部以外の予備校費用の相場が60万円程度であるのに対し、医学部受験のための予備校では総合的な予備校でも2倍近く、医学部専門の予備校に至っては10倍程度の費用がかかるケースがあります。
これほどまでに費用に差がある理由は、主に以下の3つです。
- 人件費が高額になるため
- 個別指導・少人数指導中心になるため
- 設備・サポート体制が手厚いため
医学部といえば、最難関学部といえる非常に高い学力が必要な学部です。
そのため、当然教える講師側にも高い学力と指導力が要求されます。
したがって、一般的な予備校であるような「学力の高い大学の学生をアルバイトとして雇う」といった方法で講師を確保することが難しく、その分人件費が高額になり授業料にも反映されてしまいます。
同様の理由で医学部受験では面接・小論文も含めた志望大学・個人ごとの指導が必要になるため、個別指導・少人数指導中心になる分多くの講師が必要になる点も授業料が高くなる理由です。
ほかにも難易度の高い医学部受験に対応した予備校では、学習指導以外にも戦略面や精神面、設備面でのサポートが充実している傾向がある点も理由のひとつでしょう。
医学部予備校のタイプとメリット・デメリット
前述したように予備校の費用は予備校のタイプによっても異なります。
予備校を利用する目的が「医学部への合格」である点も踏まえて、どのタイプが自分に適しているか費用以外の観点からも予備校選びの判断材料にしましょう。
総合予備校か医学部専門予備校か?
医学部の受験は特殊な面があるため、いわゆる一般的な予備校である「総合予備校」以外にも医学部受験に特化した「専門予備校」があります。
医学部以外の学部も含む幅広い大学受験に対応している総合予備校は、一般的に専門予備校より費用が抑えられる点が魅力です。
しかし、専門予備校は医学部受験の経験とノウハウが蓄積しており、より効果的な指導を受けられます。
また、医学部受験に最適なカリキュラムや戦略を一人ひとりに提供するため学習の効率面でも優れており、「高いから」といって選択肢から外してしまうのは早計かもしれません。
オンラインタイプか通塾タイプか?
医学部受験に対応している予備校のなかには、通塾ではなくオンラインで受講できるタイプのものもあります。時間や場所にとらわれず自宅で学習できるため部活動や学校の学習との両立がしやすいうえに、塾への通学の時間の分を学習時間に充てられる点は大きなメリットです。
しかし、通塾タイプの予備校にも「講師にいつでも質問できる」「ほかの受験生と一緒に学べてモチベーションを維持しやすい」「自習室など学習環境が整っている」というメリットがあります。
オンライン学習で高い学力を得るためには、高い自己管理能力と集中できる学習環境が必要です。
集団指導か個別指導か?
予備校の授業形式は、集団指導と個別指導の2つに大きく分けられます。
ほかの受験生と一緒に授業を受ける集団指導は、競争意識を高めながら学習でき、費用も抑えやすい点がメリットですが自分のペースで学習を進められないのがデメリットです。
講師と1対1で授業を受ける個別指導は、費用が高額になるものの自分の弱点や理解度に合わせてきめ細やかな指導を受けられ効率の良い学習ができる点が大きなメリットです。
予備校に通うお金が足りない!費用を安くする方法は?
総合予備校にしろ専門予備校にしろ、医学部受験のための予備校はほかの学部と比較して高額な費用がかかり大きな負担となります。
そこでここでは、予備校の費用を抑える方法について解説していきましょう。
受講する科目数・コマ数を絞る
予備校費用を抑える一番シンプルな方法は、受講する科目数やコマ数を絞ってメインである授業料を減らすことです。
医学部受験を対象とした予備校の中には、特定の科目のみを受講する単科コースを設けているところがあります。
大手総合予備校を例に挙げると、単科コースで通常コースの3割~7割(※コマ数による)になり大きく費用が変わります。
そのため、「志望大学で重視される科目だけ受講する」「苦手な科目だけ重点的に受ける」といった調整をして費用を抑えるのも一つの手段です。
ほかにも、季節講習や直前講習の受講を最小限にすることで追加の費用を抑えられます。
特待生制度や割引制度を活用する
予備校の費用を抑えるもう一つの方法が、予備校がそれぞれ設けている割引制度の活用です。
早期申し込みや入会キャンペーン、兄弟割引など検討している予備校に利用できる割引制度がないかチェックしてみましょう。
また、優秀な受講生の授業料が免除・軽減される特待生制度の利用を目指す方法もあります。
特待生制度というと高校や大学などの教育施設だけのものと思われがちですが、実は予備校にも同じ制度が存在します。
通知表の直近の評価で高い成績を修めている現役生や、予備校が実施している学力テストで一定の基準をクリアした人などが対象となります。
一例として、大手専門予備校では共通テストの75%程度を目安に特待生制度で学費の一部が免除される制度が設けられています。
難易度は高いですが、学力に自信がある人は挑戦してみてもよいでしょう。
授業料以外にかかる金額も確認する
予備校の費用を抑えるためには、安くなる方法の検討とともに授業料以外にかかる金額についても把握しておき想定外の費用を防ぎましょう。
前述した費用以外にも、冷暖房費や自習室利用料、地方を出て都心部の予備校に通う場合は寮費もチェックしたうえで総額での比較検討が必要です。
もしこれらの方法を検討して、それでも費用負担が難しいようなら教育ローンの利用も選択肢に入れるとよいでしょう。
費用だけじゃない!医学部予備校選びの5つのチェックポイント
医学部受験の予備校選びにおいて費用は重要な判断要因ではありますが、目的が「医学部合格」である以上重視すべきなのは「費用対効果」です。
医学部予備校を決める際は、以下の5つのポイントについてもチェックして選びましょう。
カリキュラムと講師の質 |
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合格実績 |
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学習環境と設備 |
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立地と通学のしやすさ |
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サポート体制 |
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本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
医学部合格までの費用を抑えるためには、予備校の費用を抑えることよりも「現役生のうちに」「学費の安い国公立大学に合格すること」がなにより有効です。
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学寮での朝6時起床、深夜0時就寝という規則正しい生活リズムの確立から、食事の栄養管理まで、合格に必要なあらゆる側面からサポート可能です。
いつでも安心! すぐに質問ができる環境
京都医塾では、学習中に生じる疑問をその場で解消できる環境を整えています。
社員講師が常に施設内に常駐しているため、授業中だけでなく、自習中や復習中にわからない点があれば、すぐに質問することが可能なため通塾のメリットを最大限に活かせます。
このような体制により、学習の進行を妨げるような悩みを抱える必要がなく、効率の良い学習が可能です。社員講師は、豊富な経験と深い知識を持ったプロフェッショナルです。
質問に対してただ答えるだけではなく、理解を深めるための追加説明や関連知識の補足を行い、生徒が本質的に納得できるような指導を心がけています。
また、迅速な対応により、問題をその場で解決できるため、学習効率を大幅に向上させることができます。
疑問を解消しながら進められる環境は、学習意欲を高めるとともに精神的な安心感にもつながります。こうしたサポートが、生徒一人ひとりの成功を支える大きな力となっています。
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まとめ
予備校には学部全般の受験をカバーしている大手予備校と特定の学部に特化している予備校、例えば医学部に特化した医学部専門予備校があります。
大手予備校の費用は、1,000,000円程度で医学部専門予備校と比較しても割安ですが、受けられるサポートには限界があります。
一方、医学部専門予備校では優秀な講師陣による指導や医学部の受験に特化したサポート体制により費用に見合った支援が受けられるでしょう。
予備校選びの際は、費用だけでなく「医学部合格までに」必要な費用という観点からも検討してみましょう。
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