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【東京科学大学医学部】難易度はどれくらい?偏差値や倍率などの入試情報や大学の特徴を解説!

【東京科学大学医学部】難易度はどれくらい?偏差値や倍率などの入試情報や大学の特徴を解説!

 

国公立大学医学部の中でも難関校として知られる「東京医科歯科大学」は、2024年10月に東京工業大学と合併、「東京科学大学」と名称変更したことでも話題となりました。

合併で期待される医学・歯学と理工学の連携による研究力の強化により、世界最高水準の科学大学を目指す東京科学大学医学部を目標としている受験生も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、東京科学大学医学部の難易度を含めた入試情報や特徴について紹介します。

東京科学大学(旧:東京医科歯科大学)医学部の難易度は?

東京科学大学 医学部

まずは偏差値や倍率から、難関校である東京科学大学医学部の入試難易度について見てみましょう。

東京科学大学(旧:東京医科歯科大学)医学部の偏差値

2025年度で見てみると、東京科学大学医学部の偏差値は70.0 です。

東京科学大学医学部の偏差値は大阪大学と同じであり、医学部最高峰である偏差値72.5の東京大学理科三類と京都大学に迫る極めて高い水準です。

つまり、東京科学大学医学部は「国内有数の難関校」といえるでしょう。

東京科学大学(旧:東京医科歯科大学)医学部の倍率

偏差値に続いて、2022年度から2024年度までの東京科学大学医学部の入試倍率(一般入試)についても見ていきましょう。

 募集人数志願者数志願倍率受験者数合格者数実質倍率
2024年度前期692964.3264793.3
2024年度後期1017317.331103.1
2023年度前期693084.5271783.5
2023年度後期1020420.42045.0
2022年度前期793033.82831012.8
2022年度後期1016816.826112.4

東京科学大学医学部の実質倍率は、前期・後期で 3倍弱~5倍程度です。

一見低いようにも見えますが、2段階選抜(俗に言う「足切り」)が行われていることと、国公立大学は前期で1校しか出願できないことから真に学力に自信がある人だけしか受験しないことが要因と考えられます。

したがって、「倍率が低い=難易度が低い」ということでは決してありません。

東京科学大学(旧:東京医科歯科大学)医学部の合格ボーダーラインは?

東京科学大学医学部の3年分のボーダー得点率についても見てみましょう。

 ボーダー得点率
2024年度前期90%
2024年度後期95%
2023年度前期91%
2022年度前期89%

いずれの年度においても90%前後、参考までに記載した2024年度の後期試験に至っては95%という驚異的な水準の得点率を求められます。

共通テストで90%以上得点してようやく「合格できるかどうか」だと考えると、東京科学大学医学部に合格するために必要なレベルがいかに高いかが分かります。

東京科学大学(旧:東京医科歯科大学)医学部の基本情報

東京科学大学医学部の難易度がつかめたところで、志望するにあたって必要な大学の基本情報について解説します。

東京科学大学医学部の学生数は、全学部学生数6,242人のうち6学年の総数で632人です(※2023年5月時点)。

現在5つのキャンパスがある東京科学大学ですが、そのうち医学部の学生が使用するキャンパスは以下の2つです。

  • 1年次:国府台キャンパス(千葉県市川市、京成電鉄国府台駅徒歩15分)
  • 2年次以降:湯島・駿河台キャンパス(東京都文京区、JR総武線・中央線ほか各線御茶ノ水駅徒歩すぐ~2分)

また、気になる学費は以下のようになっています。

  • 入学料:282,000円
  • 授業料:642,960円(年額)
  • 諸経費:116,640円(年額)
  • 検定料:17,000円

つまり、受験〜卒業まで基本的にかかる費用は総額約486万円となります。

国公立大学ということもあり、医学部でも私立大学の一般的な学部でかかる学費程度で済むのは大きな魅力です。

東京科学大学(旧:東京医科歯科大学)医学部の入試情報【2025年度】

続いて、参考として2025年度の東京科学大学医学部の入試情報について見てみましょう。

一般選抜

一般選抜は、共通テストと個別学力検査を行う入試形式です。

【前期日程】

定員69名
出願期間2025年1月27日(月)~2月5日(水)
第1段階選抜結果発表2025年2月12日(水)
個別学力検査2025年2月25日(火)・26日(水)
最終合格者発表2025年3月7日(金)

<共通テスト(一次試験)>

国語地理歴史・公民数学理科外国語情報
200(36)100(18)200(36)200(36)200(36)100(18)1,000(180)

※()内は総合得点算出時の満点(得点×180/1,000)

<個別学力検査(二次試験)>

国語数学理科面接
120120120※点数なし360

【後期日程】

定員10名
出願期間2025年1月27日(月)~2月5日(水)
第1段階選抜結果発表2025年2月28日(水)
個別学力検査2025年3月12日(水)・13日(木)
最終合格者発表2025年3月21日(金)

<共通テスト(一次試験)>

国語数学理科外国語情報
200(111)200(111)200(111)200(111)100(56)900(500)

※()内は総合得点算出時の満点(得点×500/900)、割り切れないため概算値

<個別学力検査(二次試験)>

小論文面接
100100200

東京科学大学の入試の特徴が、外国語の『英語』ではリーディング(100点満点)を150点満点、リスニング(100点満点)を50点満点に換算して使用する点です。

地域特別枠推薦選抜

地域特別枠推薦選抜は地域医療を担う人材を育成・確保するための枠で、奨学資金貸与制度を利用することが条件の入試形式です。

月額15万円~20万円の貸与が受けられ、卒業後貸与期間の1.5倍相当の期間指定病院に勤務すると奨学金の返還が免除されます。

各県5名程度と狭き門ではありますが、県内居住の条件がない地域もあるため地域を問わず医者として働きたい人には検討の余地があるでしょう。

地域特別枠推薦選抜では、各種出願書類(共通テスト結果ほか)・小論文・面接(個人)で合否が決まります。

具体的な配点は記されていませんが、合格の目安となる共通テストの得点率は原則8割以上としています。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、その名のとおり所属校から推薦を受けた人が対象となる5名の募集枠です。

各種出願書類(共通テスト結果ほか)・小論文・面接で結果が決まり、2025年度は2024年11月25日(月)・26日(火)に試験が実施されました。

国際バカロレア選抜

国際バカロレア選抜は、世界共通の教育カリキュラムである「国際バカロレア」資格(IBフルディプロマ)が授与される人を対象とした2名の募集枠です。

学校推薦型選抜と同じく小論文や面接試験の成績、出願書類の内容などで判断され、2025年度は2024年11月25日(月)・26日(火)に試験が実施されました。

帰国生選抜

帰国生選抜は、海外において外国の教育課程に基づく高等学校等に最終学年を含め 2 年以上継続して在籍し、滞在国の大学入学資格を有する者を対象にした若干名の募集枠です。

こちらの入試方法では、独自の学力検査や面接試験で合否の判定がおこなわれます。

2025年度は、2025年2月25日(火)・26日(水)に試験が実施されました。

私費外国人留学生特別選抜

私費外国人留学生特別選抜は、外国人留学生などを対象とした若干名の募集枠です。

こちらの募集枠では、独立行政法人日本学生支援機構が実施する日本留学試験と個別学力検査、面接試験の成績で選抜が行われます。

2025年度は、2025年2月25日(火)・3月13日(水)に試験が実施されました。

東京科学大学(旧:東京医科歯科大学)医学部の特徴

東京科学大学 医学部

続いて、東京科学大学医学部の特徴についても見ていきましょう。

こちらの項では、東京科学大学医学部の持つ特徴の中でも、代表的なものを4点取り上げて解説していきます。

医療系総合大学の強みを活かした診療参加型臨床実習

東京科学大学医学部では、4年次1月より大学病院、関連病院、診療所や在宅医療機関を含むさまざまな医療現場で2年近くにわたっての診療参加型臨床実習が行われます。

この実習では医療チームの一員として学ぶために院内携帯電話や学生用電子カルテなどが実際に用意され、臨床推論だけではなく討論やプレゼンテーションの機会も豊富に設けられています。

また、医療系総合大学の強みを活かし保健衛生学科、歯学科及び口腔保健学科と連携してチーム医療を実践的に学習できるのも大きな特徴です。

地球規模で活躍する人材を目指すグローバルコミュニケーション教育

グローバル化が進む社会で求められるのは、地球規模で活躍できる優秀な人材です。

しかし、世界をまたにかけて活躍するためには、言語力を磨いていかなければなりません。

そこで、東京科学大学医学部では、世界の共通言語として使われている英語を、学習カリキュラムに積極的に取り入れています。

例えば、与えられた課題をもとに英語を使った議論をしたり、情報の共有を図るなどのトレーニングが行われています。

日ごろから英語に慣れ親しむことで、英語のコミュニケーション能力を高めたり、多文化への理解を深めていくのが狙いです。

自己学習能力を高める統合型教育

東京科学大学医学部では、医学生の自己学習能力を高めるために、統合型教育を取り入れて指導を行っています。

統合型教育とは、従来型の臨床科目別の系統講義を見直し、病態生理を集中的に学ぶ教育方法です。

この教育方法のもとでは、提示された症例をもとにグループ討論などを重ね、自学自習の態度を養成していきます。2020年には、オンライン授業も取り入れられ、より活発な議論ができるように進化しました。

自由に研究ができるプロジェクトセメスター

東京科学大学医学部オリジナルのカリキュラムが、4年次に実施されるプロジェクトセメスターです。

プロジェクトセメスターで自らが興味を持った課題について約半年間研究を行いながら、科学的な考え方、結果のまとめ方を学びます。

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国内でも最高クラスの難関校である、東京科学大学医学部。

驚異的な水準のボーダー得点率は、生半可な学習では乗り越えることができません。

そのため、受験生の方の中には難関医学部に強い予備校を探している人もいるのではないでしょうか。

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過去の合格データを活用し、難関医学部合格までのロードマップを作成するので、「何をどう勉強すればいいのか」が明確になります。

まとめ

東京科学大学 医学部

東京科学大学医学部は、高度な医療教育やグローバル人材になるための国際教育などが受けられるとあって、受験生たちからは憧れの的となっています。

しかし、偏差値からも分かるように極めて学力が高いトップ層が目指す医学部であり、生半可な実力では太刀打ちできません。

京都医塾は医学部受験のエキスパートたる講師陣や独創的な学習方法を用いて、これまでにもたくさんの受験生を医学部へと送り届けてきた実績のある医学部専門予備校です。

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