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医学部生の大学生活ってどんな感じ!? vol.4

医学部生の大学生活ってどんな感じ!? vol.4

 

「医学部生ってどんな生活をしているの?」

「毎日どんな勉強をしているんだろう?」

…など、大学生活への疑問はありませんか?

医学部に入学してからの生活を知る機会はなかなか少ないですよね。

今回は、医学部生活のイメージをより確かなものにするために、

・京都大学のいいところ

・今大学で勉強していること

・医学部に入って苦労したこと

など、医学部に在籍する先輩だからこそ語れる、大学生活についてお伝えします!

今回は、京都医塾現役生科で数学科の非常勤講師として活躍する、

豊川瑠音さん(京都大学 医学部医学科 4年生)からお話をお伺いしました。

京都大学はイメージ通り自由な校風

___京都大学のいいところを教えてください!

京大は自由な校風とのイメージを持たれがちな印象ですが、実際に入学し、その通りだと感じました。比較的余裕を持ってカリキュラムが組まれているので、自分のやりたいことができる時間が十分取れます。周りを見ても、研究室に通う人、部活やバイトに打ち込む人、趣味を充実させている人…各々が思い思いの時間を過ごしている印象です。

中でも研究に関しては、大学側からもプログラムが用意されていて、希望者は1年生の頃から継続してやりたい研究に打ち込める環境が整っています。また、1年生の教養科目の授業を含め、様々な分野で活躍されている先生方の授業を直接受けることができることは、良い刺激になると思います。」

京都大学 医学部 医学科のカリキュラムを紹介

___今どんな勉強をしていますか?

「今はちょうど4年間の大学での講義、試験をすべて終えたところです。4年生の1年間は、まず夏まで臨床医学の講義がありました。(京大の場合、1年生:教養科目、2年生〜3年生夏:基礎医学、3年生秋〜4年生夏:臨床医学というように進んでいきます。)その後秋には、学年全員が希望する研究室に所属し研究を行う期間がありました。私は公衆衛生に関する研究室に所属させていただき、現在の医療制度などについて広い視点から考える良い機会となりました。その後、CBT、OSCEという臨床実習前に受験しなければならない試験がありました。CBTはこれまでに習った医学の知識が一通り問われる試験なので、範囲が広く、試験前はなかなか大変でした。OSCEは診察の仕方や基本的な手技を確認する試験で、練習を重ねるうちにいよいよ実際の現場での実習が始まるのだと実感しました。」

        

医学部の試験は、範囲が膨大で暗記地獄!?

___医学部に入って苦労したことは?

やはり、試験前は大変です。特に基礎医学は内容の理解が難しく、範囲も広いので基礎医学の試験が連続していた期間は特に大変でした。中には教科書の細かい知識まで問われる科目もあり、元々計画を立ててコツコツ勉強することが苦手なタイプなので、そのような科目の試験前はひたすら暗記に追われていました。大学に入ると自由な時間も増える分、集中して勉強する時とそうでない時の気持ちの切り替えが必要だと感じました。また、詰め込み式の勉強を続けてしまったためになかなか知識が定着せず、CBTのような範囲の広い試験前に苦労することになりました。」

__「医学部は暗記地獄だ」と伺うことがありますが、実際のところどうですか?

暗記地獄だと思ったことは何度もあります(笑)。特に、まだ医学部の試験に慣れていない頃は自分ではそれなりに勉強したつもりでも、記憶が定着しなかったり、試験で思うように回答できなかったりということがありました。おそらく自分にあった暗記の方法というのが存在するはずですので、それをなるべく早いうちに見つけ、ルーティン化することが大切だと思います。また、友人と問題を出し合ったりすることで、一人で勉強していては気づかない知識の偏りに気づけたりするので、誰かと一緒に勉強するということも医学部の勉強を進める上では大事になってくると感じました。

__高校までのテストと医学部のテスト、違いはありますか?

「医学部のテストは、社会や化学の一部分野のような暗記が重要になってくる科目がひたすら続くイメージです。高校時代は、数学や物理のような科目の方が好きだったので、初めのうちは暗記することへのモチベーションが保てないこともありました。

ですが、逆に言えば、きちんと対策すればその分結果につながりやすいので、医学部のテストは勉強の道筋が立てやすく達成感も得られやすいと思います。また、1つ1つの試験結果が進級に関わることも少なくないので、テスト前の緊張感という点では高校までのテストとは異なると感じました。」

臨床現場で得た経験や知識で社会貢献がしたい

___どんな医師になりたい?

「まだ現段階ではどの診療科に進むかなど具体的なことは決めかねていますが、広い視点を持ち、患者さんに寄り添うことができる医師になりたいです。もうすぐ病院実習が始まるので、実際の現場を見学することでより一層自分の将来のイメージを膨らませることができればと思います。また、大学の講義などで様々なフィールドで活躍しておられる先生方のお話を伺い、医師として働く上で色々な選択肢があることを実感しました。ゆくゆくは、自分が臨床現場で得た経験や学んだ知識を、より多くの人々にアプローチできる方法で社会に貢献できればと思います。」  

目的意識を持ち充実した大学生活を送ってください!

___これから医学部に入学する人にメッセージをお願いします。

「これまでと比べ、自分の思うように過ごし方を決められるのが大学生活だと思います。私の場合、低学年の頃にあまり目的意識を持たず日々を漫然と過ごしてしまったことを少し後悔しているところです。これから医学部に入学される皆さんは、後から振り返って「あの時あれをやっておいてよかった」と思えるような充実した大学生活になるよう、積極的に様々なことに挑戦してみてはいかがでしょうか。また、大学に入学すると友人や先生などたくさんの新たな出会いがあることと思います。1つ1つの出会いを大切にし、自分の世界を広げていってください。

※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。

終わりに

京都大学を目指す方には、豊川さんの思う魅力を知って志望動機を深めることができたのではないでしょうか。

今後も京都医塾で活躍する医学部の先輩方から、大学生活についてお伺いしていきます!次回もお楽しみに!

投稿者:矢野 佑佳

  • 役職
    サポートスタッフ
  • 講師歴・勤務歴
    10年
  • 特技・資格
    JADP認定メンタル心理カウンセラー®資格、上級心理カウンセラー資格
  • 趣味
    食べ歩き・映画鑑賞
  • 出身地
    愛媛県
  • お勧めの本
    ちはやふる

受験生への一言
「人生で一番がんばった!」と言えるような時間を京都医塾で過ごしてください。そのサポートをできることが本当にうれしいです。