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【2022年度東京医科大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

【2022年度東京医科大学医学部】小論文と面接の二次試験対策

 

医学部専門予備校京都医塾です。
このたびは、東京医科大学医学部1次試験合格おめでとうございます。
以下では、東京医科大学医学部2次試験について、ご紹介したいと思います。

東京医科大学医学部の小論文について

 制限字数:600字
 制限時間:60分
 形式 : 課題文型小論文
 配点:60点 (配点ありますよ!!)

2021年
 次の文章には、若いオスのチンパンジーであるレオの闘病生活が描かれています。この文章を読んだうえで、〈人間が重い病気を患ったときの『人間特有の苦しみ』とはどのようなものであり、どうして人間にはそのような『苦しみ』が生じるのか〉についてあなたの考えを述べなさい(600字以内)。

⇒この問題は典型的な課題文型小論文です。課題文型小論文では、
・与えられた課題文を正確に読み取る
・課題文の主張に対応した意見を述べる
以上の2点が大切です。レオの闘病生活は、過去・現在・未来という時間軸を意識して生きる人間にとって「驚くべき点」があるはずです。そこをとらえたうえで、人間固有の苦しみを対比的に述べていく必要があります。なかなかの難問ではありますが、「全人的医療」がキーワードになるでしょう。京都医塾生諸君、医療知識レジュメ(3)「現代の医療」を開けなさい。

2020年
 下記の文章を読んで、このお母さんにとってより苦しみに満ちた物語を作り出すことにどのような意味があったのかを考えたうえで、筆者の言う「人間が作り出す物語の尊さ」(文中の下線部)とはどういうことかを400~600字で説明しなさい。

⇒これも難問です。苦しみを受け止めるとはどういうことか。課題文は非医療系の題材ではありますが、「耐え難い苦しみの克服」というテーマは、医療に通ずる部分があります。医療用語を勉強した人は、「NBM」を思い出すとよいでしょう。(レジュメ(10)「科学としての医学」参照)

東京医科大学医学部の面接について

時間:15~20分程度
形式 :個人面接(MMI形式)(受験生:1人 面接官:2人)
配点:40点
◇MMIとは?
マルチプル・ミニ・インタビューという、複数の課題を用いた面接試験を言います。多くは提示されたシチュエーションに対して、自分がどう対処するかを問われます。

過去の質問例

・大学志望理由
・医師志望理由
・海外から日本にやってきた人に英語で話しかけられるか
⇒面白い質問ですね。しかし答えはもちろんYESで決まっています。
今、自信がなくとも構いません。面接官は今後成長する人材を求めているのですから、前向きに取り組む方向性で語ればよいでしょう。
・課題文「日本は他国に比べ少子高齢化が進んでしまっている」を読んで、なぜこうなったと思うか。
⇒「女性の社会進出」が原因だと思った人、当たってはいます。しかしもちろんそれだけではないですよね。広く原因を指摘できないと、視野が狭いと判断されてしまいますよ。医塾生はレジュメ(11)(12)「超高齢社会・少子化」参照のこと。
・友人が進級できなくなりそうなとき、あなたはどう対応するか。自分が進級できなくなりそうなときはどうするか。
⇒これ、東京医科大でなくとも頻出です。倫理的に妥当と思われる答え方をしてください。レポートの剽窃(盗用)とか、絶対だめですよ。でも、進級できなさそうな友達を放っておくだけなのも冷たいですよ。

東京医科大学医学部2次試験のポイント

・小論文は考えさせる問題が多いですが、知識を軸に意見を展開できるよう準備しておきましょう。
・面接はMMI形式ですから、多様な質問が考えられます。出来れば、学校や塾の先生のような、「面接」を知っている人物と練習を重ねておきたいところです。

医学部専門予備校京都医塾でも、「前期2次試験対策」(1回90分)を承っています。
どうぞご利用ください。

投稿者:石田 景悟

  • 役職
    国語社会科主任/国語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    12年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    ボルダリング最高グレード2段
  • 趣味
    登山・クライミング・ロードバイク
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    外道クライマー

受験生への一言
面接試験で、自分の思ってもいないようなことを語っても語るに落ちるのみで、破綻しますし、面接官の胸にも届きません。日頃から自分が何になりたいか、どうしたいか、医師になりたいならそれはどうしてかということを自分に問いかけ、内省する必要があるでしょう。授業ではそのように考える手助けもできれば良いなと考えております。