- 講師
“わかる”をつくり、学びを深める
廣瀬講師部 生物科 講師2011年入社- 講師

幼い頃から、生き物そのものへの強い興味があった。観察すれば変化が見えること、調べれば新しいことがわかること──そうした「目の前で起こる変化」を追いかけることが、純粋に楽しかった。小学生の自由研究でも、着色料の性質を実験で確かめるなど、理科に関わる探究に自然と没頭していた。その関心はやがて、生物の進化というテーマへとつながっていった。高校時代、系統樹や進化の過程に触れたことをきっかけに、「まだ分かっていないことが多く残されている分野を追究したい」と考えるようになり、大学では生物学を専攻。大学院では博士課程まで進み、多細胞動物が誕生した5〜6億年前の進化過程を研究した。
その後は研究職として、糖尿病薬の開発に関わり、薬物投与時の遺伝子発現の変化を解析する実験に従事する。目の前で起こる変化をデータとして捉え、解釈していく過程は、私の興味と深く一致していた。一方で、研究職としての継続が制度上難しくなったことをきっかけに、新たな道を模索することになる。
転機となったのは、知人からの紹介だった。ちょうど生物科講師が必要とされていたタイミングと重なり、これまでの知識や経験を活かせる場として京都医塾に入社。教員免許の取得や、学生時代の教育実習・塾講師・家庭教師の経験はあったものの、教育を職業として選ぶのはこのときが初めてだった。
指導において大切にしているのは、生徒自身が「わかる感覚」をつかむ瞬間をつくること。そのために、身近な現象と結びつけながら説明し、単なる暗記ではなく実感として残る学びを意識している。「わかる感覚」をつかんだとき、生徒の成長のスピードは一気に加速する。そのきっかけをいかに用意できるかが、教育の本質の一つだと思う。
生物科講師として入社後は、授業を担当するとともに、科の運営にも携わりながら、生徒一人ひとりの理解と成長のきっかけをつくる役割を担っている。